あとがき

 前作、第三幕【堕天使】がカオス側の物語だったので、本作はがっつりばっちり早河となぎさの物語でした🍒


 早河シリーズの構成を前半後半に分けると、第一部が序章【白昼夢】~第三幕【堕天使】

第二部が第四幕【紫陽花】~最終幕【人形劇】。

本作からシリーズ第二部開幕の物語です。


 なぎさがねぇ……(。>д<)やっと!! 早河への恋心を自覚しましたね。

じれったい。実にじれったい。

作者からしても、読者さまからしても、やっと気付いたかっ!気付くの遅っ!!となりますよね。


元カノ玲夏の登場でモヤモヤしてるなぎさは可愛かった。元カノにモヤモヤしちゃうよね、気になるよね、わかるわかる。


 玲夏視点では第一幕【影法師】第四章を読むと2年前の玲夏の気持ちがわかります。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888609374/episodes/1177354054889590268


 早河と玲夏には雨が似合います。このカップルは雨のイメージ。別れも雨なら再会も雨。

二人の別れの一因にはなぎさの存在も関係しています。でもなぎさはそれを知りません。玲夏もなぎさには言いません。

実際、なぎさが略奪したってわけではないですしね。そう見えるけど違うのよー。


私が玲夏の立場だったら「彼と別れたのはあなたのせいよ!」となぎさを罵倒しちゃいそう……。

玲夏は大人ですね。頑張って大人になろうとして、〈大人の女性の演技〉をしている役者です。


 ちなみになぎさは6月1日が誕生日です。ちょうど紫陽花のプロローグ(6月2日)の前日に25歳の誕生日を迎えました。


誕生日の時はまだ早河への恋心は自覚前ですが、早河さんから何かプレゼント貰えたのかな。

早河さんはツンデレだから『ほら、今日誕生日だろ』みたいな感じでさらっとプレゼント渡しそう。


 今回は舞台が東京と神戸を行ったり来たりの展開でした。東京側の主な視点は早河と真紀、神戸側はなぎさと矢野。


 早河×真紀、なぎさ×矢野の珍しいコンビでお届けしました。他の作品ではなかなかこの組み合わせは見られない。

〈絶対恋愛関係にはならないけど信頼しあってる二人組〉のコンビですから、安心感があって何気にこのコンビ好きです❤️

やっぱり安定は早河×なぎさ、矢野×真紀になりますけどね~この二組にラブの進展はあるのでしょうか??


 事件の方ではリモートコントロール(遠隔操作)と、芸能界を舞台としたのでいくつもの顔を演じる、人間の表と裏の顔……がテーマになっています。

犯人はミステリーを読み慣れている方や勘の良い方はきっとすぐに解ったと思いますが、黒幕を操っていた本当の黒幕がいたんですよね。


犯罪組織カオスの六人目の幹部、ファントムの登場です。

ファントムはお、ま、え、か!! 最初からこの人は怪しさMAXでしたよね。怪しい匂いしかしない。


 【紫陽花】には早河の元上司の上野警部の登場シーンがありません。登場人物欄にも名前の記載がないので、お気づきの方もいるかな?

上野警部は名前だけの登場です。彼は同時期に起きているもうひとつの事件、第五幕【揚羽蝶】の事件の捜査をしているのでこの物語には一切出ていません。

上野さんが登場しない作品はこの物語が最初で最後ですね。


 この後、早河となぎさは第五幕【揚羽蝶】の事件に……。ここから先は次作に続きます。

早河シリーズも本編は残すところ揚羽蝶、砂時計、人形劇の三作となりました。

最終幕の人形劇に向けてここから物語が動いていきます。


 ぜひシリーズの最後までお付き合いいただけたら嬉しいです❤️

お読みいただきありがとうございました(’-’*)♪

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

早河シリーズ第四幕【紫陽花】 結恵🌙(yue) @mozukuchan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ