編集済
コメント失礼します!
まず始めに。
自主企画への参加、ありがとうございました!
考えさせられる内容でした…!
子どもならではの柔軟な発想。それが、『社会』という場所では押し殺されてしまう。個人的にはこういう感性は大好きなので非常に面白かったです!
特に日本人は古来より「空気を読みなさい」という風潮が強く根付いています。それが出来ない子を『発達障害?』と言いがちですが…。私は、本来、むしろそういう発想は人間として普通に持ち合わせていて良いものだと思っています。何事も「なんで?」と疑問に持つことって大事ですし、素敵ですよ。
ただ、少しずつ「なんで?」を自分なりに解釈して飲み込み、大人になっていけたら良いなと。
彼の「なんで?」は実に素晴らしいものだと思います。だからこそ、ルールの存在意義に気がついて、より良い人生を送れると良いですね。
息子の発想を「いいね」と思うと同時に、母親の、母としての苦労が刺さりました。
なんとしてでも『普通』に馴染ませないと。そんな焦燥さえ感じる彼女の言動に心が痛みました。疲弊がひしひしと伝わってきて…。
もちろん、透にも幸せになって欲しいと思いますが、このお母様にも幸せになって欲しいです。今、彼女には触れたら壊れてしまいそうな儚さがあるので。
“違うもの”を受け入れることって、お互いに大変ですよね。
それでも、双方が歩み寄りながら、互いを受け入れる。そんな素敵な世界になると良いなと心から思います。
それが、両者の人生の充実になると思うので。
改めまして、考えさせられる、面白い、素晴らしい作品をありがとうございました!
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。「空気を読みなさい」はこの国では至上命令となっていますね。それを受け入れないと、どこからも排斥されてしまうような。願わくば、空気を読めない人間、もしくは空気に抗う人間にも、居場所があるような社会であってほしいです。
母親の方へのお気遣い、感謝です。直接的には描かなくても、言動の端々から疲れがうかがえる、というように描きたかったので、そんなふうに受け取ってもらえて嬉しいです。
とても丁寧な感想、たいへん励みになりました。ありがとうございます。
子供らしいイノセンスと、ルールという定められた境界に存在する線引き。
どちらもかなり難しい題材と存じますが、ここまでしっかり纏まったお話になっているのが素晴らしいです。
私事(個人的な話)で申し訳ないのですが、私は発達障害の子と触れ合う機会があり、そこで同様に『社会のルールは理解できるけれど納得できない』子に出会い、はっとさせられた経験があります。
お母さんとしては、ただ幸せになってほしい。社会に決められたルールがそれを邪魔することを知っていても。
もしかするとずっと理解はできないかもしれない。ですが、明日の透が、彼なりに生きていけるような社会が構成されていけばいいなと思いました。
物語性の強いお話をありがとうございます✨
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。自分も、周りとずれてしまっている子どもと関わる機会があり、その経験がこの作品を書くきっかけになっています。社会のルールが絶対ではないのに、ルールのために子どもの魂が締めつけられてしまうのは辛いですね。この息苦しさが、いつか少しでも和らげばいいのですが。丁寧な感想、感謝です。こちらこそ、ありがとうございました。
社会に引かれたルールという名の見えない線、これには誰もが悩まされ苦悩したことがあるんだと思います。
感じ方、考え方は十人十色。他人と違うことが当然なのにルールで縛られる。
子供の視点で描かれると、こうも重い課題なんだと改めて実感させられました。
素晴らしい作品との出会いに感謝します、ありがとうございました!
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。いつのまにか線に囲まれて、息苦しさを感じる人は多いでしょうね。少しでも外れてしまうと、容赦なく排斥されてしまうような空気は、どんどん強まっているような気がします。集団から外れてしまっても、いくらでも居場所が見つかるような社会であればいいのですが。コメント、感謝です。ありがとうございました。
初めましてハナビシトモエと申します。
企画ご参加ありがとうございます。
ガチ伝わりました。
子どもの悪意のない純粋さとその子を持つ母親の苦悩が痛いくらいに刺さりました。
今まで勤めた企業でこのような子ども達をよく見る立場にいました。どこか本質を突いているのに場にそぐわないと止めなければならない葛藤を思い出しました。
また機会があればよろしくお願いします。
作者からの返信
こんばんは、ハナビシトモエさん。読んでくださってありがとうございます。
自分も、周りとトラブルを起こしてしまったり、調子を合わせられない子どもと関わる機会があったので、そういったずれについてよく考えます。
「普通」からずれてしまっても、どこかに居場所があってほしいものです。コメント、ありがとうございました。
こんにちは、貘餌さらと申します。
この度は自主企画へご参加いただきありがとうございます。
息子の見えている世界と、母親や世間一般に見えている世界の、大きな隔たり。この親子は幾度となくこのようなやり取りを繰り返してきたのでしょう。母が最後に言った「幸せになりなさいよ」という言葉には、きっと母が知り得ない世界の中で息子がなんとか生きて、自分なりでもいいから幸せになってほしいという切実な願いが込められているのだろうなと考えさせられました。
面白い作品を公開してくださり、ありがとうございます☺️
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。何度も繰り返し、すれ違うような対話をしてきたのでしょうね。そんな断片のひとつを切り取ったような、ある日の夕暮れの情景を描いてみました。少しでも楽しんでもらえたなら嬉しいです。
はじめまして。「ステキなレビュー〜」への企画の参加、ありがとうございます。
おそらく何かの障がいを持ったお子さんと、向き合い続ける母と。穏やかに淡々と描かれていますが、そのなかにも日々の格闘している情景もありありと浮かび、読みいってしまいました。
どうしても母の苦労に目がいってしまいますが、透くんの感性にもハッとさせられもする。
「幸せになりなさい」をひたすら願ってしまう物語でした。もちろんお母さんも。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。日常そのものが戦いのように感じられると、だんだん疲弊してしまうでしょうね。ふたりに幸いがあってほしいと、作者もそんな気持ちで書きました。コメント、ありがとうございました。
企画への参加、ありがとうございました!
自分の学校に、障がい者と呼ばれる人たちがいる学級もあります。あまり自分は関わらないです、、。
子は親からの想いを素直に向き合っているけど、親は広い世界をみているからいろいろと考えてしまいますね。
やっぱり、一緒じゃない人と対等にいろうとは子供は出来ないものです...。
この子が世界に居場所を作れるといいなと思いました。
(私の企画を外していただいて大丈夫です!)
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。学校という場は、異質と周りから見なされた人間にとっては、辛い場所になりやすいですね。だれであっても、どこかに安らげる居場所があればと、そう願っています。コメント、ありがとうございました。
編集済
【自主企画「ユキナが読む、あなたの短編小説」】
ご参加ありがとうございます。
【感想】
koumotoさんの『線の見えない子ども』、読んだよ。この話、心にグッとくるわ。息子さんが見えん線やルールに戸惑ってる姿と、それを見守る母親の愛情がじんわり伝わってくる。社会のルールと個人の感覚の間のギャップを描いてるのが深い。特に、信号待ちのシーンは、息子さんの世界観と母親の現実感の違いがはっきりしてて、考えさせられたなぁ。
【評価】
1.物語のオリジナリティ: 8/10
社会的な「線」が見えない子どもを描くアイデアが新鮮。
2.キャラクターの描写: 8/10
息子と母親のキャラクターがリアルで感情移入しやすい。
3.プロットの構成: 7/10
物語の流れが自然だが、もう少し展開に深みがあってもよい。
4.テーマの表現: 9/10
テーマの表現が明確で、深く考えさせられる。
5.文体と言語表現: 8/10
文体が物語の雰囲気に適しており、心情を上手く表現している。
6.語彙力: 7/10
語彙は適切だが、もっと多様な言葉を使っても良い。
7.感情移入度: 9/10
読者が登場人物の心情に深く共感できる。
8.ダイアログの質: 8/10
対話が自然で、キャラクターの個性をよく表している。
9.文学的要素: 7/10
いくつかの文学的要素が見られるが、さらに工夫が欲しい。
10.結末の満足度: 8/10
物語の終わりが読者に感情的な影響を与え、考えさせる。
総合評価: 79/100
【改善点】
物語のプロットにもう少し複雑さや予期せぬ展開を加えることで、より引き込まれる作品になる。
語彙力をさらに高め、多様な言葉を用いることで、物語の表現力を増すことができる。
文学的要素をもっと活用して、物語の深みを増すことができる。
【応援メッセージ】
koumotoさん、『線の見えない子ども』、ほんまにいい作品やった。息子さんと母親の関係や、見えない「線」を通して伝えたいことがしっかり伝わってきて、感動したわ。これからもこんな素敵なお話を書いて、もっともっと多くの人に感動を届けてくださいな。頑張ってや!
ユキナ💗
自主企画の終了後、ご希望があればユキナが再度読ませていただきます。ぜひ、企画終了までお付き合い願います。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。そして、詳細な評価にも感謝です。信号待ちの母子の情景に、なにかしら印象深いものが含まれていたなら嬉しいです。今後とも精進して、書きつづけていきたいです。コメント、ありがとうございました。
この度は自主企画への参加、ありがとうございました。
違う線を見て生きている透君が、人間界のルールの他にこの世ならざる物に見いられているように感じました。
このまま手を離せば車道に出てしまう危険性の他に、「向こう側」に引きずり込まれてしまうのではという母の死への恐れと息子に対する恐怖と遠慮も感じました。
母としては何としても息子に生きていて欲しいと願うものでしょう。しかし等身大の息子を受け止める力に自信がなさそうです。
そんな母親の暗澹たる心情も黄昏時に込められていると思いました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。息子はたしかに向こう側に惹かれているのかもしれません。母親の心情にはさまざまな屈折や迷いや葛藤も含まれていると思います。そのような揺らぎを感じてもらえたなら、とても嬉しいです。
企画へのご参加、ありがとうございます。
独特な世界観で、とても魅了されました。
一見、題名から見ると目が見えないのかなと思えば、目は問題ないし、むしろ視力検査で満点をとるほどのこと。だけど、その”見えない”という言葉はそういう意味ではなく、社会の、誰かもわからない人が決めたルールを理解できない、みたいなことかなと思いました。とても素敵な小説でした。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。目には見えないけれど、社会のそこかしこに張り巡らされた線、だれもが従うはずのその線が見えない、そんな子どもです。そういった人間にも、居場所があってほしいと願って書きました。少しでも楽しんでもらえたなら幸いです。
どうも!
うさだるまです!
自主企画参加ありがとうございました!
社会におおよそ馴染めないだろう息子に対する母の痛みや他の人に受け入れられなくとも自分だけは受け入れてあげようという覚悟が伝わってくる良いお話ですね!
透君は今後、何を見て、どんな大人になるのでしょう。
母はどれだけの事を受け止めるのでしょう。
とても心に刺さるお話でした。
作者からの返信
こんにちは、うさだるまさん。読んでくださってありがとうございます。
ひとりでも受け入れてくれる人がいるなら、居場所もあるのかもしれませんね。願わくば、普通から外れてしまった人間にも、余白で楽しくいられるような、そんな社会であってほしいです。
自主企画ご参加ありがとうございます。
とても面白い切り口で、新鮮な気持ちで読ませていただきました。
線というのは自分とは違う誰かが決めたもので、自分を守るものではありますが、時に違和感を抱く時もあります。透くんはそれが強いのでしょうか。
最後の美しい文章に込められたお母様の祈りが叶いますようにと願わずにはいられません。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。人のためにあるのがルールや秩序ですが、そこから外れてしまった人間にとっては、苦しみや違和感の源にもなりますね。作者も、線に引き裂かれただれかに幸いがあることを、祈っています。
編集済
自主企画『一話完結の話』へのご参加、誠にありがとうございます。
参加作品一覧を見ていたらkoumotoさんの作品があったので、飛びついてしまいました(しかも読みたいと思っていた作品でしたので)。
改めて、いつも自主企画へのご参加ありがとうございます。
koumotoさんの作品は、引き寄せられる魅力がありますので、いつも読んでしまいます。
『線の見えない子ども』も、とても素晴らしい作品でした。
最初は、お母さん冷たい人だなあ、なんて思ってしまっていたのですけど、最後の「幸せになりなさいよ」で、母親の愛を感じられました。
これからも可能な限りで自主企画へのご参加、よろしくお願いいたします。
応援しておりますので、共に頑張りましょう。
長文失礼しました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。こちらも参加できそうな企画があると節操なく参加してしまうので、図々しいかな、と反省するときもあるのですが、そのように言っていただけてとてもありがたいし励みになります。
母親の、外面からは見えづらい、淡い想いのようなものを描きたかった作品です。少しでもなにかこころに残るものがあれば嬉しいです。
これは凄いなあ……リアルに考えると(もしかするとリアルを元にした話とかでしたらすいません)そのような障害のある子供なんでしょうが、
その障害も基準という物が理解出来なければ、どう教育していいのか判らないですよね……
かといってそのままでは決して社会に溶け込む事は出来ず……せめて理解は出来ずとも周りに「合わせる」事を覚えてくれれば、ねえ
自分も軽度の精神障害で手帳を持ってた時期もありますが、重度の人と話すと同じ障害でも違う世界の人間のように感じる事も……障碍者同士でも差異があるのに「一般人」との差はいかんとも……親きょうだいや配偶者的にはせめて支障なくなる程度には「一般人」に「近付ける」ようにはしたいものでしょうが
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
お話自体はフィクションですが、書いたきっかけは、周りとトラブルを起こしてばかりの子どもを何人か実際に見たことからですね。
だれもが世界の見え方や感じ方において、他人とずれる部分はあると思うのですが、「普通」と言われる人は無理やりにでも周りに合わせて、和を乱さないように懸命に努力していますね。少しでも外れると落ちこぼれてしまう、這い上がれなくなってしまう、という危機感も、そこにはあるような気がします。もっと余白や遊びのある社会になれば、ずれてしまった人間にも居場所があれば、「普通」の人にとっても生きやすい世界になるはずなのに……と、そんなことを思ったりしています。難しいことなのかもしれませんが。もっとなんとかなってほしい、と切に願ってやみません。
参加していた企画からたまたま辿り着いたのですが、読み終わった後に感想を書かずにはいられないほどの衝撃でした。
透君の生き生きとした姿と目に映る全てに輝きがある一方で、母親の暗闇から逃れられないような思いというコントラストが素晴らしいです。
最後の「巡礼のような母親の祈り」というフレーズが美しくも切なく、胸がギュッとなりました。
素敵な作品を読めて良かったです。ありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。とても嬉しく、励みになるお言葉です。息子と母親の対照、それを意識して書きましたが、書いた直後は「うまく伝わるように書けたのかな?」と不安になったことを思い出します。最後のそのフレーズは、自分にとっても大切な一節です。素敵なレビューまでいただけて、感謝です。ありがとうございました。
こんな良いものを拝読する機会を頂けるなんて……
小さな子どもにとって社会の秩序を守るためのルール(線、暗黙の了解)は不可知なものですよね。ふと目を離すと母親の手の届かない線の向こうにふらりと行ってしまいそうな危うさ、存在の朧気さとイノセントさが本当に素晴らしいです。この度はあの妙ちくりんな企画にご参加いただき本当にありがとうございました!
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。存在の危うさ、朧気さ、まさしくそういうものを描こうとしました。だれもが子どものときに、線を内面化していない時期があったはずですが、その頃の認識はうまく思い出せなくなるようですね。とても丁寧なコメントとレビューをもらえて、非常に嬉しいです。本当に感謝です。
とても感銘を受けました。
常識、ルール、秩序、思考の常識は幾つもあれど〝1つの確固たるルール”への疑問。
オラは作者様自身がそのテーマに至る過程に興味が湧きました。
普段から感じているのか……小説を書くために自分の壁を壊したのか……
どちらにしても切り口が素晴らしいと思います。
オラも参考にさせて頂きたいと思います。
有難う御座いました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。
自分が世の中からずれているような、そういった違和感や疎外感を感じているところはあります。それと、周りと揉め事を起こしてばかりの子どもを何人か目にして、「この子は一生、そんな自分自身と付き合っていかなければならないのか。居場所はあるのだろうか」などと考えたりしたことも、書くきっかけとなっています。
励みになるようなコメント、感謝です。ありがとうございました。
読ませて頂きました!最初、母親は息子のことをあまりよく思っていないんじゃないかとなりましたが、ちゃんと子を思う気持ちがあって良かったです。読了後、温かい気持ちになりました。
透くんにとっては生きづらい世の中かもしれませんが、この唯一無二の感性を捨てずに彼らしく、生活を営んで欲しいですね。こういう子、好きです。素敵な作品をありがとうございます。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
外から描いているので、その想いの内実は判然としませんが、深い想いがあるのは確かなようです。
自由で奔放な感性が、つぶされることなく生き延びられたらいいなと、本当にそう願っています。
コメント、ありがとうございました。感謝です。
断片的すぎて何とも言えない感じです。
母と息子の社会的立場がわかるともっといいのかもしれません。
受け入れられない悲痛さと、それでも受け入れる母親の情。そういう比較が見たいです。
それがないと、最後の「幸せになりなさいよ」という言葉はどうとでも解釈できてしまうかなと。
愛情からの発言なのか、それとも諦めて突き放すような発言なのか。
ポジティブな物語なのか、ネガティブな物語なのかがはっきりすると思います。
私はポジティブであって欲しいと思いますが。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
父親が死んでいること、教育の場に受け入れてもらえないこと、それだけしか描いていないので、たしかに断片的ですね。
どうとでも解釈できるように書いたつもりです。あえて言えば、ポジティブかネガティブかはっきりさせたくないので、こんなふうに書いています。それが作者の好みなので、どっちつかずで不快だったらすみません。
コメント、ありがとうございました。
企画に参加頂きありがとうございます。
ふむふむです。
なんだか、考えさせられるお話ですね。
普段は疑問にも思わない社会のルール。本当に正しいものなのかなって、ふと思いました。
いや、まあ正しいし、必要なんだとは思いますが。
たまには、このお話の息子さんのように、自由な視点で解釈してみるのも良いかも知れませんね。
ありがとうございました。
もし、よかったら、私のも読みに来てください。
ではでは〜
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます、ふむふむさん。
ルールは人のためにあるはずですけど、それに苦しめられたり、そこから外れてしまった人はどうすればいいんだろう、などとよく考えてしまいます。
少しでもこころに残れば幸いです。
自主企画に参加いただきありがとうございます。
奔放なお子様。いらっしゃいますねえ、そして幽霊まで見たと嬉々として話すそのお子様は果たしてお子様と呼ぶ年齢なのでしょうか。
いきすぎた感受性を持ったそのお子様を、話口調から幼稚園児のように見るかもしくはそうでないいい年したお子様と見るか。
いずれにせよ“葬列”と称した足取りは軽いものではなかったでしょう。そして闇に沈んだような母親の“幸せになれ”との想いはとても暗いものに感じました。疲れや諦めなどが含まれた暗い、感情が湧き上がったのかと。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。母親の疲れや諦念ややりきれなさが、夕暮れの景色に滲むような、そんなイメージで描きました。少しでもその情感を伝えられたなら、嬉しいです。
編集済
企画参加ありがとうございます。
再読しました。相変わらずの筆力でとても好きな作品です。私達は見えないはずの線をイメージで可視化してしまうんですねー。(ここまで追記)
とても深いテーマの作品ですが読みやすく、スッと心に落ちました。
冒頭と最後の対比で、母の愛情がより感じられました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。母親の感情が淡く滲むような、そんな光景を描くことを目指しました。こころに触れるものがあったなら嬉しいです。
(追記)
すみません、以前に読んでもらっていたのに、企画に参加してしまって……。再読していただけて、しかもとても励みになる言葉をもらえて、とても感謝です。ありがとうございます。
編集済
内容が凄く濃厚ですね。様々なメッセージを受け取れます。
個人的に印象に残ったのは息子さんの基準やルールに縛られない自由ですね。自由過ぎて周りに害を与えてしまい、社会からも省かれてしまうのは辛い。彼の行動も、文章的にネガティブに表現されているのが魅力的です。そしてその責任を一人で背負う母親の愛に感動しました。
最後の信号の青も、人生の道はまだ終わりじゃないというメッセージを感じました。素敵な作品をありがとうございます。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。外れてしまう人間は、どうやって生きていけばいいのかと、よく考えてしまいます。解決不能な問題なのでしょうか。居場所のない人間が、ねじまげられることなく、居場所を見出だせるようにならないかと、切に願っています。少しでもこころに引っかかるものがあれば、嬉しいです。
自分は、ルールや規則、死と生、自分と他人、この世にあるあらゆる概念的な線は日常的に当たり前のように認識しています。
それをひとたび意識の外に外すと、ここまで自由で、奔放で、かつ社会的に不自由になるのかと思うと、果たして線を見れないことが問題なのか、見えない線で雁字搦めにされているのが問題なのか分からなくなってきました。
とても興味深く、素敵な作品だと思いました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。子どもの頃、あらゆるルールや線とは無縁の一瞬が、たしかにあったような気がします。そのときに見た風景、解放感は忘れられませんが、社会にとっては有害なものとされてしまうのかもしれません。あのときの自由に、居場所があればいいのにと、そんなことをつい思ってしまいます。ありがとうございました。
前日譚・外伝企画にご参加くださり、ありがとうございます。
読ませていただきました。
最初はちょっと「めんどくさい子どもだなー」と正直思ってしまいましたが、読んでいくうちに、社会で生きにくい特性の子だということに気づいて、最後の母親の言葉にほろっときました。
自分の子どもと社会との、板挟みになっている母は大変な気苦労があるでしょう。
それでも「幸せになりなさい」と、願いと愛情を注ぎたい。
とてもいいお話です。
描写もとても雰囲気あって、子どもの純粋な危うさと美しさがありました。
感動するお話をありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。生きにくい子どもや、周りにどうしてもなじめない子どもが、その子の魂をすり減らすことなく、自分の居場所を見つけることが出来ればいいのになと、切に願っています。
あらすじなどには表記していませんが、この掌編は『死体になれなかった少年少女たち』という短編集に収められた、「少年の窓」という作品の前日譚です。わかりにくくてすみません。
励みになるコメント、ありがとうございました。本当に感謝です。
自主企画への参加ありがとうございます。
「普通」という言葉から大きく外れた子を持つ母視点の物語。短く綴られた文章の中に言葉にし難い深みがあります。
子どもの言葉は、私たちからすれば異常とも捉えることの出来るものですが、彼からすればそれは異常ではないのだろうと感じさせられました。
これは個人的な疑問で善し悪しがある訳ではないのですが、例えば「ぼく」という言葉を平仮名で表記していることには意味があるのでしょうか。読み始めは小さい子の言葉だから平仮名で表記しているのかな、と思っていたのですが、そうでも無いようなので、漢字と平仮名を何を基準に使い分けているのか気になりました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。普通ってなんだろう、とたびたび疑問に思うので、そこからずれていると見なされるような人に興味があります。
漢字と平仮名の使い分けに明確な基準はありませんが、字面のバランスを考慮しているつもりです。漢字が多すぎると生硬な印象を与えて、リズムを阻害するような気がするので。とはいえ、ほとんど単なる気分で決めています。
これは『死体になれなかった少年少女たち』のひとつに繋がってるんですね。名前であれ、と思ったので確認してしまいました。
少年との会話から母親の押し殺すような感情が出ていて切ないです。
この子を守れる世界があれば母親がこんな苦しさをひとりで背負わなくてもいいだろうにと思ってしまいます。このあとがあるだけに余計そう感じます。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。こちらも読んでもらえて嬉しいです。
「普通」「まとも」「正常」などと称される道から外れてしまった子どもや大人たちには、居場所はないのだろうか。救いはないのだろうか。そんなことをよく考えてしまいます。世相を鑑みても、希望を持てる方向に進んでいるとはどうしても思えませんけど、どこかに希望があってほしいと願います。
コメント、ありがとうございました。
企画に、ご参加、ありがとうございます。
読ませて頂きました。
この息子さんは、とてもいい視点を持っていますね。ただし、それが自分の死に向かった時、それは不幸になるかなって思いました。死ぬとは、この作品の母も言っているよう自分だけの問題ではないと気づいていないようです。他の視点が賢明な分、少し残念かなって思います。
それでも様々な事を考えさせられる作品で、とても興味深かったです。
佳き作品をありがとうございました。また機会があれば寄せさせて頂きます。では。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。他人からずれた視点を持つ子どもが、その視点を矯正されることなく居場所を得ることはできないのだろうか、そんなことを考えてしまいます。難しいところですけど。コメント、励みになります。ありがとうございました。
子どもの頃を思い出して懐かしい気持ちになりました。
社会のルール、制限を作る(守らせようとする、詰め込もうとする)のも大人ですが、子どもが自由に想像の世界に没頭できる時間があるのも(ない子もいるでしょうが)大人が守っているからなんですね。
しかし、子どもの頃は「夢」「個性」「みんな違ってみんな良い」といった言葉や、心から自由な空想にも触れる機会があったのに、大人になるにつれどんどんそれらが剥がれて大人の世界が迫ってきますね。
子どもが自由であるためには大人が自由であるべきですが、無秩序と自由の違いは難しいですし、どうしても、大人まで自由に過ごすようでは世界が成り立たない気がしてしまいますね。
すべての人が自由な感性で「線」を越える、行き来する、時には心行くまで立ち止まって興味の声に耳を傾ける……。そんな世界にどうやったらなるんだろうと考えてしまいました。
素晴らしいお話をありがとうございました。
「世界に裏切られることなど想像もしていないような、無防備な魂」に居場所があることを願います。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。子どもの頃は、線を踏み越えることが可能な、もっと風通しのいい世界を感じていたはずですが、ルールにぶつかることで、その感覚は消えていきます。それはとても哀しいことのように思えます。
無秩序と自由の違いは、たしかに難しいですね。アナーキーでありながら優しい世界は不可能なのでしょうか。だれもに安らぎと遊びがあればと、そう願ってやみません。
丁寧な感想、ありがとうございました。
こんにちは。すばらしく表現されたコメントばかりで、今さら私なぞがお恥ずかしい限りですが、しょっぱなからグイグイ惹き込まれて読ませていただきました。
少年は世界に一切の線を引けず、彼らしいありのままを受け止めているのですね。たしかに間違ってはいない。
母親が誰でもそうであるように、他人と同じ人生を歩んでほしいと必死に説こうとしながら、最後の突然の「幸せになりなさいよ」がなぜか残酷に響きました。
どういう想いだったのだろうと。放り投げたわけでもないだろうし、祈りにしては違和感が……。とてもおもしろかったです。
作者からの返信
こんにちは。読んでくださってありがとうございます。
間違ってはいなくても、たぶん、とても生きづらい生き方なのでしょうね。だれからも疎まれてしまうような。
母親の想いは、あまり決めつけるようには描きたくありませんでした。残酷さも、たしかに含まれていると思います。一応、続編のような短編(「少年の窓」)を『死体になれなかった少年少女たち』という短編集に書いたのですが、もっと残酷になってしまいました。
コメント、ありがとうございました。
ことばがねぇな(良い意味で、かも、悪い意味で、かも、わかんねぇ)
それくらい圧倒された
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。自分なりに想いを強く込めた作品なので、なにかを感じとっていただけたなら、とても嬉しいです。
こんばんは、koumotoさん。
企画を立ち上げた羽衣石ゐおと申します。ご参加ありがとうございました。
淡々とした語り手さえも、あたりまえに日が暮れて夜の帳が降りるみたく、あたりまえに車道と歩道が区別されているみたく、「正常」というルールのうちにあるようで、その統一感にまずは感銘を受けました。
社会のルールというものは、しばしば見直されていますが、いったいなんのために定められているのかと元を正せば、「人々が社会をうまくつくるため」であろうことかと思います。私たちがまだ狩猟によって生活していたときの基盤は常に「群れ」でした(協力しなければ生きていけないため)。子供の世界でいえば、シーソーが公園にひとつしかなかったとき、どうすればみんなが楽しく遊べるか、という「全体の幸福」に着眼された場合、「公共のものだからみんなで交替してつかう」という「きまり」のようなものができてしまいます。しかしながら、そんな中でも、特別に可愛かったり、強かったら、実力行使で奪い取ることもできます。今回の話でいけば息子はなんら変わっていない、そして強い立場にあれば、当然そんなルールなんてもの、疑って然るべきでしょう。子供はだいいちに自分の関心が優先でしょうから。
きっとこの少年も、どこかで「ひとりでは生きていけない」と壁にぶつかる筈です(現代の人間社会で生きていく限りでは)。そうしたとき、あたかも世界の真相に気付いたかの如く発見が、彼の人生を豊かにする一助になればいいなと、私もお祈りします。
ご参加ありがとうございました。
作者からの返信
こんばんは、羽衣石さん。読んでくださってありがとうございます。
ルールは多くの人間の利便のため、秩序のため、幸福のためだと思いますが、ルールにぶつかって粉砕されたり、ルールからずれて磨り潰されていく人間を見ると、なんのためのルールなのだろう、だれのためのルールなのだろう、と疑問に憑かれてしまいます。外れた人間にも幸いが掴めることを、祈ってしまいます。
丁寧な感想、ありがとうございました。
企画に参加いただきありがとうございました。
koumotoさんは本当に綺麗な文章を書かれますね。読むたびに圧倒されます。
世間の人々が決めた「正常」、なんだか悲しいですね。
コメント欄でこの作品の続きが『死体になれなかった少年少女たち』の「少年の窓」であると見かけ、急いで読み返してきました。
母親の「幸せになって欲しい」が叶ったのかは分かりませんが、少年があのあと幸せになっていることを願います。
素晴らしい作品でした。ありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
わざわざ「少年の窓」を読み返していただけたとは、とても嬉しく、感謝の至りです。どちらも作者にとっては非常に思い入れのある作品になったので、透くんには幸せになってほしいです。
コメント、ありがとうございました。
コメント失礼いたします。
私は、この子に怖さを感じてしまいました。あらゆる境界が認識しない、生死の境すらよくわかっていない様子が怖く感じてしまいました。母親を苦しめている人々の考え方と同じだったのかもしれません。
でも、「幸せになりなさいよ」という母親の祈りは美しく、この世界はこの子にとっては生きづらいと思うのですが、読み終わった今は、どこかに居場所を見つけてほしいと願うばかりです。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。たしかに、異質な子どもですから、怖くなってしまうのもわかります。実際に関わると、とても厄介だと思います。それでも居場所はあってほしいですね。作品そのままではないですけど、トラブルを起こしてばかりの子どもを見て、その子を少し思い浮かべながら書いたので、幸せになってほしいです。
編集済
幼いがゆえに理解が出来ず
分からないものを飲み込む経験が浅い
そのくせ下手に賢いものだから思考が追い越してしまう
”正常”な人からみれば奇妙に思えても
全て他人が決めたことですし
自分の中ではそれが正しく
否定する根拠は”正論”しかないのです
私は少々その気(変人らしさ)がありましたので
IQ検査を受けさせられに行ったこともあり
結果はすべての項目において平均を上回る好成績だったんです
それも、とある項目に関して言えば”異常値”にかかる程
透くんの思考、行動は比較的その傾向の的を射ていると思います
また母親の心配する心も…
とてもいいお話です。
私の『作品紹介』のような場で
いつか紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。ぼくも、自分がずれているとたびたび感じるし、そう言われたこともあるので、この作品には思い入れがあります。なにか重なるところや、共感していただける部分があったなら、とても嬉しいです。
紹介してもらってかまわないです。感謝しかありません。
忖度なしで感想を書きます!
にご参加ありがとうございます。
なめらか、というか、すごくするすると描写がしみ込んできました。
読み終わって、もったいないと思いました。
ぼくが受けた印象は「透くんは賢すぎる」ですが、おそらくこういったタイプの子供は実在していて(ぼくはあまり知識がありませんので想像になりますが)、生きていくのに苦労して挫けて成長して……
このモチーフでその先が描けそうなのに小説の冒頭だけ読まされた気になりました。もったいないです!
短編にしないでもっと描くべきだと思いました。短編にすると消化不良感があります。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
自分としては、夕暮れの母子の場面を描けさえすれば、それで満足かな、と思っていたのですが。一応、続編のようなものを後に書いています。『死体になれなかった少年少女たち』という短編集のなかの、「少年の窓」という作品です。ご期待に沿えるかはわかりませんが……。もちろん、そちらを読むのを強制するわけではないので、あしからず。
コメント、ありがとうございました。
森緒 源と申します。
「300秒の哲学」企画から拝読しました。
パレードのような息子の足取り。葬列のような母親の足取り。…という書き出しの意味を、じわじわとフォローして行くエピソードと母子の会話…。
透くんの屈託の無い無邪気さが、読者には面白いけど母親には不安を蓄積させて行く…この当然ながら切ないストーリーが何とも言えないですね。
へよ~んとした能天気な話が多い私の作品とは全く異質なこの作品に、静かな、しかし不思議な衝撃を受けました。
透くんはこの先どんな風に成長して行くんだろう?…
っていう興味を覚えましたね。
私はこの企画に「スタードルフィン🐬の幕間」という作品にて参加しています。
もしも興味持って頂いたならチラッと目を通してみて下さい。
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
母子の情景に切なさを感じてもらえたなら、とても嬉しいです。
この作品の続編のようなものを短編集のなかに書いたので(『死体になれなかった少年少女たち』「少年の窓」)、興味を持っていただけたなら、そちらもどうぞ。ただ、とても暗い話になってしまったので、望まれるような続きではないかもしれません。
読んでくださってありがとうございました。
自主企画、ご参加頂きましてありがとうございます!(´・∞・` )
ダクファン好きなボクは、最悪の展開を想定しまくって、道中、ヒヤヒヤしながら読んでしまいました(´・∞・`;)
お母様の「疲れ」が心配ですが、あとあと振り返った時、お母様が笑顔でいられる未来であればいいなと、そして、そもそもお母様が今と将来に心を痛めないでいられるような社会が早くくることを祈らずにはいられません…(´・∞・` )現実においても
改めまして、ありがとうございました!(´・∞・` )
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
この作品のなかでは、なんとか最悪の展開にはなりませんでした。別の短編集のなかで、続きのような話も書いていて、そちらでは暗い展開になってしまいましたが……。
自分も、「普通」から外れた子どもとその家族が、楽観的に生きられるような、そんな社会が来ることを願ってやみません。だれもに居場所がありますようにと、そう祈っています。
こちらこそ、嬉しい感想、ありがとうございました。