第14話
ギルドを出てのんびりと森の方へ向かい目的の魔物が出現するという場所に向かう
数時間かけて魔物を探すが見つからない
(あれ? 居ないなぁ~ これの性能を試したいのに残念)
しばらく探索すると熊と狼が同タイミングで現れリアに襲いかかる
ナイフを取り出して戦闘を始める
狼の攻撃を避けてから熊の一撃をナイフで食い止め受け流し腕を切り落とす
その間に狼は一体から三体に増えていたので距離を取り機の上に登って3匹めがけて氷の矢を放つが全員避けて木の下で待機している
熊の一撃で木が揺れバランスを崩すが氷の矢で熊の頭を撃ち抜く
狼は距離を取って威嚇行動を取っている
炎の球で3匹を攻撃して接近して1匹の首をナイフで切り裂き続けて2匹目、そして木で狼の身体を貫く
(これで三体と一体、あとは熊が1匹)
爪と片手を回収してバックに詰め熊のもう一体を探す
1時間ほど経ってようやく見つけ背後から首を切り落とした
「うむ、中々良い武器、使いやすくて楽」
ギルドに戻り爪と片手を置き報酬を貰う
(結構貰えた。こうなると学園に通う理由はないような……まぁ、勉強だと思ってやるかな? 勉強は嫌いだけどまぁ、異世界のだから何となく気になる)
報酬をバックに詰めてもう時間が時間になっていたので家に帰る
「今日は出なかったなぁ~、まぁ、何度も出ても困るけど」
家に帰りいつも通りの行動をとり部屋に戻ると無残に破壊された窓が目に入る
(……寒いあの鳩死んでないよね?)
乱暴に放り出した鳩の心配をして寝転がる
そして時間は流れ仕事当日 朝早く起きて準備を済ませてギルドに向かう
ギルドに着くとルエが待っていた
「来たね。そういえば言ってなかったね私の名前はルエだよ。よろしくね」
「リア・リーレットです。よろしくお願いします」
「じゃあ、向かおうか。城壁の外に馬車があるからそれで行くよ」
馬車に着くとシュナが乗って待っていた
「乗って、向かうよ。私はシュナよろしくね」
「よろしくお願いします」
2人が素早く馬車に乗ると馬車が動き出す
「仕事については前に言った通り調査、終わり次第撤退する」
「どうやって情報を得る?」
「時間をかけて酒場や兵士の話を盗み聴いたりして情報を得るというのはしないで未来視した結果を使って最速で情報ついでに兵器も奪う」
「兵器?」
(なんか情報得るためだけじゃなくて結構やばい事しようとしているような気がする)
リアはルエの考えが分からず嫌な予感がしているが未来視で見ているのでルエ自身が変に動かない場合はほぼ問題ない
「戦闘になる可能性もあるから準備しておいてよ、この仕事は殺しても良いから」
「殺しもあり? 分かりました」
「できるだけ早く行動するけど3日はかかるよ。ちなみにそれを伝える伝書鳩が君の家に届けているはず」
「成る程、3日目までは情報収集ですか?」
「いや、情報収集じゃないよ。訓練だよ。君は強いけど私には勝てないから、どんなに膨大な力を持とうとその力の本質を見抜き制御出来なければいざという時に使えないから」
リアは警戒心を丸出しにして距離を取る
(神の力を知っている? 未来視の力を持っているみたいだし何者)
そのリアの様子を見てニヤっと笑い背後に移動して針を首元に向けて後ろから覆い被さるようにリアに体重をかける
リアは体制を崩されそうになるがなんとか体制を保つ
「警戒しても背後がガラ空き、それに君は死にかけた。あの力を使う前に死んでは意味がないよ」
「何故知っているのですか?」
「シュナって神様だよ? 君の知っている神とは多分別人だけど」
「私の管轄ではないから別人で間違いない。神から力を得たってのを彼女は未来視で見て確信してた」
「そりゃ、あんな力神様が直々に渡しでもしないと使えないでしょ。それであの力を使わなくても戦えるように教えてあげるよ。もし神の力が使えなくなったら君は役立たずになる」
ルエはそう言って離れて座る
(役立たずになったら死ぬ……それは出来ない)
「君には強くなってもらうよ。良いかな?」
「はい」
決意を固めリアは返事をする
ルエは決意を固めたリアを見て頷く
「街に着いたらすぐに特訓始めるよ。手加減はしない、たった2日だけどそれである程度の技は覚えてもらう」
「分かりました」
その後はルエに詳しい仕事の説明をされ3人は隣国に向かう
異世界転生で力を得たので自由を求める 代永 並木 @yonanami
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