アレがそういう所についてる宇宙人
須藤二村
第1話
反乱軍のリーダー、レッグスが王女を見下ろして言った。
「随分と探しましたよ、チャーリー王女」
チャーリー・ホースは捕らえられ、敵の宇宙船の中にいた。
ベッドの上に手足はベルトで固定されている。ソール星の第一王女として反乱軍から逃れ、地球に潜伏して機会を伺っていたのだが、敢え無く哨戒中の反乱軍に見つかって拘束されてしまったのだった。
「さあ、王はどこにいる? 大人しく白状すれば悪いようにはしませんよ」
レッグスは、ベッドの上で壁を向いたまま目を合わせようとしないチャーリー王女の顎を掴んで自分の方へ向き直らせた。
「くっ! お前などに辱めを受けるくらいなら死んだ方がマシだ‼︎」
チャーリー王女が言い放つと、レッグスは軍服のポケットから小さな小瓶のような物を取り出した。
「ふふふ……これは地球の原住民から入手した媚薬です。これを使ってもまだ強情を張ることが出来れば私も考え直すとしましょう」
レッグスは、チャーリー王女の靴下に手をかける。
「やっやめろ!!」
しかし、次の瞬間には一気に靴下を剥ぎ取られて、未だ誰にも見せたことの無い素足が露わにされてしまった。恥ずかしさのあまり王女は顔に血が昇ってくるのを感じた。
「ほほぅ、王女と言えど足の裏は他の女と変わらないな」
嫌らしく舌舐めずりをしながら、レッグスは王女の足の裏に顔を近づけた。王女は足の裏を見せまいと激しく抵抗したが、頑丈に固定された革ベルトがそれを許さない。
「くっ……殺せ!」
レッグスは地球で手に入れたアンメルツヨコヨコを容赦なく王女の足の裏に塗りたくった。
「ひっっ! い、嫌っっ!」
その効き目はすぐに現れ、王女の足はたちまち熱を帯びて心臓は早鐘のように激しく打ち始めた。
「どうです? 凄い効き目でしょう?」
王女の様子を見てレッグスはほくそ笑んだ。そして、自分の靴下を一足、また一足と脱いで床に放り投げる。
「もう我慢できないでしょう。すぐにこれ無しではいられない身体にしてあげますよ」
「いや! やめてぇーー!」
レッグスはベッドの上に乗り込むと、王女が叫ぶのも構わず王女の足の裏に自分の足の裏を重ねた。
「うっ……ぐっ」
王女は足裏から突き抜ける激しい快感に乗っ取られまいと懸命に耐えていた。
しかし、そのままレッグスがただ手をこまねいているはずもなく、徐々に足の裏を擦り合わせて摩擦を強めてくる。
「あっ‼︎」
王女は思わず声を漏らしてしまう。それを聞いてレッグスの足の裏は更に速度を増し激しく王女の足裏を打ち付けた。だんだん頭の中が真っ白になって何も考えられなくなっていく。
「あぁ……もう……もう!! ダメェッッ!」
その時、突然レッグスはうずくまって悲鳴を上げ、足の裏を掻きむしった。
「かっ‼︎ 痒い! なんだこれは!」
チャーリー王女は地球に潜んでいる間に水虫に感染していた。
性病である。
アレがそういう所についてる宇宙人 須藤二村 @SuDoNim
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