ふとした拍子に出会った、不思議な話


 これは作者さまが小学生のころ体験した不可思議な事件です。ジャンル・ホラーとなっていますが、そんなに怖くはありません。そして、あっと驚くオチもありません。
 ただ、怪異とはそこに、意味も分からず、正体も知らせず、黙って横たわっているもの。
 作者様は偶然、危険な目に会わなかっただけで、その足元を音もなく通り過ぎた怪異は、ただ単に、腹のすいていなかったホオジロザメのような存在だったのかも知れません。
 あのとき作者さまは、無事でした。が、つぎにこの怪異に遭遇した人が、そうであるとは、限らないのではないでしょうか?
 もしかしたら、あなたは今晩、激しい雨の音で夜中に目が覚めるかも知れない。そして、そのとき……

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