孤児でも絵を描いて生きていけるだろうか。
- ★★★ Excellent!!!
孤児の少女は諦めなかった。
前向きなだけじゃない主人公。色々と抱える中、それでも絵を描くために前を向くことを諦めない。
諦めなければ全て上手くいくとは限らないのが世の常ですが、それで本当に諦めるか、諦めないか。
巨大な壁の前で諦めない選択肢を取ることができる人は何人いるでしょうか。
諦めたくない夢だったとしても「現実」とやらを見て諦めて行った人達が何人いたでしょうか。
無謀な夢は諦めるべき、そんな世の中に、この作品は希望を見せてくれる気がしました。
そして感情の描写が本当に上手い。
その感情の描写がキャラクター達に息を吹き込んで、それぞれがとても人間味を感じる。
だからこそ、感情移入がしやすくまるで自分自身が無謀な夢に立ち向かうことが出来たような追体験が出来るのがこの作品の魅力だと感じます。
テーマと作者様の上手い描写が見事に噛み合った作品だと思いました。