寄り添う女ばかりではない

――女ならば自分に靡かない訳がない。

そんな鼻っ柱を叩き折るやり取りは、読んでいてクスっと笑ってしまいます。
また、女性は”ツン”オンリーですが、文全体からはどこか優しい雰囲気が漂います。
内心では不愉快だと思いつつも、顔には何故か笑みが浮かんでいる光君。
そんな映像が頭の中で自然と描けたのも素敵でした。

源氏物語をベースにした会話劇。
今後の二人の関係性が、どのように発展していくのか。

短編ながら、続きが気になる作品でした。