戦車長なんだがヒロイン砲手を洗濯したい

狛犬えるす

戦車長なんだがヒロイン砲手を洗濯したい

 俺は戦車長なんだがヒロイン砲手を洗濯したい。

 なにを言っているのか分からない諸兄には、是非傾聴していただきたい。

 俺は戦車長をやっている。ようするに戦車乗りだ。


 そしてその戦車長席の左側、大砲の巨大な尻をまたいでその先に件のヒロインがいる。

 まるで人形のような白い肌に、きらきら光っているように見えるプラチナブロンドの短い髪。

 青い瞳は四六時中、照準器を覗き込んでいるからか、癖でいつも左目だけ閉じている。


 軍支給のタンクトップは男女兼用なせいでぶかぶかで、ただでさえ華奢なのがさらに強調されていた。

 砲手ハッチが今は開けっ放しになっていて、真昼間ということもあり太陽の光が彼女の肌に反射してとても綺麗だ。

 胡乱気に髪を掻き揚げる仕草なんてクールでもあってかわいくもあり、俺としちゃここは最高の仕事場なのだが。


 なのだが、だ。




「なあレナ、今日はいい天気だ。さすがに風呂入らないか? つーかそろそろ戦車から出ようぜ?」

「…………いやだ」

「ここ一週間、銃弾一発だって飛んでこなかったろ? 外は安全なんだ。水もあるしお湯だって沸かせる」

「…………いやだ」

「チョコバーとクラッカーにも飽きただろ。外に出ればもっと美味しいもんが食えるんだぜ」

「…………いやだって」



 まったく、どうしてこうなっちまったんだか。

 俺にしてもこうなっちまった心当たりがないわけじゃない。

 三週間前に車外活動中、二キロメートル先の山から重機関銃で蜂の巣にされかけたことがある。


 俺は戦車の上で新聞のクロスワードパズルと睨めっこしていたから、すぐに戦車内に退避できた。

 操縦手はそもそも操縦席で寝てたので、退避する必要なんざこれっぽっちもなかった。

 そしてレナといえば、テントの隣に墓標のように並べられているトイレにいた。


 でかいテントだから二キロ先でも見えたらしく、テントは見事に目標にされ、流れ弾が二十発ほど横並びのトイレに直撃したのだった。

 建築現場や祭りなどでよく設置されているプラスチック製のトイレは防弾性能などあるわけもなく、いとも簡単に蜂の巣にされた。

 レナの入っていたトイレには三発ほどが命中して、扉がべこべこになって二度と使えないような有様になった。


 その間に俺はレナのいない砲手席に潜り込み、発砲炎を確認し二キロ先の不届き者どもに百二十五ミリ榴弾をぶちこんでやったのだが、それはまた別の話。

 問題はレナだった。その日以来、レナはこの戦車の中に篭るようになったのだ。

 トイレの前で座り込んで延々と泣いているレナを見たときから、嫌な予感はしていたのだが。


 二週間ほどは戦闘行動中だったので問題はなかったが、ここ一週間はさすがに堪える。

 操縦手は戦車のメンテナンス部品を探しに行っちまったから、レナの世話は俺が一人でやっているのだ。

 というか、よく田舎の駅のベンチといい勝負な席で尻が痛くならないもんだとひたすら関心する。



「はぁ……、そうかい。んじゃどうしたら風呂に入ってくれる?」

「この戦車にお湯でも流し込めばいいじゃん。僕ごと綺麗になるよこの戦車」

「ならねーよ壊れるよどういう理屈だよ。お前一人にいったいどこまで水使えばいいんだよ」

「うるさいなぁ! もうほっといてよ! そんなに気になるならこの戦車を川なりに沈めればいいだろ!?」

「だからなんで戦車を水没させる前提なんだよ!? おかしいだろ!?」

「おかしくなんかないだろ! 僕はここを出ないんだから、綺麗にしたいならそうすればいいんだ!」

「戦車一両犠牲にしてお前を身奇麗にするってどんだけ自己評価高いんだよお前!?」

「そんだけいやだってことに気付いてよこの間抜け! 変態! むっつり! アホーッ!」



 ひどい言いがかりだ。



「飯も着替えも届けてやってるのにそいつは酷いぞ」

「ウェットティッシュの差し入れくらいすればいいだろ」

「頼んだよ三日前に。理由を言ったら鼻で笑われたけどな」

「……なんかごめん」

「別に。俺は気にしてない。で風呂に入る気になったか?」

「戦車から出る気になったかって聞いてくれない?」

「戦車から出る気になったか?」

「僕、さっきからいやだって言ってるじゃん」

「おいてめえ」



 こいつ泣かしてやろうか。

 そうは思うものの、マジで延々と泣いてた時のレナが頭に浮かんで、怒りの炎は一瞬で鎮火。

 俺は溜息を吐きながら、自分とレナと操縦手と、そして戦車自身の匂いが交じり合った臭いに頭を悩ませる。


 戦車兵は作戦行動中、ほとんど戦車から出ない。

 もちろん陽の光なんざアパートの郵便口より狭いスリットからしか拝めない。

 車長用のハッチには周辺警戒・偵察用の防弾ガラスが十枚近くはめ込まれた360度視界を得られる所もあるが。


 陸にいるのに、まるで潜水艦にでも乗り込んだような感じだ。

 最初は汗臭さやオイル臭さや硝煙臭さに閉口していても、それが日常になると鼻も慣れる。

 だからまあ、レナに風呂に入れといっているのは、女なんだから身奇麗にしてろというアレだ。


 俺個人の不必要な気遣い。キモイエゴ。

 はっきり言ってさっきからレナに自分のエゴを押し付けているようだから自己嫌悪が酷くて、精神的疲労がやばい。

 もう一度、俺は溜息を吐きながらレナを見る。


 きらきら光っているように見える、プラチナブロンドの短い髪

 青いガーネットみたいなくりりとした瞳が愛らしくて、本当に可愛い。

 そんなだから綺麗にしたいのだ、割と本気で。



「……僕にお風呂、そんな入って欲しいの?」

「まあ……今は落ち着いてっけど、今度戦闘になったら次に何時入れるか分からねえし」

「たしかに。水もあるん、だっけ」

「今はあるな。ドラム缶風呂くらいなら文句もねえだろ。即席風呂装備展開するのはさすがに動員かけねえといけねえし」

「あれ、要はでっかいあったかいプールだからね」

「歩兵連中が入ると風呂じゃなくてもう泥風呂だけどな」

「うぇ……臭いまで想像しちゃったじゃないか………ゲロしたらどうしてくれるんだよ」

「てめーのゲロからその他なんだかんだの処理は俺担当だろ知ってる」

「生理の処理はしないくせに」

「えっ…………させんなよ?」

「させねえよ!?」



 なにいってんだよお前、と物凄い剣幕で睨んでくるレナ。

 いやお前から言ったんだろ生理ネタをよ、と俺は理不尽だと表情で訴えた。

 訴えた結果、レナはなんかそこら辺にあったボロ布を俺にぶん投げてきやがった。


 人間、汗臭い密閉空間にいる分には問題ないが、汗や油脂を吸った布はヤバイ。

 なにがヤバイって臭いがヤバイ。そしてボロ布は恐らく元、あるいは故ハンドタオル氏。

 俺は呼吸を止めてボロ布を操縦手席にぽいっと捨てて、レナに抗議の目を向ける。



「戦車長命令で風呂に入れ」

「なにさ、僕と一緒に狭いドラム缶風呂に入りたいのかい?」

「なんだよ入っていいのか」

「ダメに決まってるだろアホーッ!」

「うるせえな。んでどうすんだよマジで。今なら俺がドラム缶風呂の用意してやっからよ、入ってさっぱりしろよ」

「うぅ……なんでそんなに僕にお風呂入ってほしいのさ。なに、裸見たいの?」

「風呂じゃねえところで見せてほしくはあるな」

「あ、ああああ、アホーッ!」



 飛んでくるマイナスドライバー。

 さすがにこいつはやべーだろと受け止めつつ、次あたりは9mm拳銃弾が飛んできそうだと思った。



「……本音言うとな、レナ」

「最初から本音言ってよ。隠し事する仲じゃないだろ、僕たち」

「ああ、うん、そだな。まあ、レナって綺麗じゃん?」

「へ?」

「髪の毛きらきらしてて、目も青くて綺麗でさ。肌とか白くってすべすべしてそうで、光浴びると光って見えるし」

「え?」

「そんなに綺麗で可愛いのによ、綺麗にしとかないってのはちょっといただけねーなと思うわけですよ俺的に」

「あ、うん?」

「だからレナには綺麗でいてほしいって思ってるわけなんだよ。こんな状況でも、つか、こんな状況だからこそ」

「え、なにこれ、告白?」

「本音の告白っていうなら告白だな。愛とか恋の告白はまた別にある」

「あるの?」

「あるぞ?」

「あるのか……」

「ねえわけねえだろ」

「なんでないわけないんだよ、このアホ……」



 アホとはなんだ、と思っていると、レナがもじもじとし始める。

 なんだか顔が赤いし、ちらちらこっちを見ているが、どうするのやら。

 しばらくそんな可愛いレナを眺めていると、ぼそりと声がした。



「……じゃあ、ちょっと、綺麗にしよっかな?」

「へいへい。やっとだな。んじゃ、風呂の準備をしてくっか」

「べ、べつに濡れタオルでもいいんだよ?」

「濡れタオル何枚必要になるんだよ。戦車兵だぞ俺たち」

「……まあ、硝煙で燻されて油塗れで汗で湿度マシマシな上、グリーン席が天国に見えるような居住性だからね」

「だよなぁ。軽い整備とかなら全部俺たちが自分でやっちまうんだもんなぁ」

「一応、前線だからね。ああでも、履帯交換はさすがに三人だと死ねるよ……僕、あれ嫌いだ」

「嫌いでもやっとかねーと。履帯が切れたら戦車は動けないんだし、動けなかったら的になるだけだぜ」

「そうだけど……で、お風呂どうするのさ」

「っと、そうだったそうだった。んじゃ、俺が準備してくっからさ。レナはここで覚悟決めといてくれよ」

「はいはい、覚悟決めてるよ」



 よしよし、と頭を撫でようと手を伸ばしたが帰ってきたのはグリスで固まった雑巾だった。

 いやいやなんのグリスだよこれと服にべっちょりついたのを眺めながら、俺はその故雑巾を再び操縦手席に投げ込み、ハッチの縁に手を引っ掛けて、上半身を外界へと持ち上げる。

 さってと風呂風呂、そしてレナの白い肌の良き哉、とうきうきしている俺の耳に、耳障りな「ヒュー」という、音。


 音が聞こえているということは、こいつは「当たり」じゃないなと俺はうんざりしながら車内に戻り、ハッチを閉める。

 レナが「なにさ」と行動の不可解さの説明を求めるような目でこっちを見てきたが、俺は説明するよりも衝撃の方が早いなと口を噤む。

 実際、レナが二の句を口にする前に、どかんと派手に戦車が揺れる。



「はぁ……レナに風呂入ってもらおうとしたらこれだよ」

「ひっ!? え、なに? なになに?!」

「雨だな。小振りだと良いんだが」

「は、迫撃砲……?」

「たぶんな。榴弾砲持ち込めるほど金持ちじゃないだろ、あいつら。レナ、そっちから操縦手席いけるか?」

「いけ……ないと思うよさすがに。隙間あるだけだし。撃つん前提ならそっちが操縦手席いってよ」

「……いけっかな。いや無理だな、あいつこの前さ、座席の背もたれをいいやつに変えるって勝手に改造しちまっただろ? そんでそれが蓋になってていけねえわ。つかこれあいつ脱出するときどうすんだ? 背もたれ倒せねえぞこれ」

「え、じゃあどうするの? たぶん迫撃砲の観測陣地の目星ついてるんだよね?」

「なんで分かったし」

「なんとなく」



 なんとなくで分かるもんか、と思いながら、俺はキューポラの防弾ガラスから周囲を覗く。

 周囲では髭剃りの途中といった格好で走り回っている整備兵のおっちゃんや、必死な形相で屠殺した豚を背負って逃げていく料理人がいた。

 以前の機関銃射撃の時よりもてんやわんやといった有様で、すったもんだの右往左往である。


 山がちな地形の中で、迫撃砲という極めて山なりな弾道を描く火砲による砲撃。

 こういう場合、迫撃砲をぶっぱなしている砲手から着弾点を目視することは不可能だろうから、着弾点を観測する観測手が必要になる。

 そこさえ潰せばなんとかなることもあるのだ。目星はついてるし。



「じゃあ、俺が操縦席に―――」

「いやっふうぅぅぅ! 死ぬかと思ったっす! やべーっす!」



 と言い掛けた瞬間、その操縦席に目立つ金髪頭の小僧が落ちてきた。

 ついでに言えば操縦席に座り込んだ瞬間に「ぶちゅり」とか「ぬちょり」といった感じの音が聞こえたが、その発生源が故ハンドタオル氏だったか、故雑巾氏だったのか、あるいは両方だったのかについては発言を控えたい。

 ともかく、我らが小うるさいお調子者の操縦手があの狭苦しい操縦席に戻ってきたのだった。



「え、なんすかこれ。オレの尻になんかびっちゃりって感じのぬちょって感触が広がって気持ち悪いんすけど……」

「操縦主! エンジン始動!」

「え、いや今オレこの尻の割れ目辺りで発生した案件が気になってそれどころじゃないんすけど……」

「いいから始動させろって!」

「マジっすかこの扱い……へいへい」



 ぶつくさと小言をぼやきながら操縦主がエンジンをかければ、V型十二気筒ディーゼルエンジンが目覚め、戦車に火が入る。

 こうならこっちのもんさ、とレナを見れば、彼女はすでに自動装填装置から破片榴弾HE-FRAGを選択し、照準装置に目をつけ、H字型のコントローラーを握りこんでいる。

 車体の六割ほどを締める自動装填装置から砲弾がせり上がり、砲尾に押し込まれ、さらには発射薬が工事現場さながらの騒音をたてながら滑り込む。


 足元にある円形に収納された弾薬が、装填されるたびにぐるぐると廻って、そこから砲弾と発射薬がせり上がって装填される仕組みだ。

 言葉で説明するととてもすばらしいように聞こえるかもしれないが、実際は耳元で鉄同士ががちゃがちゃとうるさく忙しなく動くもんだから、酷いもんだ。

 そんな騒音でもレナのように聞きなれていると「次弾が装填される音がたまらない」とか「発砲の衝撃と合わせて音楽のよう」とか言い始めるのだ。



「車長、目星つけてるとこってどこ?」

「三二四高地。あそこの公園跡地。……俺だったらそこに設営する」

「勘で破片榴弾ぶっぱなして、あとで僕、叱られない?」

「そん時は俺が代わりに叱られてやる。つーか風呂どうするよ、入る?」

「この雨が止んだら入るよ」

「公園跡地に撃ち込んで、雨が止んだら一緒に入るか?」

「えぇー………、ああもう、いいよ、乗った。その代わり隊長説得して休暇取ってくること。お湯確保出来る宿とか、温泉とか見つけてくること。それで僕は乗る」

「厳しいな。オッケ、乗った。止まなかったら、もうなんも言わねえよ。レナの好きにしろ」

了解ダー



 H字型のコントローラーを傾ければ、その方向に砲塔が旋回する。

 スムーズに砲塔が旋回し、そしてレナの操作通りに停止し、砲塔旋回装置が荒っぽい操作に抗議をあげるような軋み音をたてた。

 砲塔の重量に対して旋回速度が速すぎるのかもと、この音を聞く度に思うのだが、これが正常な動作音だというのだ。


 俺の心配を余所に、レナは照準器を覗き込んだまま、こちらを見ない。

 砲塔は旋回し、目標に狙いを付け、微かな動作音をたてて主砲が持ち上がり、レナの唇から小さな声が響く。



「撃つよ」



 了解、と誰かが応答するよりも早く、衝撃が走る。

 百二十五ミリ滑腔砲が対人、対陣地破砕用に特化した破片榴弾を撃ちだし、砲口初速毎秒八百五十メートルで外界へ旅立った。

 重量二十三キロの円筒状の安定翼付きの物体が、途方もない速度で目標目掛けて空気を引き裂き、進んでいくと思ったのも束の間。


 初弾が公園跡地に命中し、炸裂した。

 破片榴弾はその名の通り、炸裂すると周辺に破片を撒き散らし、非装甲目標や軟目標を殺傷する。

 それが観測所であったり、観測員だったりもするだろうが、それが当たっていたかは神のみぞ知るだ。


 迫撃砲の砲撃が止んだのは、それから五分ほど経ってからのことだった。

 観測所が吹き飛んだのか至近弾にびびって撤退したのか、はたまた事前砲撃時間が経過しただけなのか。

 俺たちにはそんなこと分かりっこないのだが、まあ一つだけ確定した事がある。



「……よーぉし、休暇取って宿で風呂、もしくは温泉に入りにいくか」

「うーん、なんすかこの……雑巾? ハンドタオル? え、ぼぇっ、ぐじゃいっす! これくじゃい! こっちべちょべちょっす!!」



 なにやら自分の尻に敷いていたものを確認してしまった操縦手がうるさいが、俺はそれを無視して砲手席を見た。

 砲手席に座り込み、呆れたような目でこっちを見ているレナがそこにいる。呆れているようで、それと同時になんだか誇っているようでもあった。

 おいおい、お前混浴の予定忘れてるんじゃねえぞ? と俺は気持ち悪くにやにやする。



「ナイス。お望みの休暇、ちょっくら交渉してくるわ」

「僕は三日とは言わないから一日くらいほしいな」

「半日取れたら御の字だろ。ま、頑張ってみるわ」

「ん、頑張って。お風呂楽しみにしてる」

「おうよ。一緒に入ろうな!」

「……………っ!?」



 あ、お前さては忘れてやがったな、と真っ赤になったレナに向けてなにかを言う前に、砲手席からなぜか水平器が飛んできた。

 いったいなにに使うんだよ水平器、と思いながらも俺はそれを受け止めて、まだ悶絶している操縦手のほうにそれを放り投げる。

 真っ赤になってぷるぷると震えるレナが可愛い。


 さて、諸君は傾注されたし。

 俺は戦車長なんだがヒロイン砲手を洗濯したい。

 だが、洗濯はまだ先だ。


 今やるべきことは、可愛いヒロインを横目に戦車から這い出すこと。

 ハッチから外に出て、砲撃を受けた直後の野営地で隊長を探すこと。

 そして、隊長から休暇を引き出すこと。


 それが終わればようやく洗濯になるのだが、いやはや楽しみだ。

 あのリアクションからして、一緒に風呂に入れるかは不透明なままだが。

 しかしまあ、それでも、主目的は達成といってもいいんじゃないだろうか?

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