『読書しない感想文 その4』

桝屋千夏

『逆恨み男の顛末』

 竹内緋色様の自主企画『読書しない感想文』

 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054888943759


 南総和月様の「雨滴る木立の中で」への読者感想文です。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054888755509


 もちろん一切読んでいません。


 南総和月様

 この場を借りて、失礼をお詫び申し上げます。


 ******


『逆恨み男の顛末』──桝屋千夏


 この平穏な日々はいつまで続くのでしょうか。

 皆さんが過ごしてる日常が突然なくなったとしたら。

 何気ない毎日が、音もたてずに崩れ落ちたとしたら。

 皆さんはどう思われますか?

 涙に暮れるのもいいでしょう。

 愛する人と心を分かち合うのもいいでしょう。


 この作品の主人公はとある事件に巻き込まれて思い悩みます。


 ある日、クラスの女の子に呼び出された主人公は愛の告白を受けます。

 しかし、その子に何の興味もなかった主人公はお断りの返事をするのです。

 全ての歯車はそこから狂い始めました。

 それまで仲の良かった友人達は次々に彼と距離を取り始め、クラスの女子全員が彼を無視し始めたのです。


 告白を断っただけなのに。


「奴を捉えるのは俺の目じゃない」

 主人公のこのセリフが全てを物語っています。


 告白した女の子は以前から主人公に見つめられていたと勘違いし、いつの間にか好意を寄せたのだそうです。

 確かに、何気ない時に頻繁に目があったら意識してしまうのもわかります。

 僕もそんなことが続けば、ドキドキして勘違いしてしまいます。


 でも、それは単なる女の子の勘違い。


 僕は主人公よりもその告白した女の子に気持ちが移りました。

 きっと自分のことが好きだと思い、おもいきって告白したのに、それは自分の勘違いで断られる。

 誰だってそんな経験あるはずです。

 甘酸っぱい、でもやるせない青春の一ページ。


 そこから二人の日常が崩れだしていく訳ですが。


 クラスからハブられた主人公はその女の子を逆恨みし、執拗に観察します。

 そしていつの間にかその女の子のことが好きになってしまうのです。


 ここから先の展開は涙なしには読めませんでした。


 自分に告白した女の子を拒絶しながらも、次第に心が動いていく。

 女の子も一度は諦め終止符を打った恋に、再び心が動いていく。


 でも、読み終えた今だからこそ言えます。


 この男は最低です。

 女の子の気持ちをなにも考えてません。

「まだ未練ありそうだから、まぁなんとかなるだろ」程度にしか考えていないのです。

 本当に最低な男です。


 そしてこの作品のタイトル『雨滴る木立の中で』


 最初に告白されたあの場所で、二人は自分の気持ちに正直になるのです。


 そこで起こる悲劇に、僕はただ瞳の奥が熱くなるのを我慢せずにはいられませんでした。


崩れだしていく日常が、本当は幸せのスタートラインなのかもしれません。


 ******


 南総和月様

 この場を借りて、失礼をお詫び申し上げます。

 情報少なくてめっちゃムズかったですww

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『読書しない感想文 その4』 桝屋千夏 @anakawakana

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