「自分は選ばれし、特別な存在」だと思っている。

因数分解を勉強して、何の役に立つのかと先生に詰め寄る。

自分には「絶対音感」があると信じている。

テスト前には、勉強する時間がもったいないと言いながら、自宅で一人猛勉強をしている。

机の傷を――「暗号」と解釈する。

母親のことを、突然「おふくろ」と呼び始める。

義務教育って何の意味があるの？　「大人が決めたルールに従ってらんねえよ」と言ってみる。

「みかん」を「オレンジ」だと勘違いしている。

傘を持つこと嫌い、雨粒の動きは見切っていると言い張る。濡れた場合はマザーアースのシャワーを浴びてみるのも、良いものだと笑顔を見せる。

――とりあえず「悪魔との契約」はすませているらしい。

つづく

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