筋肉、と見せかけてのガチSF

 人類が最強生物として君臨する世界。主人公アンデュロメイアは、あまりにも脆弱な駄肉として生を受けてしまう。一見、最弱主人公による成り上がりモノであるのだが、読み進める中で現れるのは、根底に布石されたガチSF要素の数々。
 最強の生物であるがゆえに、あらゆる意味で閉塞してしまった人類文明。アンデュロメイアはそんな世界を変えていくために、弱すぎる身体を引き摺って奮闘する。
 どこか悲しく、ゆえにどこまでも美しい、そんな物語です。