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あとがき

 はじめまして、作者です。ここまで読んでいただきありがとうございました。


 今年の春、唐突に「そうだ、ラブコメを書こう」と思いました。

 かっこいいお姉さんに気弱な男の子が甘やかされるお話――というイメージがポンと飛び出してきて、頭から離れなかったのです。


 私は公募新人賞への応募をメインに作品を書いている人間なので、10万文字(およそ文庫1冊分)くらいでいったん区切るくせがあります。なので、最初は1学期編だけで完結にする予定でした。


 ところが予想外の反響をいただき、自分自身、まだこの二人の物語を書きたいという思いが強くなったため、「月海先輩の卒業まで書こう!」と決意しました。それ以上は、続けてもぐだぐだになってしまうような気がしたのです。


 一つの作品に30万文字も使ったのは初めてのことですが、「月光は、ぼくにはちょっと甘すぎる。」はこれにて完結でございます。


 実生活の影響もあって第3部は更新にばらつきが出てしまいましたが、目標地点まで無事にたどり着くことができました。


 それも、読んでくださった皆さまのおかげです。

 更新するたびに足を運んでくださった方、星をつけてくださった方、レビュー、応援コメントを書いてくださった方、エピソードにいいねをつけてくださった方……感謝してもしきれません。


 勢いで始めたこの作品とは、なんだかんだで半年ほど一緒に走ってきました。頭の中にはいつも月海先輩と景国君(表記は月海先輩の専売特許です)がいて、身近な知り合いの成長を見てきたような気分です。


 時々この二人を思い出して、読み返しに来ていただけましたら幸いです。

 本当にありがとうございました。

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月光は、ぼくにはちょっと甘すぎる。 雨地草太郎 @amachi

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