逢魔が時のエリン

擬音の使い方が最高に好きです。詩的な擬音の使い方のお陰かどことなく大人向けの絵本を思わせる雰囲気だなあと私的には思いました。内容は耽美さすら感じられるお話で、姉妹のあり方に大変興奮しました。
読み終えたあとに改めてタイトルを見るとなるほどともなります。短いのですぐに読めますが、姉妹の印象が強烈に残るお話で綺麗にまとめられているなあとう感心します。話の運び方がお上手で冒頭からがっつりしたホラーがくるのではなく、じわじわと迫る精神的不安からのラストの勢いが素晴らしく好きで、是非にラストはご自身の目で見て頂きたいです。
タイトルに惹かれてふらりと読ませて頂いたのですが、本当に良い作品でした。出会えて良かったです。