3-3/END OtherWorld ーハミ出しますよっ!!ー
(クソッ、一体誰がこんな事を!?)
俺とハミーは煙を吸わないように口と鼻を覆い、窓際へ移動する。
病室の入り口から姿を現したのは、さっきのエロ医者とドエロナースだ。
二人ともご丁寧に密閉型の防毒マスクを付けている。
「ふふふ、ハミくん、そしてハミーさん。」
医者は、聴診器をナースのはだけた胸元に当てながら呼びかけた。
「貴様っ! 何者だぜ!?」
「ふふふ、私はただの医者だよ、ハミくん。」
医者は、聴診器をナースの胸元で円を描く様に廻している、貧乳だからこそできる芸当だ。
俺はナースを見る目に
「そのただの医者が何の用だい?」
「よくぞ聞いてくれた、ハミくん!」
医者は聴診器を投げ捨てると、俺のお株を奪うかのようにビシィッと音を立てて俺を指さした。
「ハミくん、ハミーさん、私はねぇ、ずっと君たちの様な人間を探していたんだよぉ。」
「私たちの様な人間ですって!?」
「そう、君達の様に遺伝子レベルで人間の枠をハミ出している人間をねぇ!」
医者はポケットから予備の聴診器を取り出し、ナースの胸元に当てながら叫ぶ。
「なんだと、何のためにだ!?」
「知れた事、我が世界を救うため。」
「あなた、ただの医者じゃないわね!?」
「ふふふ、ただの医者さ、ただし第
「平行世界!?ってことは…。」
「そう、異世界の医者だよ。」
俺とハミーは仰け反る程に驚いた。
驚きながらも俺は、仰け反った反動で揺れるハミーのオッパイを見逃さなかった。
そのメトロノームの様に揺れるオッパイに冷静さを取り戻した俺は、更に医者に問いかける。
「で、お前たちの世界を救うとは?」
「我が世界の崩壊を救うためには、君たちの様に人間をハミ出すほどの力を持つ者が必要なのだよ。さぁ、私と一緒に来てくれ!」
(クッ、異世界なんて…冗談じゃない!だが…ハミーと…一緒なら…。)
催眠ガスが聞いて来たのか、段々と眠気が襲ってくる。
「え~、私、異世界とか初めてなんですよぉ~、大丈夫ですかね?」
「ん~、大丈夫じゃん?」
おや?
いつの間にかハミーが誰かと話しているようだよ。
「まぁ、上西さんも来るなら安心ですかね!」
(上西、お前は帰れ!!)
薄れ行く意識の中、医者の言葉が俺の脳裏に響いた。
「さぁ、これで『ハミ出てますよっ!!』は一旦終了だ、次回からは異世界編だな。」
<次回作『ハミ出てますよっ!!-The Other World-』 乞うご期待!>
ハミ出てますよっ!! J・P・シュライン @J_P_Shrine
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