第2話 始まりのお酒2

 朝。

日差しが眩しい。

蝉も鳴き始めている。

なんかおおきいような。

背中が痛い。

畳の上で寝ていた。

荒れたシーツも日に照らされる。

寝転がったままだらだらしてみる。


 大の字になっていると蝉を発見。

道理でうるさいわけだ。


とりあえず朝ごはん。

針はふたつ、重なっていた。



 そういえば昨日、母に「魔女になった」とか言われた記憶が。

本当に私は魔女になったのかな。

不思議ふしぎ。

テレビをつけると、そんな事は頭からすり抜けてしまった。


 「アニメみたいになるのかな」

くるくると人差し指を回す。

もちろん何も起きない。

「ふーん」

まあこんなもんだよね。


少しもすればそんなことは忘れてアニメに夢中になっているのだった。



 見終わったけどまだ全然太陽は高いままだ。

暇だ。


そういえば屋根裏ってどうなってるんだろう。

友達の家に遊びに行った時は

「ここねー、ロフトっていうのー」

と自慢されて「羨ましいなー」と思った。

うちはザ・日本の家っていう感じだからそんなオシャレなのかどうかなんて知らないけど。

「ここら辺ここら辺...」

大人たちが何かを出し入れしているのを見たことあるのは確かここら辺だったかな。

壁に細長い棒がかかっているからつついてみる。


パターンパターンとよわっちい階段が落ちてきた。

これを登ればいいんだな。

気持ちはさながら探検隊。




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酒飲み始まる魔女っこ生活 62313456 @Yyu1y

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