クライマックスフェイズ:シーン5「白雨」

自分の体が何かに侵蝕されていく。また一つ、人間であることを手放した。


GM:空に伸び上がった入道雲は瞬く間に町を覆い、やがて夕立を降らせ始めました。セミの声は聞こえず、酷い雨音だけが響き渡ります。視界も不良です。

 ですが、この道を越えれば――そう思った直後です。雨に煙る視界の先に、巨影が蠢いたような。

 そこにいたのは、あまりに巨大な――膨れ上がった肉で、行く手を完全に塞いだ化け物でした。ぎょろ、ぎょろ。肉塊から幾つも突き出した目玉があなたを、あなた方を見ます。

 途端、赤い肉から裂けるように口が現れて、血反吐を吐きながら赤ん坊のような金切声を発しました。あふれ出てくる血は雨に混ざって、瞬く間に道路に流れてあなた方のくるぶしまで濡らしていきます。

 あなたの心臓がざわつきます。死――死――死……。猛る本能に、あなたの中の何かがわななきます。

 衝動判定です 難易度は6で。

紫苑:はーい!(ころころ→10)

GM:お見事ー!

紫苑:回避できるよかったー

GM:よかった……暴走は痛いですもんね……

夏時日葵:「…………」

GM:立ち止まったであろう紫苑さんに、日葵さんは黙ったまま、あなたの手をぎゅっと握り締めました。

夏時日葵:「大丈夫。一緒にいるよ」

紫苑:「あ、ああ……」

  恐ろしい化物を前に足が止まる。こんなものに、ぼくはなるのか。いや、その前に殺されてしまうかも。逃げたい。死にたくない。死にたくない! 死にたくない!

 そこで僕の手を握る、日葵の手の温もりぼくを人間に引き戻した。

 「……うん、ありがとう。日葵」

 震えは少し収まった。こんな何もできないぼくだったけど。最後に、あと少し、あと少しだけ。頑張る。頑張れる。日葵がそばにいてくれるから。

GM:最期まで、生き抜いてください。さて、クライマックス戦闘に入ります。

 状況ですが、敵は赤き巨影とモブジャームが1体。同エンゲージです。対してそちらはミドル同様、紫苑さん1人となります。日葵さんは戦闘から除外です、ご安心を!

 なお、この先の戦闘不能はロイスのタイタス昇華による復活となります。ご承知おきください!

紫苑:避けるぞー!

GM:頑張ってくださいー! あと、言い忘れてたのですが、

赤き巨影:▼《巨神獣化》:自身 / 自動 / 至近 HP+50,白兵の攻+5,ドッジ不可になる

GM:これを発動済とします!

紫苑:了解です! うおーつよい!

GM:つよいぞー ではではセットアップ……からですが、なさそうです?

紫苑:こちらはないです!

GM:はい、こちらもないです! ので以降飛ばしても平気ですかね?

紫苑:はい!

GM:b ではイニシアチブを経て巨影から動きますー まずはマイナー

赤き巨影:▼マイナー 《破壊の爪》:攻+9、G値+1

GM:素手のデータを変更します メジャーで攻撃です

紫苑:こーい!

赤き巨影:▼メジャー 「醜悪なる一撃」《コンセントレイト:ブラム》3+《鮮血の一撃》2+《伸縮腕》2+《ブラッドバーン》

  白兵 / 視界 C値-3、ダイス+2、攻+4、射程を視界に、HP7消費

GM:こんなコンボです

紫苑:回避を試みようと思います! 達成値かもーん!

GM:ではいくぞー(ころころ→61)わー

紫苑:うぐぐー 回避します!

 「守りたいものがあるから!」《リフレックス》Lv5+《命の盾》Lv4+《領域調整》Lv6

 リアクション:<交渉>:対決:自身:至近:交渉で回避 侵蝕=5

 頼むー! ではいきます(ころころ→37)

 うーんダメだ……でも《妖精の手》がある…

GM:なんと どうします?

紫苑:ので、《妖精の手》使います!

GM:はーい!

紫苑:▼《妖精の手》Lv4:オート:-:自動:単体:視界:侵蝕=4:制限:

 判定後使用。ダイス目を一つ10に変更 シナリオ4回

 6を10に変更して達成値を41にします

 そして1dx@7+41で判定しまーす。

 回ってー!(ころころ→67)やったー!!!!

GM:いったあああああああああああああ マジか 空振ります!


「まだ、終わるわけにはいかない!」草花が急成長をはじめ、紫苑たちの命を守る盾となる。

大地が裂け、樹木が生える。紫苑の行動を手助けするためにその命を捧げ、枯れていく。


GM:では、巨影が赤い腕を伸ばし、振るってきます。しかしそれは、紫苑さんの強い意志と、応えた植物が、阻んでいきます。

紫苑:「……ありがとう」

 自分たちを守るために枯れていった草木に少し声をかけて前を向き直ります!

GM:強くなりましたね。ですがまだ脅威は目の前にいます。

紫苑:ですね。まだくる!

GM:続けてジャームが動きます。

ジャーム:▼マイナー 《骨の剣》5:白兵 / 自身 / 至近 攻+10、G値+6、命-1

 ▼メジャー 《コンセントレイト:エグザイル》2+《伸縮腕》3:白兵 / 視界 C値-2、白兵攻撃の射程を視界に変更する

紫苑:また避けて見せる! どうぞー

GM:近くにいた一回り小さい化物も、紫苑さんを捉えようと腕を伸ばします──!(ころころ→30)

紫苑:回避を試みます!

 「守りたいものがあるから!」《リフレックス》Lv5+《命の盾》Lv4+《領域調整》Lv6

 リアクション:<交渉>:対決:自身:至近:交渉で回避 侵蝕=5

 コンボは先ほどと同じで……いくぜ!(ころころ→54)いよーし!!

GM:あばーっ! つよ


「まだ、終わるわけにはいかない!」草花が急成長をはじめ、紫苑たちの命を守る盾となる。


GM:雨によって、草木も生き生きとしているのでしょうか。紫苑さんを守る盾は、とても、とても強い。

夏時日葵:「紫苑っ、何か起きてるの!?」

GM:さすがの日葵さんも、草木がざわめく様か何かを感じているのかも知れませんね。

紫苑:「…………大丈夫。ただの風だよ。なにも心配しないで」

 そう言いながら、心の中で植物たちに命令を与えて赤き巨影たちに攻撃します。

夏時日葵:「……信じてるから」

GM:一言だけ、呟いたのが聞こえて。手番は紫苑さんへ。

紫苑:ゆくぞー! マイナーは特になし。

 メジャー「ここを通して!」

 《コンセントレイト》Lv5+《絶対の恐怖》Lv8+《神の御言葉》Lv8+《領域調整》Lv6+《要の陣形》Lv5

 メジャー:<交渉>:対決:3体:視界:装甲無視 攻撃力48 シナリオ5回 侵蝕=14 二体に攻撃します!

GM:はい! ダイスどうぞ!

紫苑:(ころころ→53)

 《妖精の手》を使っとこうかな……? もうちょっと、いきたい

GM:ここから更に上げるんです……?(震え声

紫苑:あと1回しか《神の御言葉》は使えないし! 紫苑の心情的にも手を抜く理由はない! ということで!

 ▼《妖精の手》Lv4:オート:-:自動:単体:視界:侵蝕=4:制限:

 判定後使用。ダイス目を一つ10に変更 シナリオ4回

 使います! 《妖精の手》はあと2回!

GM:ほえーーーー どうぞ(

紫苑:では2が10になり、達成値61で1dx@7+61でいきまーす。

 (ころころ→77)一回だけ回った! うーんまあまあ。

GM:ななじゅう……なな……? ひえ

紫苑:くらいやがれー!


「どうか力を貸して!」その呼びかけに応えた花々が、その蔓を伸ばし対象に絡まる。

大地が裂け、樹木が生える。紫苑の行動を手助けするためにその命を捧げ、枯れていく。


GM:えーーーと、巨影はドッジ不可、ジャームは回避を……振りまs……

紫苑:がんばr……がんばらないで!

GM:www(ころころ→18)

紫苑:なかなか頑張ってる!!

GM:頑張ったことにしましょう ダメージどうぞ!!!

紫苑:はーい! 対抗種なのでちょっとふえてるぜ……

GM:ぎえ

紫苑:(ころころ→117)どりゃー!

GM:ひえ 待って いや巨影は立ってますけど つ、強い……

 あの、ジャームは跡形もなくですね……吹き飛びます(

紫苑:草木がまとわりつき、押しつぶして吹き飛ばします。紫苑はそれを無言で見て、少しだけ笑います。

 (こんなすごい力があるなら、きっともしぼくが普通の人に見られたって大丈夫。この力で黙らせばいいんだから……)

 ふとよぎる嫌な考えを、はっと気づいたあと。日葵さんの手をぎゅっと強く握ります。

 「……日葵、ぼくは人間だよね?」そう聞いてしまう。

夏時日葵:「紫苑……」

GM:強く握られた手に、日葵さんは何を思ったでしょう。痛みか、それとも紫苑さんの叫びか、はたまた。

 ですが、紫苑さんが紫苑さんであるように、日葵さんもまた、日葵さんなのです。

夏時日葵:「……紫苑は、人間だよ。……ここにいる。私の隣にいる、1人の人間でしょ」

GM:笑えこそはしなくとも、いつもと変わらない様子で、そう言ってくれました。

紫苑:「……そう、だね。ぼくは……ぼくだ」

 そうつぶやいて。前の敵を見つめます。

GM:目の前の赤は、赤ん坊が泣き叫ぶかのような声を上げています。

赤き巨影:▼イニシアチブ《加速する刻》2:メインプロセスを行う。行動済でも使用可 ラウンド1回、シナリオ2回

紫苑:うおー! こい! なんでもこーい!

GM:なんでもw コンボは同じです! メジャーで攻撃

赤き巨影:▼メジャー 「醜悪なる一撃」《コンセントレイト:ブラム》3+《鮮血の一撃》2+《伸縮腕》2+《ブラッドバーン》

 白兵 / 視界 C値-3、ダイス+2、攻+4、射程を視界に、HP7消費(ころころ→55)

紫苑:避ける!

 「守りたいものがあるから!」《リフレックス》Lv5+《命の盾》Lv4+《領域調整》Lv6

 リアクション:<交渉>:対決:自身:至近:交渉で回避 侵蝕=5

 (ころころ→45)ぐーー足りない! 《妖精の手》!!

GM:ですよねー!

紫苑:▼《妖精の手》Lv4:オート:-:自動:単体:視界:侵蝕=4:制限:判定後使用。ダイス目を一つ10に変更 シナリオ4回

 あと一回……だ 4を10にして51、1dx@7+51でもう一回!(ころころ→53)

GM:当たったあああああああああああ(

紫苑:ああー! だめだーー! 話とかしてるからだよ!

GM:www(当たって嬉しいのは内緒……

紫苑:GM的には確かにw うぐーダメージどうぞー!

GM:いきまーす(ころころ→51)

紫苑:うーん倒れますねえ! ロイス切らなきゃ……

 ここは……赤き巨影ですかね。負けるわけにはいかない、ということで。

GM:はーい! 泣き叫ぶ赤が、植物すら薙ぎ払って、紫苑さんを捉えます。

紫苑:「ぐう! ま、まだ、終わるわけには……」ふたたび立ち上がります!

 次またくるんだよなー避けたい

GM:はーい 赤を払うために、あなたは立ち上がれます。

紫苑:まだまだー!

GM:クリンナップ、セットアップを経て、再び手番もらいます 同じコンボです

赤き巨影:▼メジャー 「醜悪なる一撃」《コンセントレイト:ブラム》3+《鮮血の一撃》2+《伸縮腕》2+《ブラッドバーン》

 白兵 / 視界 C値-3、ダイス+2、攻+4、射程を視界に、HP7消費(ころころ→16)

GM:ええええええええええ????

紫苑:いけるぜこれは! 回避します!

  「守りたいものがあるから!」《リフレックス》Lv5+《命の盾》Lv4+《領域調整》Lv6

 リアクション:<交渉>:対決:自身:至近:交渉で回避 侵蝕=5

 (ころころ→47)よしよし!


「まだ、終わるわけにはいかない!」草花が急成長をはじめ、紫苑たちの命を守る盾となる。


GM:意志に気圧されたのか、振るう腕が、弱くなったような。ですが、雨を払い、植物を払う、その一撃は、まだ止まりません。

赤き巨影:▼イニシアチブ《加速する刻》2:メインプロセスを行う。行動済でも使用可 ラウンド1回、シナリオ2回

紫苑:ぐおおー!

GM:使うぞ……これで打ち止め……!

紫苑:きな……!

赤き巨影:▼メジャー 「醜悪なる一撃」《コンセントレイト:ブラム》3+《鮮血の一撃》2+《伸縮腕》2+《ブラッドバーン》

 白兵 / 視界 C値-3、ダイス+2、攻+4、射程を視界に、HP7消費(ころころ→31)

紫苑:これも避けてみせーる!

 「守りたいものがあるから!」《リフレックス》Lv5+《命の盾》Lv4+《領域調整》Lv6

 リアクション:<交渉>:対決:自身:至近:交渉で回避 侵蝕=5

 (ころころ→56)おりゃーーー!!


「まだ、終わるわけにはいかない!」草花が急成長をはじめ、紫苑たちの命を守る盾となる。


GM:うおおおおおおおおおおおお熱いけど悔しいいいいいいいいいいいい

 でも熱いからよし!!!

紫苑:「日葵と一緒に、先にいくんだ……。そこを、どいて!」

 攻撃を植物たちに叩き落としてもらいます。

GM:かっこいい!

紫苑:ちょうどよく(侵蝕率が)300台に乗ったのでダイスがまた増えた……うえええ

GM:わーーーほんとだ! 初めて見た300……

 飛んでくる赤を、しかし強い草木が守ります。当たった箇所からは、どろりと、真っ赤な血が流れます。ですが、もうこの赤は、動く力がもうほとんど残ってないようで──! 紫苑さんの手番です!

紫苑:決めるぞ……マイナーはなしで、メジャーは先ほどと同じものをやります!

GM:はい!

紫苑:最後の《神の御言葉》だー

 メジャー「ここを通して!」

 《コンセントレイト》Lv5+《絶対の恐怖》Lv8+《神の御言葉》Lv8+《領域調整》Lv6

 メジャー:<交渉>:対決:3体:視界:装甲無視 攻撃力48 シナリオ5回 侵蝕=14(ころころ→37)せっかくだし、《妖精の手》も使います!

 ▼《妖精の手》Lv4:オート:-:自動:単体:視界:侵蝕=4:制限:

 判定後使用。ダイス目を一つ10に変更 シナリオ4回

 6を10にして41、1dx@7+41で! 頼むぞー!(ころころ→47)回らず!

GM:どの道ドッジ不可だ! きやれ!

紫苑:よーし!(ころころ→75)どうだー!

GM:……お見事! 倒れます! 決めてください!

紫苑:やったー! 了解です……!


「どうか力を貸して!」その呼びかけに応えた花々が、その蔓を伸ばし対象に絡まる。

大地が裂け、樹木が生える。紫苑の行動を手助けするためにその命を捧げ、枯れていく。

体内を駆け巡る対抗種によって皮膚はただれ落ち、徐々に体を蝕む。


紫苑:「日葵が隣にいてくれる。ぼくの手を握っていてくれる。ぼくはまだ、人間でいられる。ぼくでいられる。……そこを通して、もらうよ!」

 そう言うとあたりに生えていた木々が赤き巨影に絡まり、動きを封じ、そして完全に飲み込んでいく。残ったのは、巨影の残した赤い血だまりのような水たまりだけだった。

GM:(拍手

紫苑:勝った……

GM:大きなその影は、どろどろと赤い液体になって、その場に崩れ落ちました。

 戦闘終了です、お疲れ様でした

紫苑:おつかれさまでしたー!

GM:さて、ロイスは残ってはいますが、バックトラックは、行いません。このままエンディングフェイズへ入ります。

紫苑:……なるほど! どうなっちゃうの……

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