おわりに
結局。
何を以って「チート」と定義するのか、それは人によって違うと思います。
結論は出ません。
でも、こうやって色々と考えてみた結果、少なくとも「転生チート・非チート転生」の線引きに関して、違う立場の見方も理解できた気がします。
残念ながら……。
どのような考え方が主流派なのか、それがわからない限り、
「自分が投稿しようと思っている作品が、チートなのか、チートではないのか」
という命題に、答えは与えられないのですが。
また「チート」について改めて考えたことで、思わぬ副産物もありました。
何となくですが。
チートものが、転生ものとも、ハーレムものとも、重なる理由……。
辞書的な意味を考えただけでも、少し見えたような気になったのです。
チートもの、転生もの、ハーレムもの……。
それぞれを好む読者層が重なるのであれば。
「転生して、チート無双して、ハーレムを作る」
そんな作品が、よく売れるのも当然でしょう。
そして。
これは「チート・転生・ハーレム」に限った話ではないのでしょうね。
どんなジャンルであれ。
真剣にプロ作家を目指す方々は、いつも。
読者層が重なりそうな要素を複数重ね合わせるように意識しながら――逆に読者層が水と油な要素は同時に入らないように注意しながら――、作品を書いているのかなあ……。
そんなことを思いました。
「チートって何ですか?」――独断と偏見で考えてみた―― 烏川 ハル @haru_karasugawa
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