「渡れない橋」という逆説的なタイトルの答えが知りたくて読み始めた

老人と少年の一つの出会いから話が動き出します。 
富豪の老人が街へ遺そうと挑んだ大事業が、それにかかわる様々な人々を巻き込んでいきます。
作者の研究が生かされたスケールの大きな作品です。
冒頭の主人公の状況と背景描写を重ねていく表現手法もよく考えられています。
文章の丁寧さと長すぎない量で、読みやすさと面白さを両立させていると思います。