あとがき

■あとがき

 九千文字以上という、なかなかの長めなお話を読んで下さって、ありがとうございました。

 はじめまして、天風あまかぜいのりです。

 小学生のみなさんが、楽しんで読んでくれたらいいなと思って、このお話を考えました。

 ネコのお兄ちゃん、プルミエルのぼうけんのお話、いかがでしたか?

 お兄ちゃんの「星の川に行って弟といっしょにかえりたい」というねがいを聞いて、たくさんの動物がたすけてくれました。

 これを読んでくれたあなたも、こまったことがあれば、だれかに「たすけて」と言える人になってほしい。

 そして、だれかから「たすけて」と言われた時に、たすけてあげられる人になってほしいです。

 そうやって、だれかと生きていくうちに。

 お兄ちゃんのように、じぶんだけのイチバンが見つかる、のではないでしょうか。

 あなたにとってのイチバンが、ステキなものでありますように。

 長い時間おつかれさまでした。

 ゆっくり目を休ませてあげて下さいね。


 ここからは、大人のかたへ。

 この物語は、作者の初の試みでした。

 児童向け小説を書いたのも考えたのも、今回初です。

 児童でも分かるように、ストーリーはシンプルです。

 ネコのお兄ちゃんが、消えた弟を迎えに天の川へ行って、弟と会った後一匹だけで帰ってくる。

 一文がなるべく長くならないように、そして漢字をあまり使わないようにして、書きました。

 もちろん、小学生でも理解できるであろう言葉を選び、微妙な言い回し等は極力、簡易的なものへ変換しています。

 結果、ストーリー自体は短絡的なのに、文章がものすごく長引いてしまう事に。

 子ども達が飽きないように、慣れない情景描写を私なりに頑張って。

 五千文字くらいで仕上がる予定で構想したストーリーだったのですが、倍になりました。

 不覚。

 もしまた児童向けに挑戦する時は、もっと短いもので書き上げたいです。

 ちなみに、今回のストーリーで割愛できるイベントは、元々用意してませんでしたので。

 結果的に、削れるシーンが無かったというのも、文字数が膨れた要因の一つ。

 最初から鳥に星の川まで運ばせれば良かったのでは、とか思う方もいらっしゃるでしょうから、言い訳させてほしい。

 弟のアインツについて、子ども達に勘づかれるのを防ぐため、テーマをゴリ押しする必要がありました。

 プルミエルの一番を見つける物語、とするには、地上から星までひとっとび! という訳にはいかなかったんですよ。

 だってほら、子どもにあまり悲しすぎる物語は、つらいかなと思ったから。

 というか、そんな物語を読ませるのは私が辛い。

 でも分かる子には分かるだろう、とは思ってます。

 エンディングの演出は、分かる子のために書いたようなもの。

 じつは、この物語は私自身、全く自信がありません。

 面白い物語になっているのか、子どもにとって読みやすい物語なのか、そもそも何年生から読める物語になっているのか。

 そんな感じです、自信ないです。

 それでも頑張って書き上げたので、どうか多目に見つつ、しっかりダメ出し下さると嬉しいです。

 長々と書き綴りまして、私としてはもう書き残す事はありませんので、締めとします。

 ここまで読んで下さって、ありがとうございました。

 約一万字、大人の方でも楽しんで下さったら良いんですが。

 では、目がお疲れの事と思いますので、ちゃんとお休み下さいね。


二千十九年七月十四日

ガッツリ梅雨なんだなあ、と実感するじっとり雨の夕暮れにて記す

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ネコのねがいごと 天風いのり @Inori-Aamakaze

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