星三つでは足らない尊さ!

 想い人が告白の練習台になるという、もどかしいシチュエーションに、思いを募らせ、葛藤する主人公の姿! 実に美しく……本当に、星三つでは足らない尊さで、堪らなかったです。
 文章も、とても巧く、スラスラと脳内に情景が浮かぶのが、何とも心地よかったです。月見草の花言葉の件など、思わず唸ってしまいました。
 ありきたりではない、いい意味で、お手本のような百合小説でございました。この作品、いつまでも眺めていたいものです。