世界の半分は魔法とやさしさで出来ている。

主人公のリーナは少女でありながら「軍人」。
さらに、貴族の娘なのに、貧民街の出身!?
そんな彼女に上司から下された指令は『ワイト島警察捜査監査官』!?

謎の殺人事件が繰り広げられているワイト島への調査依頼だった。

……しかし、この事件、どうやら「ただの殺人事件」では無いみたいで……

ひょんなことから知り合った魔法使いの少年ハルと共に
事件解決に向けて奮闘するリーナ!

20世紀初頭、霧の神秘に覆い隠されたイギリスを舞台に
そこかしこから幻想生物が顔を覗かせる
児童文学の素養を兼ね備えた優しい世界観の作品です。

おまけに、ライトノベル好きでも楽しく読める
「ちょっとシビア」な現実をしっかり織り交ぜて作られています。

技能は粗削りな部分もありますが、
幻想的な描写力や主人公の心根の奇麗さ等はとても魅力的です。

また、一つ一つのアイテムやキャラクターも「幻想世界」のときめきを放っていて小さなころに読んだ「ファンタジーのワクワク」を存分に味わえます。

特に、1章ー4からが本番です。
1章ー6から面白さのステージが1段上がって、1章ー9以降が真骨頂!

続きが楽しみな作品です。
正当派ファンタジーがお好きな方は、是非!!!