概要
『聖者よ、意気揚々と行進せよ(ゴー・アヘッド)』
秩序宇宙の汎ゆる可能性が収束の果てに砂となって辿り着く隔絶異次元・終端時空漠クレプシドラ。時間の概念すら存在しない世界の中心に設置された〈機械〉は、降り積もる砂が持つ本当の意味を知らぬまま永劫に渡る観察を続けていたが、その停滞は二人の「人間」の有り得ざる漂着によって打ち破られる。男は見届けるために、女は殺すためにやって来た……〈機械〉を求め、砕けた空の傷痕より侵攻する、あの怖るべき終わりを齎すものたちを。罪を知らない砂の女神は、抵抗者の背に何を見るのか。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?