いやね、「すっぽんぽん」とあったら、女の子たちのキャッキャウフフムフーなの期待するじゃないですか。おっぱいいっぱいダンジョンみたいなのを期待したのは、私だけじゃないと信じたい!
それなのに、なんか熱いんですよ、すっぽんぽんのくせに。
すっぽんぽんなのに、女子たちを応援したくなるんですよ。
熱くて真っ直ぐなアオハルなんですよね、すっぽんぽんだってのに。
作者のタカテン氏の熱血青春部活モノという主張を、私だって実際に読むまでこれっぽっちも信用していなかった。というか、鼻で笑っていた。今じゃめっちゃ悔しい。
たぶん、こんなレビュー読んでも信じられないと思う。
ので、読んで確かめるしかない!
私は、なんて邪な人間だったのでしょう。
いや、だって、この作品のタイトル見れば、普通は「キャーッでムフフー♡」な展開に胸躍らせて、読み始めるじゃないですか?
実際プロローグとか、最高のスタートじゃありませんか。
しかし、すっぽんぽーんなお色気にまんまと釣られた私は、読み進めるにつれて、この物語に込められた青春の眩さに圧倒されてしまったのです。そのあまりの輝きに、全身をバーニングされてしまったのです。
すっぽんぽんのイロモノ小説と魅せかけてその正体は、ドストレートに熱い、若き乙女たちの青春物語でした。
まさにすっぽんぽんの皮を被った(?)、熱きアオハルエッセンスの結晶体でした。
「いやマジでアオハルで、熱血で、部活モノなんだってば。信じてよ!」という作者さまのあらすじコメントを、「何を言っておるか、ムフフ仙人めが!」と一笑に付してしまい、申し訳ありませんでした。マジでした。謹んでお詫び申し上げます。
個性豊かな少女たちが異界のダンジョン攻略を目指して、笑い、泣き、葛藤し、努力し、時にひん剥かれ、時に乳繰り合う(?)、オンリーワンの青春がここにある!
この物語を読んでいる内に、きっと彼女たちだけでなくあなたの邪な心も、純粋無垢なすっぽんぽんにされていること請け合いでしょう。
ああ、そうか。すっぽんぽんダンジョンは、私たちの穢れた心を投影したものでもあったんだ……。
少女たちよ……どうぞ遠慮なく私の邪心を攻略し、禊ぎ、浄化してくれたまえ。
これを書いている時点では物語はまだまだ続くようだが、今後の展開も期待しているよ!
……でも、たまにはもっと、ムフフしてくれてええんやで?
(全然邪心が清められていない)
色気が足りない? ええい! 冗談ではない!
この物語はすっぽんぽんになってしまうダンジョンが舞台の青春サクセスストーリーだ。それ以上でもそれ以下でもない。
あえて言おう。邪な先入観を持つなと!
とまあ、冗談はさておき……個性たっぷりな女の子たちがダンジョンでモンスター相手に戦い、成長してゆくという部活のお話なのですが、とある条件ですっぽんぽんになってしまうというモノ。
お色気の度合いで言えば、決してそれに特化したクドいくらいのお色気ではなく、あっさりした塩とんこつラーメンのような味わい……と言っても、よくわからないでしょうから、まずは読んでみてご自身で感じていただきたい。
彼女たちが悪戦苦闘しながら成長してゆく姿には、何といいますか……部活の顧問? 子の成長を見守る親の心境? そんな熱いものを感じさせてくれます。すっぽんぽんなのに! すっぽんぽんなのにですよ⁉︎
そして第一部のラストでは予想外な展開に……。
これから第三部突入というところなのですが、果たして今後、どういった展開になるのか楽しみです。
個人的にはつむじちゃんが好きなキャラです。はい……。
ああ……つむじ……裸体が見える……