潔い詩集。正直な詩集。妥協しない詩集。きれいごとにしない詩集。媚びない詩集。雨に濡れても心が乾いてしまっても、言葉をあきらめられない詩人の繰り出すフレーズは、読み手の心にも潤いをもたらし、一抹の寂しさを味わわせ、その後にきっとあるはずの向こう側の景色へといざないます。雨になぞらえた心象風景は、どこか自分にも覚えのある景色ではないでしょうか。
切れ切れな感情心が締め付けられた音に感嘆する時間癒やしを感じる後ろ向きで前向きこころには矛盾があって当たり前それで、いいのだと肯定させてくれる詩
雨音氏は、悲しみを転換し、希望を生み出す詩人です。 氏が奏でる言霊は、やがて希望の翼を広げ、未だ見ぬ未来へと羽ばたきます。 それは、鳳雛《ホウスウ》(鳳凰のヒナ)が、嵐を前に、耐え忍び、時を見て、あの黄金の空へと高く高く舞い上がる様です。 氏の持続的努力と、それを支える才能に敬服し、私のレビューとさせて頂きます。今後も御活躍、お祈りしております。(^_^)