日本人的な感性を改めて再確認できる素晴らしい作品

個人的にマナーは守るものであって強要するものではないと思う。
強要すべきなのはルールであって厳格なペナルティを与えなければならない。
厳格なだけに法律や科学的論理性を考慮する必要がある。
ルールを設けてる割に甘く、他者の空気という審判に身をゆだねてる感が拭えない奇妙な日本人の感性が再確認できた。

銭湯やプールではいまだ刺青NGという奇妙な風潮をずっと続けてる。
科学的には悪影響はあまりないと思うが(衛生面についての懸念が完全にないわけでなない)刺青をしているのは悪に違いないとの思い込みが未だ続いてる。
みんながやってるからやってる、自分たちがしないとパッシングを受ける……という風潮を強く表した物だろう。
同じような理由でピアスや染髪をしている学生を校則を使ってのけものにするのに近い。
また、10浴の長い髪をしたおっさんを奇妙に思う作者の感性も男性は髪が短くて当たり前、そうじゃないならどう扱っても構わないという実に日本人的な感性である。

13浴のおむつ離れをしてない子供を連れてくるというのは、母親が子供の世話を始終しなければ行けない事が原因だろう。
母親が子供と離れてるなんておかしい、そういう風潮が母親に脅迫概念を押し付けているのである。
ベビーシッターが日本でもどんどん広まれば良いと思う。

犯罪まがいの行動をする悪い客に呆れを通り越して苦笑している作者の心情は理解できた。
盗撮&覗き、シャンプー捨てなど明らかに法を犯す行動をする人物が居るのは理解に苦しむ。
場所が場所なだけに監視カメラをおけないのは辛い。

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