人の汚い部分もしっかり描写された甘苦い作品

同じ系統の作品には渋み苦味を抑えたとにかく甘いだけの作品もありますが、このお話ではそう言う部分をしっかりと描写した物語が展開されていて、読み進める中でそう言った苦味を感じる事がかなりあります。人の優しさに触れる部分もあれば人の醜い部分に晒される部分もあって味で言えば甘苦いと表現する感じかなあと感じました。

個人としてはもう少し苦味を抑える為にミルクを注いで、砂糖を咥えて甘さを加味して欲しいなと感じる場面もなかったては言えません。ただ敢えて、そう言う渋みや苦味を咥える事でしか出ない味もあると思います。

お話としては成長&成り上がり系なので序盤ほど苦労するだろうし、後ろを支えるものが弱く、挫折やら理不尽をバネに成長していくので余り主人公に感情移入をしすぎると厳しいかもしれません。

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