その扉は、貴方が入ってくるのを待っているんですよ。

読者に語りかける冒頭で、すぐに惹き付けられました。

そんな扉があれば、私はすぐに入っちゃうかも、、、と初めは気楽に考えてました。
でも、読んでいるうちにそんな考えはグラグラと崩れていく。

巧みなのは、主人公たちの年齢と本作品の設定が上手くリンクしていること。
その扉を見つけたのが大人であったらきっと入らないし、もっと幼い子どもならすぐに入ってしまったかもしれません。

これくらいの年代の子どものほうが、「どうしようか」と、好奇心と恐怖心の間を行ったり来たりするのでしょうね。

ネタバレになるのか分かりませんが、主人公がトラウマになった経緯を聞いたときは、ゾッとしました。

本当にそうであれば、あの扉は誰かが中に入ってくるように、あれやこれやと姿かたちを変えてやってくるのでしょうか。

上記のとおり、私はそんな扉があれば入ってみようかと呑気なことを考えていたので、これからは気をつけます。

※この度は「お化け企画⑥」にご参加くださり、ありがとうございます。