ある日の近況ノートで、青嵐さんが「足の裏を怪我した」との記述がありました。
二週間経っても痛くて全然治る様子がない。でも、病院行ったらもっと痛いにちがいない。「ダイハード」の主人公は偉いな!
要約するとこういった内容です。詳細は本文でお確かめ下さい。
当然、コメント欄には「病院に行った方がいい」という意見が溢れます。そして、「ダイハードはフィクションだから」というコメントも。それに対する青嵐さんの返答がこちら。
「それ、美容師さんにも言われた」
誰でも言うわ。病院行かずに美容院行ってんな!
という突っ込みはなかったようですが。
ですが、少し反省した様子の青嵐さん。
「火曜日には行きます」
とごまかし、実際には水曜日に結局病院に行ったみたいです。
どうもこのエッセイを読んでみると、病院に行かないことに同意してくれるコメントを期待していたようです。
たしかに以前風邪だかインフルエンザだかで体調が悪いとき、「コスモを高めて治す」と近況ノートに書いたときは、何人かの方々が賛同されていたようですが、「聖闘士星矢」もフィクションです。しかも、ジャンプの漫画。
というような感じで、青嵐さんの近況ノートはいろいろと面白いです。
飼っているコーギーの話。前の職場のパートさんとの絡み。「異端審問官リンゼイ&ディーン」。子猫を助けた話。間違ってペンネームを武州青嵐にしてしまい、後で気づいたけどもう直せなかった話。書いた小説がどんどん消えていく心霊現象にあった話。などなど。
近況ノートって、過去のものを辿るのがほとんど不可能ですよね。「次へ」でつぎのページを延々めくるしかない。そんな中、近況ノートの話をこういった形でエッセイにしてくれるのは貴重なこと。
できれば本作がこのあとも続くことを願いつつ、このレビューを本作に捧げます。
確かに、近況ノートって独特だなァとは思っていました。
もちろん自分も、主には宣伝のために使っていたと思います。
それにー……
言い方が悪いですが
フォロワーさんが近況ノートを連発すると、応援している作家さんの更新を見逃したりするので「ふーむ」と思っていたところでした。
この作家さんの場合は……違ったみたいですね。
なんでも足の裏に、腫れるほどの怪我をされたんだとか。
ここで面白いのは、SNSに頼らないで、
『あえて』近況ノートに書いて、他の作家先生に相談したところですよねー
確かに…… こんなのAIに聞いたって、『心配なら病院に行ってください』なんて言われることが分かりきっておりますので。
ここに集まっているのは作家を志す人間が多い。つまりまあ、博識だったり、いろいろな経験を持っていたりするわけでして。
いわば知識人な訳ですな。
その人たちに意見を聞いたのは、言われてみれば確かに……良い案だったのかもしれません。
カクヨムは、小説投稿サイトであり、SNSなのかもしれない。
そう、認識させていただきました。
ご一読を!!
『【短編・エッセイ】近況ノートの使い方』は、カクヨムという場で創作を続ける書き手が、「近況ノートって、本当はどんな意味を持てる場所なんだろう?」と静かに問い直すエッセイです 📖🌱
このエッセイの一番の魅力は、「言葉は、書き手が思っている以上に誰かに届いている」という実感が、押しつけがましくなく伝わってくるところです 😊✨
ちょっとした一文、何気ないひと言が、どこかの誰かの心に引っかかり、ふっと気持ちを軽くしていたりする。作者自身がその事実に驚き、少し照れながらも、嬉しさと感謝を込めて綴っている温度感がとても心地よいです 🌼🍃
> 彼の感じた痛みはどれほどであったかと思いをはせながら、酒を呑んで誤魔化した。
はい?
> 酒を呑んで誤魔化した。
はい? 板間で足をざっくりと切って、そんなことなさってたのですか (^^;)
くそ……っ!って。くそったれめって。あれだけみんなに「病院行けーっ」て言われていたのに、まだ元気に悪態をついていらっしゃったのですか (^^;)
物書きなんて根性のすわった人ばかりだと思います。でなきゃ、部屋にこもり、孤独をものともせず、一日何時間も書いては消し書いては消しなんてできません。商業作家さんともなれば、なおさら精神の強靭さを要求されるのでしょう。
でも、なんでしょうか。このエピソードは。お怪我大変でしたね、治って何よりです、というほのぼのエピソードとは一線を画すような気がします。
打たれ強いとでも言いましょうか、しぶといとでも言いましょうか。不撓不屈? 堅忍不抜? したたか? 食えない? 抜け目ない?
武州青嵐さまの小説とは違う種類のドキドキはらはらを感じさせられた事件でした。
順調に回復されているようで、何よりです。