切り取った「日常」にそっとスパイスを混ぜるこの作品に、私はまさに「取り込まれた」のだった。マ・ネキン属とはこれ如何に。私達が肌身に感じたその記憶に概念を混ぜ込み、何の違和感もなく一つの料理として提供する作者の手法。笑いと怪異の同居する一皿が出てきた。私は味わった後に舌を巻かざるを得なかった。ご馳走さまでした。
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