朝九時に私は「なべやきうどん」を作った
隅田 天美
料理の素人(一般人)が架空の料理を再現してみた実話 その5
前回から引き続き、『機動戦艦ナデシコ』の料理の再現である。
『機動戦艦ナデシコ』のファンブックによるとナデシコ艦内では様々な料理が提供されていたらしい。
同じくロボットアニメである『機動戦士ガンダム』のようなペースト状のものではなく前回の火星丼や今回の鍋焼きうどんのような家庭的な料理が多かったようだ。
なお、中には「月面焼き」なるものもあり、「青汁をぶっかける」とあった。
私は青汁が嫌いなので、というか、料理に組み合わさらないものだと思うのでパスした。
さて、「なべやきうどん」である。
調理台の下から土鍋を出した。
「ネルガル食品 おつゆの元」なんてものは現在ないのでコンビニのつゆの元を使った。
水を張り、うどんとつゆを入れ、天ぷらを入れ(本当は野菜を入れるべきなのだが小さい土鍋にそれは無理)火にかける。
弱火である。
「まあ、これだったら焦げないよね」
その時の私は余裕しゃくしゃくだった。
焦げた。
「わけが分からないよ」
どこかの魔法少女にでてくる台詞をつぶやきながら、私は急いで生き残っている、無事な部分だけを食べた。
普通である。
というより、これでいいのだろう。
地球を飛び立ったナデシコクルーにとって変な宇宙食よりも地に足の着いた味のほうが嬉しいはずだ。
というわけで、早々に食べ終えて焦げ付いたところをスポンジで洗う。
が、落ちない。
そんな時はグーグル先生。
――お水とお酢で煮て数時間おけば焦げ取れる
さっそく、水と酢を煮込みジムへ行った。
数時間後。
ガスコンロは水浸しだった。
どうも、土鍋の底に小さな亀裂が出来て、水が漏れたようだ。
焦げは取れた。
明日、土鍋を買いに行こう。
(土鍋は一つ持っておくと冬の鍋焼きうどんが簡単に安く作れます。ホームセンターとかだと安いですよ)
朝九時に私は「なべやきうどん」を作った 隅田 天美 @sumida-amami
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます