令了

「これはまだぼくには描けない。」


少年は行き先のとんと見得ぬ車窓で微笑みを零しながら息を吐いた。

どこに向かうのだろうな。長くあれと――願うのは忌むべきことだろうか



















未来を見据えるようになる頃、もしそんな時代が訪れる頃には夜汽車は疲れ切ってもない、あまりに早く葬送を見てしまう不幸なへんな顔の人たちでぎゅうぎゅうに溢れ返るのだろうか?

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夜汽車 yura @yula

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