2話:血ヲ振ルウ者
ああ、知っている――彼を。
あんな冷たい目を持つ者
「……ダ、誰ダ?」、と。
「け、
「ああ、――分かってる」
分かっているさ。
分かっているからこそ、
化物を
「
「えっ!?」
「目を見てはいけない」
「どういう
「
「――ほださ……れる??」
グワシャッ!――
窓
“
――
俺に
砕いた窓を、
少年を
「
「……にンげンの
「
「……殺さレたいヨウだ、ナ」
ブォン!
――ゆらり。
少年は、
「!? ……ナ、なンだこイつハ?」
「どうする、
再生出来ない程、
「……ガ、がキめ……
背骨の
足は
爛れた肌はぬらぬらとした体液に
何より
「アレから
「レ、レベル3!!?
「待て、玄﨑君。
「……手遅れ!?」
「ああ、ヤツにとって、な」
「えっ!?」
通常、
だからこそ、
それは――
――奴にとっての
ベランダの
「……フシュルルルルゥー!
少年は左手で鼻を軽く
「
キシャーッ!
獣のような
「危ないっ!」
玄﨑の声を
目の
少年の周辺がもやもやと
腰壁の
一瞬、少年の、その冷たい表情の
いや、口角が上がっているだけ?
「あっ!?」
いつの間にか、すらりと
長い!長過ぎるっ!
長大な刀身は
取り
――いや、
その刃、
「……グルルルルゥ! 刀なゾ取り出シた
「
触れるや
地鉄はビーフブラッドの
少年は、その
――ガリリィッ!
少年の
「……フシュルフシュルル!叩き折ッてヤるゥ~ッ!」
「――どうか、な?」
少年は手の
ごく僅かな
「……グルルルッ、痛クも
「それが
「……フシュルシュルゥ~、ぬァ~にぃヲ
ピシィッ!――
竹でも
脇腹を押さえ、苦しそうに
「……グゥギギギィ、ナっ、なニをシたァっ!?」
急性
いや、あんな
「
「
「警視、なんですか、それは!?」
「今に分かる」
この僅かな時間で
脇腹から
「……グギィィィ! ぶ、ブっ、ぶブぶbUッ殺シてヤrrrるルRuゥーッっ!!」
「
決して
――ザグン!
「…………グッ、グぶプ……」
「我が心にお前の
―――――
夜の
かの
鼓動が、
体が
アレは切っ掛けに過ぎない。そんな、
確証なんて何一つ、ありはしない。
でも――分かる。
そう、ソレは確かなる“はじまり”。
――眠らない
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