出し抜き出し抜かれ損なって

 なんとも執念深く、また用心深い3年間だった。
 こうした話には怨念がつきまとうものだが、古典落語よろしくそれを軽妙な笑いに昇華せしめ、オチのあり方から洒脱した ユーモアにする手腕は見事である。