第3話 国営レストランのケバブ

「国営レストランでぇ〜w棒付きキャンデー食べたのぉw」という女子高生はいないだろうなぁ。これも私のバイアスであるけれども。「キャンデー」とは古風な。


国営レストランなんてもの、日本にあるのだろうか。

まぁ、TSした今じゃぁ、そんなことができるはずがあろうか、いや無い。


中学生のような反語を使って思考すること、これ如何に。


そうめんを食べようと思ったら、妹がダメだ、といったので、ならば仕方がない。

アットホームな家庭なんておさらばだ、などと言って町へ繰り出していた。


ケバブ屋があった。露店である。見れば県内の遊園地のパクリらしい。

食べない。


食べないのは、暑いからである。いや、熱いからかもしれない。

ならばストロベリィーを食べたい。


町中でNK-POPをリレー再生しながら歩いていく自らの身が、牛乳のように溶けていく感じがする―



―わけでもなく。淡々としよう。


冷静ではない。流石に暑いしTSするし妹とのメッセージのやり取りは誤字るし。


…淡々とした人生にラップを捧げたくなった。


誤字ったメッセージ

届かないニューエイジ

鳥たちのパッセージ

転換のイメージ


大体がライライ

昼間はララバイ



…つまらない。

こんなものは誰でも作れるんだ。


…この後の文を「ちゃんと生きろ!あたし!」などと言うのはつまらない。ベタだ。

しかし、「励ましはうつ病に迷惑だ」などという言葉をSNSから引用してはいけない。





これじゃぁもう国営レストランのケバブのように、多様だよ。


…どこの国営レストランかな


…NK-POPを聞いてるのだから、なぁ…と思う昼飯抜きの私であった。



7/24/20xx

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人間たのしいアリのよう とんがりあたまご @TongariAtamago

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