旧約 マグノリアの連換術師

作者 大宮 葉月

83

29人が評価しました

★で称える

レビューを書く

Good!

 主人公がいてヒロインがいて、脇を固めるキャラクターがいて…というお約束を踏襲しつつ、事件を括弧書きで「事件」と強調したくなるようなサスペンス要素もある、一大ファンタジーです。

 世界中を飛び回るという広さはなくとも、深く深く掘り下げられた人間関係と、それと密接になっている陰謀の渦巻く物語を著す言葉に、私はやはり冒険という言葉を使いたいと思います。

★★ Very Good!!

 焼き滅ぼされた村出身の青年──グラナは、特別な風の力を操る連換術師。彼は五年前に行方が分からなくなった師匠の手がかりを求めながらも、安穏とした日々を過ごしていた。

 だがある日、精霊協会から脱走した1人のシスター──シエラを保護したことから、再び激動の渦へと巻き込まれていく。

 ということで「一章 生誕祭」を拝読させていただきました。

 一章から多数の人物が登場する本作品ではありますが、全員のキャラが立っていてかつ、それぞれに明確な役割が与えられています。ここまで影の薄いキャラがいないのは、ストーリーがしっかりと練り上げられているからでしょうね。

 そんな物語本編もアツいシチュエーションを重視して作られており、飽きることなく読み進めていくことができました。

 ファンタジー作品が好きな方に、ぜひ読んでみてほしい一作です。

★★★ Excellent!!!

冒頭ではヒロインを救うヒーローという王道を押さえながら、展開する世界は教会が絡むダークめのシティアドベンチャー。
陰謀渦巻く狭き世界の中で抗う主人公たち。
闇を打ち破るべく彼らは戦い、その中で交わっていく人々に因って世界が徐々に広がってゆく。
更に章を追うごとにその世界は完全に開かれ、開闢の瞬間に立ち会えるドラマチックなストーリーだ。

………では前半は「ダークファンタジー」なのか?
否、それは飽くまでシリアスな物語を展開するためのエッセンスであり、一概には言えず。
丁寧な背景の描写は立体的に描かれ、リアリティーさえも享受させてくれる作者の美しい文体には只管と舌を巻くばかり。

一文一文が世界に「色」を与えてくれる本作は、個人的にだがヴィヴィッドに新たな王道を構築したファンタジー作品であると思う。
今後の新たなステージでも彩られたものになることが期待できる作品だ。

★★★ Excellent!!!



 作者はすごく書き慣れた感じで書いているので、基本的に読みやすいです。

 物語は、騎士や枢機卿がいるファンタジックな世界観に、元素やエーテル、汽車といった近現代の科学がすこーし入った設定。そこで連換術師が活躍する冒険譚。

 全体の雰囲気として、ダーク・ファンタジーとライトノベルの間くらい。重くもなく、軽くもなく。

 キャラクターたちも多彩で、すこしヒロイン過多め。

 筋運びも無理なく、わかりやすい。長い解説も少なく、全体として綺麗に描かれた印象です。エーテルや連換術といった独自の設定もあって個性的な個性的な部分もあります。

 ただ、この綺麗に書けている部分が逆に、ぶっとんだところのない、あるいは、とんがった部分がないと、評価する読者もいるかもしれません。

 本作は、綺麗に書かれた良作です。欠点があるとすれば、綺麗すぎるところでしょうか。


★★★ Excellent!!!

「生誕祭編」を終えた魅力を伝えていきたいと思います!
エーテルを行使して元素の力を行使する技術を自在に扱う者。

「連換術師」

マグノリアに住む青年グラナは、シスターの少女が襲われているのを助けるところから物語が始まるのですが、風の連換術を使うシーンだったり、回し蹴りを相手に叩き込む体術にはカッコよさがあり、ファンタジーとバトルマンガを組み合わせたような感覚の作品だと感じました!

それに魅力的なキャラクターが多くて、どのキャラも目が離せない。
独自のオリジナル描写、設定がとにかく細かく、なによりグラナがカッコいいんですよねーっ!!
アニメのワンシーンを見ているようで、とても楽しめますよっ!!!!

★★★ Excellent!!!

エーテルを行使し自然の力を操る連換術士と呼ばれる存在が活躍する世界。
聖女の生まれた街・マグノリアに暮らす青年グラナはある日、禍々しい敵に追われている少女シエラを助けたことから大きな渦に巻き込まれていきます。

独自設定や専門用語もスッと頭に入ってくるストーリーの分かりやすさ、バトルシーンの熱さは素晴らしいの一言!
キャラクターも魅力的で、個人的にはシエラさんもですがソシエさんが可愛くて好きなのです( ´∀`)
一章まで拝読させて頂いたのですが現在は二章の連載中!この先も楽しく追いかけさせていただきます。