俺の姉ちゃんは、俺の姉ちゃんではない。２

【カクヨム甲子園テーマ別参加作～恐怖はSNSからはじまった～】
青柳陽、16歳。
俺の家の隣に住む白瀬悠月は１つ年上の『お姉さん』だ。だから俺は小さい頃からずっと『姉ちゃん』って呼んでる。
髪が長くて、ちっちゃくて、結構気が強い癖に泣き虫で。でも笑うと左のほっぺたにえくぼが出来て可愛い。
俺と姉ちゃんはどっちも一人っ子で、家族同士も仲が良いから、本当の姉弟みたいにして育った。家に行くのも当たり前だし、勝手に部屋に上がったって怒られたりしない。こないだは俺ん家の冷蔵庫から俺の分のプリン食ってたし。だけど、それも普通のことだ。
俺は、そんな『姉ちゃん』のことが大好きだけれど、それは『弟』なんだから当然だと思ってた。
けれど、最近になってそれは違うらしいことに気付いてしまった。俺は、姉ちゃんのこと…続きを読む