act.1:敵の名は邪巨神〜L作戦、開始〜

 超細胞再生獣邪巨神 ザンダラ

           ガイラス


              登場





 その世界の名は、星の名から『トーラセ』と言う。

 その中に位置する大陸、『イスラ』は、この世界でもっとも繁栄している国家が集まる大陸だ。


 かつては、魔族対人、亜人の迫害や魔王と勇者の大地を破る戦い、神々の戦争もあったここも、今では戦いを辞めて誰もが発展の為に尽くす平和な大地だった。


 ━━━━だが、現在。


 古くから続く未曾有の危機に晒されていたのだった。



       ***


 その場所は、ブレイディア王国。

 大陸の半ばに位置し、四季折々の気候と緑の森林や山からなる豊かな水源を持つ、大陸の竜種の1/3が生息する、人間と亜人の国。


 季節は3月初頭、日が昇ったばかりの早朝、いまだ雪の残る森の一角に、今、


 恐るべき、脅威があった。











 ━━━飛竜種と地竜種、どちらが怖いか、と問われたブレイディアの人間は、口を揃えてこう語る。






『飛龍は大きな猫のようなモンさ!


 ちょっかいを出しては来るし酒を奪うが、俺たちのこと一通り舐め回してじゃれついたら帰る。アイツらアレで頭も目も良いから武器を持っている人間にはまず近づかない。


 けど、地竜は違う。

 お前らの国の、マンティコアやスパルタクスレオンって言ったデカい人食いがいるだろ?


 アレが地竜種の大半の『餌だ』。


 なんせ大人しい同じサイズの地竜を食ってやがるからな!』







 地竜種━━━生物学に定義では『爬虫類において飛竜種の特徴を持たない竜種爬虫類』を指す。


 強力な助骨と肋骨の進化した外骨格性の外皮と、平均にして10m前後の竜種特有の巨大な体、それでいて鈍重さのかけらもない運動性を持つ捕食者が大半であり、竜種の中でもかなり恐れられている生物だ。

 ━━自動車が生まれ、対地竜種用の走行兵器『戦車』が生まれた昨今、ようやく町の被害を減らせるようになったほどの生物群だ。





 ……バキッ、モグモグ、グッチャ、グッチャ……





 その地竜種が今、


 食っているのは、異形の怪物が2体。


 側から見れば、人やオークなどの霊長類のようにも見える、毛むくじゃらな巨大な姿。


 その顔は醜く醜悪で、今も生きたまま頭を齧った地竜を見て、笑って残りを食おうともせずそこらへんの木へ投げる。


 怯えて逃げ遅れたシカが、死骸に潰されて赤い液体を周りに撒き散らす。


 それを見て━━━さらに醜い顔を歪めて怪物たちは手を叩いて笑うのだ。


 片方は、赤みがかった毛並み。

 もう片方は、灰色みがかったもの。


 それらが今、森の命を意味もなく蹂躙していた。


       ***


 ……チキチキ、


『なんていうか奴らだ……!

 あの凶暴なエメラドラゴンを……!』


 数キロ先にある雪が薄っすら残る丘の上、

 全身を鎧に身を包む二人の人間が立っていた。

 胸当てに小さく描かれた飛竜ワイヴァーンのマークは、ブレイディア王国軍の識別票だ。


『しかし、この距離でその様子が見えたのは良かったな。

 あの様子では、見つかれば我々が『オモチャ』にされていた』


 ヘルムの目の部分、スリットに見える場所には、透明な素材で埋められている。

 内部は、まるで被っていない時と同じか、いる分、肉眼より良く見えると言った様子だった。


『『HALMIT』の皆には感謝しないといけませんが……強いて不満を上げるなら、フルプレートアーマーは蒸れますな、姫様』


『ないよりマシだ、ピナリア。

 いくぞ』


 彼女達が振り向いたそこには、静かに翼を閉じて待っていた飛龍が2体いる。


 二体とも専用の竜用鎧カタクラフトを着ており、二人がそれぞれ乗り込むまで大人しくしている。


『ライン、行こう』


 白い竜に乗った鎧の彼女の言葉に、そのラインと呼ばれた飛竜はすぐに反応して立ち上がる。

 遅れて隣の赤い竜も相棒を乗せ立ち上がり、翼を広げ走り出す。

 ━━━飛竜種は、肺と気嚢きのう、足近くの筋肉が繋がって得意な進化をした結果、体内で圧縮した空気とアルコールの様な体液を混ぜて爆発させ、膨張した空気を足近くの排気器官から噴出して飛ぶ。

 その推力重量比は種族平均をとってもおおよそ1以上と言われ、自分の1/3の重量を持っていても問題なく飛べる、まさしく空の王者である。


『よしよし、作戦開始だ!』


 方向を変えるべく羽ばたいた竜騎兵達は、まずこの場を離れる。



       ***


「━━━命令が下った。撤収準備。

 作戦第一段階『春一番』いくぞ、以上」


 どう見ても雪の被った草にしか見えない森の一角。


 ニョキ、と伸びる先端が広い銃身。


 実弾兵器ではない、ブレイディア王国らしい、魔法銃。


 名前はGUTS-DUNKショット。

 魔法銃の大手GUTS商会製、どんな状況でも雷属性の中級攻撃魔法を誰でも撃てるライフルだ。


 その先には、春先と思えない肩出しや胸元の大きく開いた服の、エルフとダークエルフが二人。

 最もこれがエルフ達伝統の戦闘装束で、軽装であるながら最新の素材で重要な部位は守られている軍用品。


「よく狙え黒い一等中騎士おじょうさん?」


「何十年撃ってると思ってる、一等上騎士クソババア


「80違いなだけだろう、嬢ちゃん?」


 よく見れば、あの怪物二匹の周り、巧妙に偽装された状態で既に何十人かが囲んでいる。


「合図待て…………撃てサンダーッ!!」



 瞬間、ビィィィ、と言う音を立てて四方八方から雷撃が怪物達へ降り注ぐ。


 グワァァァッ!!


 驚いて警戒に飛び跳ねる巨大な影を見て、撃っていた一団が一斉に散開し走り出す。


「ビックガン、『ブスはお怒り』。繰り返す。『ブスはお怒り』だ!」


 中央にスリットの入る際どいエルフらしい服の右胸には、最新鋭の小型無線機があった。





「了解!!おい出番だぜ挽肉機ミートチョッパー!!」


「オーケイ!!晩飯の準備だ!!」


 無線に出た人間がDUNKショットを構える背後、オークの兵士がソレを掲げる。



 肩に背負うは、最新鋭の魔法動力『反応魔導炉リアクトオーバードライブ』。


 繋がったケーブルの先にあるのは、とある聖剣を模して作られた『対要塞兵器』の小型版。


 オークを持ってしてまず構えるだけで精一杯の巨大な銃に、砲身がわりに偽の聖剣が繋がった一目でわかる狂気。


 SWR-01 『ミニキャリバー』


 同盟国、聖マルティナ連邦が売り出した『撃てば誰でも勇者になれる狂気の兵器』である。


「これでも食らいやがれ化け物が!」


 バシュバシュ、と引き金を引いた瞬間断続的に放たれる『魔力刃』は、高貫通砲弾となって赤みがかった毛並みの怪物に降り注ぐ。


 グギャァァァァ!?!?


「ヒュー!おい、ご機嫌だな兄弟!!」


「あぁ!?声も背も小さいぞ人間!!」


 爆音と衝撃を辺りに撒き散らし、片方の怪物の脚を穴だらけにする。


 グルル……グギャオォォォッ!!


 しかし、その傷は一瞬にして塞がっていき、歯をむき出しにした醜い顔をそっちへ向ける。


「よし、逃げるぞ」


「そうだな」



 うわぁぁ、と叫んで走り出した人間とオークを、大きな足取りで追う怪物2体。


「こちらビッグガン!!作戦は大成功!!!

 今熱烈なストーキングに合っている!!」


「誰でもいいから助けてくれよぉぉぉッ!!」


 その時、上空から空を切る音が響く。




       ***


『作戦第2段階開始!竜騎兵全部隊、敵を引き付けろ!!』



『了解!』



 颯爽と空から舞い降りる武装化飛龍が、毛むくじゃらの怪物の片方にブレスを吐きかける。


 炎上する毛を叩いて消そうとするとまた別の方向からやって来て火をつける。


 慌てて助けようとした片割れも火をつけられ、狂い悶えるしかない。


『よしいいぞ!

 そのまま予定地点へ誘導する!!

 気を抜くなよ!?』


『了解!!』


 そうして、2体の怪物は怒りに燃えて竜騎兵達を追いかけ始める。


       ***


 同じ頃、東側の広い草原


『誘導は成功。赤い毛並みの邪巨神『ザンダラ』及び灰色の邪巨神『ガイラス』は、十分後を目安にキルゾーンへ入る!』


「ザンダラにガイラスか……古くはこの近くの山を根城にした悪名高き双子の山賊の名前か……」


「解説は結構だが、グズグズはしていられないぞ、ジャン?」


「分かっているさ、アヴィディル。

 そら、これで終わりだ!」


 パチッ、とスイッチを上げた瞬間に、グゥゥン、と言う音と共に動力が入る。


「ふぅ……では退散するとしよう。

 我々は戦闘員ではないのだ」


 アヴィディル、と呼ばれた大柄な砂漠の民と思わしき肌と格好の男が言うと、くるりと同じ背丈の銀髪で柱のように髪型をと整えた男が肩をすくめる。


「残念だが、作戦を遅らせるわけには行かんよ。我々はおそらく残る事になる」


「?

 どう言う意味だ?」


 と、二人のいる場所より後ろにあるドアが開き、兵が一人声をかける。


「本部より命令です!!

 お二人にはこの中で庇護させていただきます!」


「と言う事だ」


「やれやれ、自らの作ったものとは言え」


 そう言いつつ、二人は兵に従って、扉の中へ入る。




反応魔導炉リアクトオーバードライブ始動!エネルギー40%!」


「待ちたまえ、魔力交流サイクルが思ったよりも低い。

 すまんが、60まで上げたほうがいい」


 アヴィディルの言葉に、了解と言われて兵士が出力操作機を調整する。


「む?もう温度が……!

 砲塔を上げたほうがいい、オーバーヒートで魔力回路が焼き切れるかもしれん!」


「了解!!」


「こらこら、アヴィディル。

 これは今回が実戦使用が初だぞ?

 兵も物も生娘のように優しく扱ってやらないといけないじゃあないか?」


「あいにくだな、色男。

 お前も知っての通り、これが私の生娘の扱い方だ」


 二人が言うその背後の窓で、それが鎌首をもたげ始める。





 傘のような形のソレは、パラボラアンテナと魔法博士まほうはくし達に言われる。

 魔力などの見えない波のエネルギーを、指向性を持たせて放つ形。


 これを牽引する自走動力車の一団が、広場に向けて一斉にパラボラアンテナを向ける。




「77式、メーザー対獣光線砲、か……!

 アヴィディル、これが君のマイクロウェーブ研究の集大成か!」


「理論上は、極大雷属性魔法サンダーブレイク並みの雷撃が三十秒以上持続可能だ。

 君の兵器開発の腕もこれの完成を早めたのだ、死の商人兼魔法博士のジャン・ピエール君?」


「よしてくれ、勉強させてもらったのはこっちじゃないか」


 しかし、と森の奥の炎を二人は見る。


「……ジャン、君も考えているのか?」


「ああ、あまり言いたくはないが……」


 二人は、爆煙が上がった様子を見て、こう呟く。


「順調に行く、というのはいつも、」


「最後の最後で何かが起こる、という場合が多い……」



       ***


『行ったぞ!!

 2体とも森を出た!!』


『作戦最終段階!!





 『L作戦』、開始!!』




 号令と同時に、竜騎兵のいくつかが抱えた装置を一斉に投下する。


 ザンダラとガイラスが草原へ出た瞬間、落ちてきた装置が森の入り口で展開し、魔法銃の様な砲身を見せる。


 瞬間、2体の毛むくじゃらの怪物へ、光属性魔法が照射。

 あまりの痛みに飛び上がり、急いで森から離れていく。



『射撃用意!』


 その先には、無数のパラボラアンテナ。


 77式メーザー対獣光線砲の『砲口』が向く。


『はじめ!』


 ピィィィィィィィィィィィッッ!!


 空気を切り裂き、雷光が放たれる。


 怪物の表皮を雷が焼き、再生しないようにグズグズにしていく。






 グワァァァァァァァァァ!!



「いいぞ!再生が追いついていない!!」


「魔王諸国連合の軍を苦しめた不死身の再生力も、これでは苦しみが長引くだけだ!」


 メーザー牽引車の中で様子を見るジャンとアヴィディルが喜ぶほど、作戦は大成功だった。



 グワッ、グワーッ!

 グワァァァァァァァァァ!!


 ━━突如、ザンダラが黄色い毛に覆われた腕を振るうまでは。


『撃ち方やめ!!』


 ザンダラは、地面を抉るように土を吹き飛ばした。


 それ自体、空を飛ぶ飛竜はともかく、大地にしっかり固定されたメーザー車には意味はないが、流石に粉塵の上がる中のメーザー攻撃は威力の減衰が酷く行えない。


 そして、そのタイミングでさらにガイラスが土塊を森に張られた自動型光魔法光線銃へ投げつける。


 土に埋まったのでは、光魔法は撃てない。




『まずい、2体が森に逃げる!!』


『そんな事になれば、メーザーが木に逸れてしまい威力は減衰する!』




 急いで追うものの、土を巻き上げ飛竜すら寄せ付けない。



『くっ……!!

 誰でもいい!!奴らを止めろ!!』


 森へ躍り出るザンダラとガイラスに、悲痛な叫び声が上がる。











『━━━━了解。攻撃に入る』







『今の声は!?』


 白い飛竜の上で、竜騎兵が驚いた声を上げて振り向く。


 瞬間、飛竜よりもずっと早い速度で飛来した黄色い何かが見え、目で追った先で下の部分が展開し何かが放たれる。


 ズドン!!ドキャァァンッ!!


爆発魔法推進弾錬成機ラケーテンビルダーか!!

 ならばアレはやはり!!』




 燃え盛る炎を吐き出す二つの丸。

 そこから生み出された『ジェット噴流』により鋭く飛び上がる、後退するように伸び3角のシルエットを見せる翼。




『ウィンガー!!パンツィアか!?』






       ***



 操縦桿を倒し鋭く空を曲がりながら、ウィンガーと呼ばれる飛行機械の中の人物━━━━意外なほど可愛らしい、まだ幼さを強く感じる顔の少女は口の端を曲げる。



「本当は、手出しする予定は無かったんだけどねアイゼナちゃん?

 でも、念のために来てよかったよ」


『ああ!最高にタイミングだぞ、お前という奴は!!』


 言われて悪い気のしない彼女は、全方位が透過魔法によって見えるコックピットの中ので笑う。

 その瞳に直接、幻影魔法の応用技術で映るターゲットスコープが、灰色の敵の顔面を捉える。


「最高ついでに、一仕事しなきゃね!」


 操縦桿のトリガーを引くと、機首から白い光の一閃が放たれる。


 敵に顔面に光攻撃魔法が直撃し、ガイラスが怯む。


「お前もだ、不細工!!」


 手を振り下ろすザンダラの攻撃を飛竜よりも華麗なバレルロールでかわし、その勢いで下のハッチから投下した爆弾を顔に放り投げる。


 グァ!?

 ━━━━ズドォン!!


 コレで2体揃って顔をおさえ、視界のおぼつかない状態で元来た道へと戻るハメになる。


「今だ!!パチェルカさんにレアちゃん!!」


『『おーっ!!』』





 通信んと共に現れる、2つの巨大な漆黒の翼。


 まるで、ロングソードの柄が尾翼になったような形の巨大な航空機械が、ザンダラ達を捉える。


『クックゥ〜♪不細工なのが二人っ!ね!』


『2体、が正しい数え方?』


『なんにせよ、超高出力光魔砲デキサスビームキャノンの出番よぉ〜〜!!』


『うん!爆撃ターイム!』


 2つの巨大航空機が、背後の炎の吹き出しているような円錐状の部分を下に向け、その剣に似た胴体下部に反重力魔法が作動し、空中浮揚ホバリングしたまま静止する。


 ウィーン


 ちょうど剣で言えば刃の部分に当たる部位が左右に開き、中から巨大なカメラのレンズに似た砲身を覗かせる。


『『発射ぁーっ!!』』


 バシュゥゥゥゥ!!!


 放たれた光の奔流が、2体の巨大な怪物を、元の草原へとその威力で戻す。


 ドシィン、と尻餅をついたり頭から地面に激突して倒れるザンダラとガイラス。




『この気を逃すな!!

 全部隊火力を集中し、邪巨神を掃討せよ!!』




 そして、始まる掃討戦。

 もう2度と立てないように、と言わんばかりに、メーザーや飛竜のブレスなどの雨あられ。

 この怪物達をこの世から消滅させようとあらゆる炎魔法、雷魔法を叩き込んでいた。





「これだけやれば……流石に殺せるよ、ね……?」


 上空からその惨劇を見ていたパンツィアは、しかし多少は疑問の残る声音で言う。



『パンツィアちゃん、遅刻』


「……って、あっ!!」


 ふと、通信で聞こえた言葉に表情を変え、急いでスロットルレバーを上げる。


「ごめん、私ここまで!!

 あと、二人共一応残っておいて〜〜!」


『了解っさんよ〜〜!』


『気をつけてねパンツィアちゃん〜』



 そうして、戦場の空をかける黄色い翼。


 それを見上げていた一人の白い飛竜に乗った竜騎兵が、密かに手を挙げて見送っていた。



       ***






 邪巨神。


 それは、太古の昔から出現する巨大不明生物の総称。


 突然、出てくるものもいれば、突然地面や火山から出てくることもある。


 その神も手こずる戦闘力と、神に思えない邪悪で凶暴な性質から名付けられ、


 まだ魔王と勇者が争う時代でも、それが出たのなら思わず手を取り合って戦わなければいけなかったほど、


 それでも勝てない場合が多いほどの強さを持つ怪物。







「なんと言うことだ……これは!!」


 時代が進み、技術力も軍の持つ火力も上がった今でも、


「見えるか!?

 死体は一体だけだ!!

 一体しか……倒せていない!!」




 ━━━1時間近く攻撃を行ってなお、


 国境警備軍を壊滅させ、町5つを食い尽くしたこの怪物を、


 最新の兵器を総動員して、一体しか倒せない程に、それは強い。


「警戒態勢続行!!

 クソッ!!」


 命令を出した竜騎兵が苛立ちと共にヘルムを外し、綺麗な顔を悔しさに歪めて言う。


「邪巨神……これだけやっても、容易に勝てないか……!」


 遠くを見て、彼女は悔しそうに呟いた。






 これで


 今大陸にいる邪巨神の数は、6体。





       ***

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