ほっこりする。
ニマニマする。
この小説の主人公女子高生二人のやりとりを見ると、そんな感情を抱く。
危機的状況にあっても、ボケとツッコミを繰り返しながら、ユーモアある会話で立ち向かい、ときには(っていうか大半は)華麗にスルーし、気がつけば大団円。
この「冗談をかまして乗り切るカッコ良さ」は、往年の名作映画、ドラマのように、僕らの心に大安心と幸福さをもたらす。
ピンチでハラハラではなくて、どう乗り切るのだろうというワクワクで読み進められる。
女子二人の主人公なのに、女友達でもなく、シスターでもなく、バディもののような痛快さ。
とにかく読んでて、そして読み終わって気持ちいい。
二人の今後に幸多かれ!