登場人物


りゅう玉鈴ぎょくりん(26)

女装の麗人。基本的に怠惰だが有事の際は真面目に取り組む性格。生まれつき右目が金色で「龍の半身」「龍の化身」と呼ばれる亜国では特別な存在。友人である高舜が病死してから白一色の衣装を身につけて、喪に伏している。料理下手で運動音痴。



明鳳めいほう(14)

亜国の新米少年王。感情任せに動き回るが勘が鋭く一眼で玉鈴が男だと見破った。何となく、玉鈴には逆らわない方がいいと察している。父である高舜のような王を目指している。



ぎょう(25)

柳貴妃付きの宦官。苛烈な妹とは正反対で冷徹な風に思われがちだが、妹と玉鈴に被害が及べば普通に怒る。玉鈴より頭一つ分高い長身の持ち主。



びょう(25)

尭と双子。尭と瓜二つだが兄とは違い柔らかく笑うため周囲からは別人だと思われている。普段は義遜の配下として活動している。



豹嘉ひょうか(17)

玉鈴の侍女。玉鈴を崇拝しており、二人の兄と玉鈴に甘やかされて育ったため気が強く、自分の意見ははっきり言う性格の持ち主。明鳳と貴閃が嫌い。



高舜こうしゅん(故・62)

明鳳の父親。聡明で未来を見通すことができると言われた名王。意外とおちゃらけた人物で玉鈴を男と知っても友として側に置いていた。



木蘭もくらん(38)

寵愛を受ける柳貴妃に嫉妬し、蒼鳴宮に乗り込んだ強気な美人。今では玉鈴と(無理矢理)親友のような間柄になった。



さい翠嵐すいらん(16)

名門才家の姫。昭媛の位を賜る明鳳の妃。気弱で自分の意見を言えないが行動力はある。



しゅうりん(18)

自信に溢れる少女。育ての親を尊敬し、生みの親を愛する家族思いな性格。



秋雪しゅうせつ(18)

翠嵐の侍女。そばかすが可愛らしい少女。



貴閃きせん(37)

ふっくらとした身体付きの大長秋。心霊話が大の苦手。昔の癖で綺麗好き。豹嘉と馬が合わない。



鹿ろく義遜ぎそん(32)

丞相を務める苦労人。よく明鳳から仕事を押し付けられる。十二歳から高舜の側仕えとして働いており、玉鈴とは旧知の仲で親友だと思っている。



凱翔がいしょう

初代亜王。明鳳のご先祖さま。平和主義者で夢想家。争いのない平和な世の中を作ろうとして実際に作り上げたすごい人。色々頑張ったせいで早くして亡くなった。



凱翔の対であり、玉鈴のご先祖さま。龍の群れの最後の生き残りだった。洞穴で死を待っていた時、凱翔に即発されて国作りに貢献する。のちに凱翔の娘を妻に迎えた。






李家

亜国の王族。亜王を継ぐ者しか李の姓名を名乗れない。公主の嫁入りや皇子が移封いほうされる場合には亜王から別の姓名が送られる。



六家

建国当初から亜王に従事する一族達の総称。各々が亜国で重要な役割を担っている。当主だけが本当の歴史と李家と柳家の関係を伝えられる。もし、次期当主に伝える前に現当主が亡くなった場合には他の六家の当主から事実が伝えられることになっている。龍との約束によって当主は口外することができない。



柳家

龍の血を継ぐ一族。李家に従事することが役目と、あまり表に出ることを好まず黒衣で肌や目の色を隠して生活している。その奇妙な出立ちと常に亜王の側にいたことから李家お抱えの占者だと周囲には思われている。






蒼鳴宮そうめいきゅう

後宮の外れに建設された殿舎。初代亜王が龍の背に乗り大空を飛ぶことを好んだことから名付けられている。大昔は他の殿舎同様、朱塗りだったがいつしか名前と同様、青一色に塗り替えられた。明鳳は知らないが外から入れる隠し通路がある。



天華宮てんがきゅう

亜王の暮らす殿舎。豪華絢爛という言葉が似合う建物。



昭花院しょうかいん

三省六部の一つ、吏部が使用している。尭と顔馴染みで最近は世間話をするぐらいには打ち解けている。



黒曜殿こくようでん

後宮に建てられた殿舎。祭事などに使用することが多い。




***




最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。

本作の続編として【偽り妃の後宮騒動〈2〉】も書いてます。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054897191194


こちらの作品は書きたいネタを詰め込んだものになっております。よろしければぜひお読みください。

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偽り妃の後宮騒動 中原なお @iroha07

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