後編

 紅血姫がクリアと出会い数ヶ月が過ぎていた。

 

 たしかに紅血姫の傷は癒えている。しかし、それは空の瓶に水滴を一滴ずつこぼすようにわずか。完治どころか半分の力を振るうのには途方もない年月がかかるだろう。

 ……実のところ一つだけ。全快とまではいかずともいますぐにでも体力を戻す方法が紅血姫には存在していた。実行する条件もそろっている。

 だが、それは彼女の中では選択肢にすら入っていなかった。少なくとも対象をクリアにすることだけはあり得ない。 

 そうしないためにも、と紅血姫は小屋から離れようと何度思っただろうか。実際夜中にベッドから起き上がり、外へ出ようとしたことがあった。

 けれど、去ろうとする足はいつも途中で止まってしまう。


(場所が不明だ。もう少し情報を収集し、体力を回復させたほうがいいか)

 

 その度に何か理由をつけて紅血姫はこの場所に留まろうとする。

 何よりも敵意も悪意もないクリアの無邪気な笑みが脳裏にちらつくと、紅血姫の足は固定されたように動かなくなってしまう。

 紅血姫としても感じたことのない新鮮な体験。いつまでも味わっていたくなるような夜のとばりとも月に輝く湖畔を眺めたときとも違う気持ち。

 きっとその感情に名前をつけることは簡単だ。しかし、彼女はあえて定義づけることはしない。

 いまはただ常闇に沈んでいきそうな優しい夢を一時だけでも見ていたい。紅血姫が望むことはそれだけだ。


 けれど、どれだけゆっくりでも夢は夢。いつか目は覚めて、終わりを告げるときがきてしまう。

 

 それは木々は枯れていき、地面には落ち葉がたまり冬の訪れを報せたころ。

 

 紅血姫の細やかな願いをあざ笑うように二人の安らかな生活は崩れていっ

た。


※ ※ ※ ※ ※ ※



「少し多すぎただろうか」

 手に持っている丈夫な蔓で編みこまれた手製のかごを見て紅血姫は呟く。その中には真っ赤に熟れた果物が溢れるように入っていた。

 長く暮らしていく中で、紅血姫は散歩のついでという理由を作り、食料になりそうなものを持ち帰っていた。もちろんそれが遠回しな恩返しなのは言うまでもない。

 ただ今日は少し量が多い。さて、クリアの好きな丸く赤い果実だということは関係しているのだろうか。

「……まあリハビリのようなものだな」

 クリアは喜ぶだろうか。彼の性格ならこの量を見て驚き困ったように笑いながら保存の方法を考えるかもしれない。

 その光景を想像して紅血姫は頬を緩める。早く戻ろうと歩調は少しだけ急ぐように変えながら。

 だが、その途中である違和感に気づく。

 それは紅血姫には嗅ぎ慣れたものだった。だから間違えるはずがない。

(血の臭い……?)

 加えて言えば獣ではない。大体周囲には草食動物すらめったに寄りつくことはない。

 ではこれは一体何だ? 歩調を早くしていた紅血姫だったが、できるだけ足音を出さないように慎重に歩く。

 

 答えは家が視界に入ったときに判明した。しかも最悪の形で。

 

 扉の前には十名ばかりの男がいた。ぼろい布きれのような服と伸び放題のひげや髪の毛。手には剣や短剣。中には木で作られた無骨な棍棒が握られている。

 野盗だと紅血姫は直ぐに悟った。廃城に住んでいたころに住処にしようとや

ってきた命知らずを殺した経験が何度かある。

 しかし、いまの紅血姫にはその力は残っていない。物陰にいるが、見つかればあっさりと倒されてしまうだろう。

 だが、そんなことなど気にしている暇はなかった。

 もっと別。何よりも重要な点がある。

 野盗たちは粗末な服装をしているが血で汚れている箇所はない。

 ではこの鉄の臭いはどこからだ?

 嫌な予感が紅血姫の頭によぎる。外れていてくれと切に願う。

 だが、家の周りを囲っていた男の一人が移動し、隙間ができる。

 開かれたままの扉の入り口には紅血姫の微かな懇願を裏切るように血まみれのクリアが倒れていた。

「クリア!」


 紅血姫は叫びクリアの元へ駆けよる。他に誰かいるなどと男たちは考えていなかったのだろう。いきなり割って入ってきた紅血姫の存在に戸惑いを見せていた。


(これは……!) 


 出血の原因である腹部から刃物で刺されたような太い傷ができ、顔色は紅血姫が見たことないくらいに青い。透明な瞳はもはや力なく瞬きするだけだ。

 どう見ても重傷。いや、これではもはやもう……。

 出来損ないの口笛をしたときのような呼吸をクリアは繰り返す。それでも懸命

に唇を動かしながら。


「に、逃げて……」

 苦しみにまみれながらも最後まで自分のためではなく、紅血姫をあんじる言葉を残して。

 そして彼は目を閉じ、呼吸をやめた。


「へへっ。少し小せえがおあつらえ向き住処があると思えばまさかこんな美人

までいるなんてな。ついてるぜ」

 下卑た男の声。そいつの手には鈍く光る剣が握られている。

 切っ先からぽたぽたと落ちる液体。それがクリアの生命を奪った凶器である

ことを如実に物語っていた。


 紅血姫が胸に抱いた少年には未だぬくもりは残っている。 

 

 所詮はこんなものだ。人間の命など簡単に散ってしまう。  


 気づけば彼女の体は考えるよりも早く動いていた。自らの体力を回復するもっとも早い手段に。

 だからこれから行うことは敵討ちでも何でもない。


 吸血鬼。クリアから溢れる赤黒い液体をその名が示す通り紅血姫は吸い、血をすすり吸うことで、本来の力を取り戻す。

 槍のように鋭い歯を紅血姫はクリアの傷ついた箇所に突き立てる。彼の柔ら

かな腹部どころか少ない脂肪や骨ごと噛みつかれる。

「ああ! 何と美味なことだろうかッ!」

 血を飲み、紅血姫は歓喜の声をあげる。細々としていた脈は躍動し、全身に流れる血は闇夜に輝く満月のように彼女へ力を与える。まさに渇望としていた満点の栄養はカラカラに乾いた喉へ水を流しこむようだった。

 五百年以上生きてきた中で少なからず血を吸った経験はある。けれど、ここまで美味なる血を紅血姫は知らない。

 とろけるように甘く呑みこむのがもったいないくらいに愛おしくて。

 なのにとても吐き出してしまいたくなるくらいに苦い。

 それともそれは始めて好きになった男の血だったからかもしれない。

 その光景は異様としか表現できなかった。無防備に吸血をする紅血姫を前にして、野盗たちは怯え始める。 

「バ、バケモノ!」

 恐怖にたえきれなかったのだろう。紅血姫に向け、一人の男が震えた手で、棍棒を叩き下ろす。

 

 狙いは脳天。突如として振り下ろされた一撃に紅血姫は何もできない。

 

 その愚かしい行動を男が後悔したのは、数秒後のこと。


「そうさ。私はバケモノだ」

 無傷。直撃した棍棒を顔面で受け止めた紅血姫は表情が見えないまま笑う。


「そして教えてやる。バケモノの怒りを浴びた人間の末路をな」


 低い声がスイッチとなり、虐殺が始まった。


 鈍器や刃物は直撃するが、紅血姫には傷一つつかず迫る魔力によって作られた弾丸は彼女の手の一振りでいともたやすく破壊される。 

 そもそものところただの野盗風情が、紅血姫に敵うはずがなかったのだ。吸血鬼に立ち向かうための聖なる力を宿した武器、血を吸われないように体に神の祝福を施すという対策を彼らが行っているわけがない。

 中には敗北を悟り逃走をはかろうとするがのもいた。だが、怒りにくるった紅血姫がそれを許すはずがない。ただただ死体が増えていく中で、辺りには汚い断末魔が発生する。

「お、俺たちが悪かった! だから助け……ギャッ⁉」

「知らん」

 命乞いも一蹴。腐った果実を踏むように男の脳天が割れる。


 気づけば高くのぼっていた太陽は隠れ、オレンジ色の夕日が辺りを照らしていた。

 立っているのはただ一人。 体についているのは血はすべて他人のものだった。彼女の血は一滴も流れていない。


 これが吸血鬼。これこそが紅血姫。周囲にあるものは死体だけで生きているものは彼女しかない。


 無論、透明な瞳をした少年の呼吸も動くことはない。

 

 まとわりついた野盗たちの死体と返り血を紅血姫は魔法で消し去る。こんなやつらの血など吸う価値にすら値しない。

 

 すべてが終わった。残っているのはクリアの死体のみだ。まだ体温はあり、生きていたころの名残はあるが、数日もすれば肉は腐り長い年月のすえ骨は風化してしまうのだろう。

 

 たとえどれほどの魔力があろうとも死者を生き返らせることはできない。


「……認めない」


 しかし、そんな結末を紅血姫が許すはずがなかった。


 これからすべき行為は感謝のためではない。むしろ一生恨まれるかもしれな

い。


「それがどうした」


 けれど、クリアが生きていてくれるのならたえられる。

 紅血姫は尖った歯を自らの唇に突き刺す。柔らかな皮膚から出てきた血を彼女は口に含む。


「私はお前に生きていてほしい」 


 それをクリアの唇に優しく接触させた。



※ ※ ※ ※ ※ ※



 少年は生まれたときから小さな世界で忌むべき存在として迫害されていた。

 

 巡回する騎士、商いをする商人、近所の大人、お隣に住む同い年の子供、そして両親。

 神の悪戯によって彼の両目にあった魔眼。けれど、その人生は恵まれたものとはほど遠いかった。

 魔力が形となって見える。力としては大したものではない。

 けれど、人形のように無機質な瞳は不気味だと怖がられ、まだ隠している能力があるのではないのかと説明しても信じてはもらえない。

 環境が悪かった。理解者が誰もいなかった。様々な理由はあったのだろう。

 バケモノと中傷され死ぬと石を投げられいつしか少年は住んでいるものが誰もいない森の奥で暮らすようになる。家から持ち出したスケッチブックだけを手にして。

 それから長い間彼は誰とも交流をはかることはなかった。いくどとなく季節が過ぎ、誰にも非難はされない静かだが寂しげな日々が続く。


 そんなある日、ヒガンの花畑でいまにも散りそうな命と出会う。


 実のところ、長く魔眼を使い続けていると形だけではなく魔力で対象を把握できる。見た瞬間にそれが人間ではないことが少年にはわかっていた。 

 けれど、消えかけていたそれはあまりにも儚く綺麗で。少年は助けたいと思ってしまった。

 その判断は間違ってはいなかった。透明な瞳は遠からず魔眼だと気づかれるだろう。だから少年が明かしたとき。

「そうか」

 彼女の当たり障りのないシンプルな返事。

 それが少年にはどれだけ嬉しかったのか。嘘偽りのない言葉は冷え切っていた彼の心に暖かな灯火をつける。

 

 少年が書いた絵を綺麗だと言ってくれたときもそうだ。そのとき、彼には新しい願いができた。


 彼女の姿を見て描きたい。髪は紅く、瞳には翡翠の色をつけて。


 もちろん形しかわからず色彩のわからない少年には成すことは難しい。なのにそんな不可能な願いを抱いてしまう。


 それはきっと彼女に完成した絵を見てもらいたいからだ。


 けれど、いつか彼女はここから去る。人間ではない彼女と自分では永遠という時間を過ごすことはない。

 だからその前に、最初、出会ったあの場所にいる彼女を描けたらどれだけ幸せなんだろうと。

 そんな叶わないはずの願いをいつからか少年は胸に秘めていた。



※ ※ ※ ※ ※

 


 次にクリアが目を覚ますと視界には淡い光りが広がっていた。

「アレ……?」

 最初自身の置かれていた状況かわからず、クリアは目をぱちくりと瞬きを繰り返す。

(そうだ。たしか僕は野盗に襲われて……?)

 慌てて起き上がると赤く濡れた自分の服に気づく。だが、傷口は見当たらない。

「えっ……?」

 その時点でクリアはあること変化に気づいたが、それよりもいなければならない人の姿がない。

 家の中にも休憩に使っていた大木の側にも。あるのはかごと転がっている赤い果物。それもほとんどが潰れている。

 静けさに満ちた周囲は一人で暮らしていたときと変わらない。

 きっと紅血姫は野盗を倒し、癒えた体でこの場をあとにしたのだろう。目が覚めてからどれくらい経ったのかはわからず、もう彼女には追いつけない。

「……だけど」

 もしもまだどこかで立ち止まっていてくれたら。あの場所にいてくれたら。

 それは勝手な妄想だとクリアは自分でも気づいていた。可能性なんて欠片ほどしかないことも。

 けれど、あそこで二度と覚めない眠りを選ぼうとしていた彼女なら。もしかすれば。

 気づけばまだ上手く感覚の掴めない体でクリアは自然と活動を始めていた。

 

 言うまでもなく向かう場所は一つしかない。



※ ※ ※ ※ ※


 

 眩い夕日の中で紅血姫は考える。

 完全に回復したいま自分には何だってできる。一度は油断してしまった相手

だろうが、遅れをとることはない。

 だとしてもそれがどうした。

 たしかに自分を殺しかけた相手を倒せば多少の苛立ちからは解放されるだろ

う。けれど、そこで終わりだ。廃城に戻り一人ぼっちの玉座に座りまた無為に

日々を過ごす。

 そもそも自分にはあの少年のような夢や目標と言ったものがあっただろうか。いや、初めはあったのかもしれない。けれど、長いときを生きる中でそれは摩耗し消え去っていった。

 それなら死にかけていたときと何も変わらない。ならいっそ……。


 いつまで紅血姫はその場所に佇んでいたのだろうか。はっきりとした時間はわからない。少なくとも言えることは。


「はぁはぁ……。よかったぁ。やっぱりここにいた」


 息を荒げたクリアが紅血姫に追いつくまでくらいだろうか。


「……よくこの場所がわかったな」

「君がいるとしたら、ここかなって思ったから」

 下を向いたままの紅血姫にはクリアがどんな顔をしているのかわからない。

「……すまない」

「どうして?」

 突然の紅血姫の謝罪。それを聞いたクリアは不思議そうな声で理由をたずね

る。

「お前の意思など確認せずに勝手に生き返らせてしまった。永遠を生きる吸血鬼に変えてしまった」

 そう。紅血姫は自らの血をクリアに分け、死んだはずだった彼の心臓を再び動かしてしまった。再び生きてほしいという身勝手な願いで。

「何だ。平気だよ。そんなことくらい」

 しかし、クリアはそう口にした。本当に何でもないかのような声で。

「だって、こんなにも真っ白な光景を見ることができるんだから」  

 その言葉に紅血姫は顔をあげる。

 クリアと初めて出会ったとき、血のようだったヒガン。けれど、いまは雪のように白く包まれていた。

 ヒガンは春には赤く咲きほこるが、夏秋には一度枯れ、冬になると新たに芽吹いたつぼみから真っ白な花を咲かせる。

 けれど、クリアの透明な瞳では色を認識することはできないはずだ。

「うん。初めて見るけど、聞いていた以上に綺麗なんだね」

 その答えは簡単だった。

 一度死んだ以上少年の魔眼は機能を失いただの瞳となる。きっと普通に生まれていればそうだったあろう黒い色がクリアの目の奥に宿っていた。

「そうか。お前、目が……」 

 彼は何もかも鮮明になったばかりの世界で紅血姫を見ているに違いない。衝動で行ったことだったが、思わぬ副産物が出たことに紅血姫は微かに微笑を浮かべる。

 しかし、それは直ぐに元に戻ってしまう。

「ならなおのこと、関わるな。私は血で汚れている。お前のように無垢な少年を汚すつもりはない」

「僕も血を吸う鬼になった。あなたと同じだよ」

「吸血鬼となっても、大人しく暮らせば手を汚れない。ただし私と道をともにするのなら、生半可な覚悟では足りんぞ」

 目は射貫くように細め、声は触れれば切れるように鋭く。紅血姫の態度はクリアを寄せつけないように冷ややかで厳しい。

 それは最初のころと同じようで違う。声だけではない拒絶をこめた視線は先ほどまで何も見えなかった少年にはどれだけ辛いものだろうか。

(これでいい)

 生き返らせたことすら自身のわがままだったのだ。血塗られた道にクリアを巻きこむわけにはいかない。少なくともいままでと同じ生活を送れば彼は安全だろう。

  

 そう思っていた紅血姫はクリアから背を向けてその場を去ろうとする。 

 けれど。

「覚悟はしてるよ。初めにそう言ったよね?」

 クリアは怯んだ様子はなく、即座に言い返す。

 その言葉に紅血姫は不意打ちを浴びたようなきょとんとした表情を浮かべてしまう。

 たしかにヒガンの花々が赤かったころ、彼はそう口にした。しかしまさか同じ場所で言われるなんて思わなかった。

 呆けてしまった紅血姫の手のひらに白い花弁が落ちる。 

 「……ふっ。わかった。私の負けだ。クリア」

 紅血姫の固まった顔がほころぶ。忘れていた。この少年は一度決めれば曲げない頑固な性格をしていることを。それはたとえ全快した吸血鬼を前にしても同じだったらしい。

「ほんとに? やった!」

 嬉しさのあまりクリアは満面の笑みを紅血姫に向ける。 

「まずはそうだな。私の住まいに招待しよう。きっと私を殺そうとした生き残

りがいるのだろうな。ふふっ。楽しみだ」

「えっ。あっ……。僕の吸血鬼としての初めの一歩としてはちょっとハードな

ような……」

「先ほどの態度が嘘のようだな。問題ない。吸血鬼になれば今日みたいに刺されたくらいではそう死なん」

「えっと。あの痛みは魔眼で周囲の人たちから疎まれたときに近いから、勘弁してもらいたいんだけど……」 

「心配するな。何からだろうとお前は私が守ってやるさ」

「それはそれで僕としては複雑な心境なんだけど……って、紅血姫。待ってよ!」  

 白いヒガンの花弁が赤い夕日に照らされる中、二人はその場を後にする。


 それから二人はどうしたのだろうか。

 あてもなく世界を旅したのか。はたまた言った通り紅血姫へと襲いかかってきた相手たちと戦いに廃城へと戻ったのか。もしくはどこかで倒れたのか。それはわからない。

 けれど、一つだけたしかなことがある。

 人間の住んでいないひっそりとした廃城の一室に飾られた絵画。

 そこには白い花畑の中心でたたずむ紅い髪と翡翠の瞳をした柔和な笑顔の女性が描かれていた。

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紅血姫と魔眼の少年 原 マコト @makoto0710

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