延々と永遠と
あれからどのくらいの時が過ぎたのだろうか。1年かそれとも10年かそれとももっと。
この世界に来て暦や曜日などと言う概念に触れていない。日が上り落ちる、それだけだ。周りの成長や老いが見られないのも混乱に拍車をかけるには十分な要素だ。
色々な人たちに魔術を習い、噛み砕きそれを教える。それこそ現実ではありえないような論理と倫理感でだ。
それも最早慣れ、姫様のセクハラも今では華麗に受け流して・・・無理でしたごめんなさい。
実践型の修練も日々課題が増えそれに対処できるまたは同じ事ができるように、それを弟子に教えることができるように繰り返し繰り返し、まるで無限に時間があるのではないかと錯覚するかのようにつづけた。
中には現世でみた格闘かの技術や理論等も含まれていて虚実の知を体に、そして頭に淡々と刻み付けた。
おかしい、やはりおかしい。仮にここが現実であろうとも、一人の小娘に構いすぎだ。ゲームやストーリーですらない。
魔術の教科書だって高等部の先を習熟し教える事もできるまでになっている。
元のゲームの内容ならこんな物当然無いし世界がリアルでもここまでできれば教員として一度くらい生徒達がいる場で演習であろうが教鞭を取っててもいいはずだ。
そんな考えを巡らせていたら、懐かしい感覚に襲われた。そう、あの暗転だ。
暗転すると幼女になった件 サン・セバスチャン @san123
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