ミドルフェイズ:シーン2「Nobody」

自分の体が何かに侵蝕されていく。また一つ、人間であることを手放した。


GM:どこまでも青い夏の空。蒸すようなアスファルトの上をあなた達は歩きます。

 見慣れた町には誰もいません。乗り捨てられた車、燃えている家、そしてそこかしこに、死んでいる人間――。

 じわ じわ じわ 蝉だけが鳴いています。

夏時日葵:「暑い、ね……」

紫苑:「そう、だね。……日葵、休憩する?」

夏時日葵:「ううん、平気。紫苑こそ大丈夫?」

紫苑:「だ、大丈夫。ありがとう」そう言いつつ、あたりに人影がないか探します。

GM:では、しばらく歩いていると、先の道に誰かがうずくまっているのが見えます。じゅる、じゅる、嫌に湿った音。それは――倒れた人間の内臓を引きずり出して貪り食らう、二体の化物でした。

 そして、そのうちの片方。紫苑さんには、なんとなく、見覚えがあります。破れたスーツとか、多分残っているのでしょうね。あと、顔も、そうですね、溶けてたりするかも知れませんが、目の下に、ほくろがあるような、そんな風貌ですね。

紫苑:「…え? は、あ…? た、高橋、くん…?」

 足を止めて、その化物を見つめます。まさか、そんな。

GM:化物は、失礼、高橋さんは、紫苑さんに気付くと振り返ります。振り返って、血濡れた牙を剥いて、襲いかかってきます……!

 というわけで、早いですが戦闘でございます……!

紫苑:「あ、あああ…!! だ、だれか。誰か助けて! こんなの、悪い夢に決まってる。お願い覚めて!」

 半分溶けた顔の目を瞑り念じる。日葵の手の感触で、これが現実なんだと知る。だとしたら、日葵にこんなこと知らせられない。後ずさりする足を、とどめて向き合います! 戦闘だー!

夏時日葵:「し、紫苑!? 落ち着いて! バケモノがいるなら逃げなきゃ……!」

紫苑:「そ、そうだね。でも……」

 目が見えない日葵の手を引いていくなら、日葵のほうが危険になってしまう。だれか、だれかと叫ぶと、地面に咲く、花が少し動いた。

GM:敵は化物が2体。同エンゲージにいます。対してそちらは紫苑さんのみ。日葵さんは戦闘から除外するものとします。

紫苑:よかったー了解です!

GM:b 思う存分戦えます 何もなければラウンド1、セットアップ!

紫苑:セットアップはこちらはとくになしです!

GM:はーい、こちらもありません 以降飛ばしても大丈夫そうですか?

紫苑:ですね。ないです! 飛ばして平気ですー

GM:かしこまでーす! サクサクぅ ではイニシアチブを経てこちらからいきます

紫苑:はいー

GM:マイナー、移動はしませんが武器を作ります

ジャーム:▼マイナー 《骨の剣》5:白兵 / 自身 / 至近 攻+10、G値+6、命-1

GM:メジャーで紫苑さんに攻撃ですね

ジャーム:▼メジャー 《コンセ:エグザイル》2+《伸縮腕》3:白兵 / 視界 C値-2、白兵攻撃の射程を視界に変更する

紫苑:こいこーい

GM:はーい(ころころ→50)あっ

紫苑:ぐえーー こちらは回避しますね!

 「死にたくない」《リフレックス》Lv3+《命の盾》Lv2+《領域調整》Lv4

 リアクション:<交渉>:対決:自身:至近:交渉で回避 侵蝕=5

 死にたくなーい!(ころころ→34)だめかー


「いやだ、死にたくない!」

悲痛な叫びを覆い隠すように草花が急成長をはじめ、紫苑の命を守る盾となる。


GM:うーん でも回避でこんなに数字出るんだ……すごい

 当たったからにはダメージですよー(ころころ→37)

 ざくり、と、腕を深く切り裂かれます。

紫苑:死にます! リザレクトします。


死んだはずなのに、また生き返る。


紫苑:腕を切られて、倒れますがドロドロとした粘液が体からあふれて腕になります。

GM:再生している…… もう片方も同じ行動をします よろしいですか?

紫苑:はい!

GM:ではもう1体の行動です

ジャーム:▼マイナー 《骨の剣》5:白兵 / 自身 / 至近 攻+10、G値+6、命-1

 ▼メジャー 《コンセ:エグザイル》2+《伸縮腕》3:白兵 / 視界 C値-2、白兵攻撃の射程を視界に変更する

GM:命中いきますねー(ころころ→30)お、これは……?

紫苑:いける、かも!

 「死にたくない」《リフレックス》Lv3+《命の盾》Lv2+《領域調整》Lv4

 リアクション:<交渉>:対決:自身:至近:交渉で回避 侵蝕=5

 いきます! たのむー(ころころ→47)よけたー

GM:いったー! お見事!

 先ほどは咄嗟のことで間に合わなかったのでしょうが、今度こそ。

紫苑:能力を使ってる感じではなく一心に祈ってますね。

 このまま攻撃行きますかね。

GM:どうぞー!

紫苑:「だれか…」《コンセントレイト》Lv3+《絶対の恐怖》Lv6+《神の御言葉》Lv6+《領域調整》Lv4+《要の陣形》Lv3

 メジャー:<交渉>:対決:3体:視界:装甲無視 攻撃力36 シナリオ3回 侵蝕=14 対象は2体です!

GM:はーい 命中どうぞー

紫苑:(ころころ→43)いいぞいいぞー

GM:ほえっ どうしようかなぁ……(

 2体ともガードしましょう ガード値は6です!

紫苑:はい! ダメージ行きます!(ころころ→85)

GM:ええええええええええええ

紫苑:必死なんだー!

GM:そうですね、とっても必死 ガードとは……………………・

紫苑:ガードで79ですね…

GM:2体とも文句なく吹き飛びますとも


「誰か助けて!」悲痛な叫びに応えた花々が、その蔓を伸ばし対象に絡まる。


紫苑:絡まった蔓がジャームの四肢に食い込み、ばらばらに引き裂きます。

GM:ひえっ 蔓に絡まれた化物は、苦しそうに叫び声をあげます。


体内を駆け巡る対抗種カウンターレネゲイドによって皮膚はただれ落ち、徐々に体を蝕む。


GM:やがて、引き裂かれて、バラバラになって、動かなくなりました。……高橋さんだったモノも。戦闘終了です。

紫苑:目を覆いながらその光景を見ていました。

 「た、高橋、くん。…い、今の、まさかぼくが…」

 そう言って、近くの花に念じると蔓が伸びた。

 「ぼ、ぼくが、殺した…」日葵にも聞こえないような小声でつぶやく。

GM:そうですね、目の前のソレは、蔓が、とは言え、あなたが、やりました。ですがそれを知る由もなく。

夏時日葵:「……何が起きたの?」

GM:恐る恐る、日葵さんが声をかけてきます。

紫苑:「ほ、他の化物が…た、倒してくれた、よ」

 嘘は、言ってない。でもとてもそれが自分だなんて言えなかった。

夏時日葵:「と、共食いみたいなもの、かな……ともかく、襲われなくてよかったね」

紫苑:「う、うん。…じゃあ早く、安全なところへ行こう」先ほど斬られたはずのあるはずのない手で日葵の手を再び握る。

GM:はい、では、日葵さんは再び手を握り返してくれました。

 というところでシーン閉めてもいいでしょうか?

紫苑:はい!

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