受験勉強……。

日が傾き、教室に夕陽がさしている。


周りを見渡すと、僕の教室には誰も残っていない。


春が過ぎ、初夏に差し掛かっている今日この頃。麗華も受験生となり、僕も今年で二年生だ。

麗華は成績優秀で、入りたい国立大学の推薦も取っていて、模試の判定もAだから大丈夫だとは思うけれど、入試で油断は禁物だという事で、真面目に取り組んでいる。


.......僕の膝の上で。そりゃぁもう真剣に解いている。僕が椅子なんじゃないかなって思ってしまうくらいに。


どうして膝の上かと言うと、遡る事一時間。


元から教室で勉強する事になっていて、最初は普通に勉強していた。


でも、麗華がなんだか眠そうで理由を聞くと、昨日遅くまで勉強していたらしい。そして、麗華が「ゆう君の上に座っていたら眠らないかも」と言う事で僕の膝を絶賛貸し出し中と言う訳だ。


麗華の匂いって落ち着くんだよな。いつも一緒にいるから、嗅ぎなれているって言ったら変だけど、妙に落ち着く。目を閉じれば寝れそうな感じ。


..........



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えっと、ここまでがSでここがVだとするとこの英文は……日本の..........


ぽすっと背中に何かが当たる。


後ろを向くと、ゆう君の寝ているときのあどけなくて可愛い顔が私の背中に当たっていた。


時計を見ると、教室に来てから二時間も経っていた。私は眠らないどころかゆう君のおかげでやる気が漲っていたけど、ゆう君は私が座っている間何もできないもんね。


悪い事しちゃったなぁ。ゆう君が当たり前のように「うん、いいよ」って言ってくれるから甘えちゃうんだよね。


しっかりしないと。


..........それはしっかりするとして..........寝ているゆう君可愛いなぁ。


そんな事を思っていると、突然、


「れいかぁ、好き」


そう言って、ぎゅっとしてくる..........っ!!


もぅ!!本当に可愛い過ぎだよゆう君!!


私は向きを変えてゆう君と向かい合う。



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何か急に抱きしめていたものが振りほどかれたような気がして、ゆっくり起きると..........


「ゆう君♪..........んっ。もっと、もっとぉ」

「んっ。ふぅ…ちゅ、はぁ」

「んん、っちゅ。んー。ちゅ、はぁ、はぁぁ」


頬が紅潮して、興奮している麗華がいて、何が何だか分からないうちにキスをされる。どうにかして、一旦麗華を離そうとするけど、離しても物足りないのかそれとも抑えられないのか、迫って来る。


「どうしたの?麗華」

「それは自分の胸に聞いてみて?」


そう妖しく微笑む麗華。


胸に手を置いて考えるけれどまったく覚えがなくて。そうこうしているうちに湿った感触が唇から頬へと移る。


.........まぁ、いっか。麗華が嬉しいなら。それに……ここ最近、麗華が受験勉強だから控えてたから、僕もその.........。うん。


二人して、急ぐように家に帰った。














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先輩に振られたから、女性不信になったけど。 かにくい @kanikui

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