第6話 地方分権
今回の大災害では、市町村自治体の職員の方の懸命の努力と奮闘を多く見ました。市区町村は小さくてもいい、身近なところにあるのが一番だと思われた方が多かったと思います。それに比べて県と云う単位が、私にはなんとも中途半端な存在に映ったのです。国に強く云うわけでもない。後方支援、初動にも対応遅れがあったように思います。
思えば廃藩置県、江戸時代の藩の区分です。48都道府県どう見ても多いように思うのです。だとすると道州制。区分だけでなく大胆に権限を渡して思い切った地方分権が、この停滞した日本を活性化するのではと思うのです。福島原発は東京に送るためのもので、東北には不要なものでした。エネルギー一つ取っても、地方独自のあり方があってしかるべきです。東京湾、大阪湾には原発が一基もない。地方に押し付けてあるのです。このことがすでに原発が危険なものであることを語っていたのです。
地方分権、脱原発、沖縄の米軍基地問題、言われるばかりで、先送り。大胆な変革はありません。いつからこうなったのでしょう。「福島に学ぶ」は「ドイツに学ぶ」になってしまったようです。ちなみにドイツは16州で首相もある連邦制で州の権限が結構強いのです。州で政権党が負けると一大事とか、中央の独裁を止める役割を担えるのです。3・11を「日本再生」と謳ったはずなのです。犠牲になった人達のためにもそれを願います。鎮魂。
福島から学ぶこと 北風 嵐 @masaru2355
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