ポンコツかわいいよポンコツ。

平凡な主人公・山田太陽が、千回告白されてもYESと言わない人呼んで「かぐや姫」こと学園一の美少女である親友の妹、神凪月夜の口から自分への恋心を盗み聴いてしまったシーンから物語は始まります。

その物語の構成がこけばしには驚きでした。これ…ラブコメ4コマ漫画のラノベ版じゃん!と。否、美少女ゲーのシナリオ展開じゃん、と。最近、この作風があることを耳にしながらも拝見したのは本作が初めてでしたので、そりゃもう驚いたのなんの。1話ごとに完結してる。しかも本作が凄いのは、ほぼ現実時間の1日ごとに1話経過していくのです。ははーん、こういうのもあるのか、と井之頭五郎(from 孤独のグルメ)もびっくりでした。

でもですね…二人の仲の進行が歯痒いこと歯痒いこと! 月夜ちゃんは普段完璧美少女なのに、何故か太陽の前ではポンコツ。ポンコツかわいいよポンコツ。太陽は太陽で、盗み聞いた告白を何かの間違いだと信じて(?)疑わない。こんなつまんない俺に…確かに相手は超絶美少女だよ。だからって、鈍いにもほどがある! きー! 面倒臭い、この男っ!

なんかもう、一生このまま進行するのカナー?とか絶望しかけていましたが、いやいや、ちゃんと物語は動きますし、そうなるだけのキッカケだってちゃんとあったのです! 不覚にもそのあたりで目頭が熱くなりました。

どんなハッピーエンドかはぜひご覧いただきたいです。
そして…甘々なアフターイベントも。

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