まじめに「ぼっち主人公」を描いた良作

主人公がぼっちでコミュ障といった作品はいろいろありますが、いざ読むと、主人公が、コミュ障とは程遠く、まるで恋愛上級者だったり、ハーレムだったりして、がっかりすることがあったりします。とは言っても、それはそれで面白かったりしますが…

しかし、この作品の主人公は本当にぼっちです。友人は1人だけです。性格もひねくれてます。ぼっちになった背景もしっかりあるようで、リアリティのある「ぼっち」です。そのような筋金入りのぼっち主人公に、あの手この手で絡んでくるヒロインとの掛け合いがこの作品の見どころかと思います。ヒロインのアタックが、主人公のガードをまるで存在しないかのように突き抜けて、主人公のボディにズボズボと突き刺さっていくかのような毎度の展開がニヤニヤするポイントかと思います。

惜しいと思うところは、せっかくまじめにぼっち主人公を描いた作品なのですから、コミュ障で皮肉屋な主人公にも関わらず、ヒロインが惹かれていく過程や心情をもっと丁寧に描いてほしかったなと思うところです。

以上のように、甘々なラブコメが好きだけど、主人公がハイスペックすぎる作品に疑問を感じていた人には、ぜひ、お勧めしたい作品です。

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