しらない宿題

僕が中学校のときの話。

祝日が重なり、三連休のあと火曜日に登校すると学級の皆が僕のしらない宿題を教卓に置いていくではないか。


僕は焦り、なんの宿題だったかを聞いた。

教科は国語。ワークの数ページをしてくるという、よくある宿題だった。

しかし、その宿題を僕は知らない。


それでも当たり前のように積まれていくワーク。

僕は急いでワークをひっぱりだして書き出す。

朝の会が始まるまでの10分でなんとか仕上げて提出できた。


朝の会が終わり、国語係が積まれたワークを持って行った。

そして、ワークを持って帰ってきた。


「宿題、出してないって」


なぜか教室のほぼ全員が宿題があると思っていたらしい。

その中で、なぜか僕は無いと思っていた。

その違いはなんだったのだろう。



押し入れのおばあちゃんが言うには。

いや、この件に関しては押し入れのおばあちゃんに聞くまでもないだろう。

先生が宿題を出していることを忘れてた。

ただそれだけのことだ。


なぜ僕も忘れていたかは分からないけれど。まあ、そんなもんだろう。




押し入れのおばあちゃんとの話は、不思議で不可解で未解決のものがまだあるけれど、今はここまで。

機会があればまた話しよう。

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押し入れのおばあちゃんが言うには @samex

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