『虐待なんか許せない』と言う人に向けた1万字弱の小説
西井ゆん
告白
私は罪を犯しました。
ここで言う罪というのはいわゆる『罪と罰』的な物語などで語られるようなものではありません。
本当の罪です。
「本当の」とか言い出すとあくまで何か本当の罪ではない何かがあるのではないかと示唆的な表現になってしまうとは思うのですが、すいません。私にはこの程度の語彙力しかないのです。
申し訳ありません。
もっとわかりやすい表現をすることにします。
国が定めた法律に背いた上での、実質的な罪を私は犯しました。
だから私は今、刑務所の中にいます。
いわゆるお勤め中ということです。
でも臭い飯はでてきません。健康的でとても美味しいご飯です。
結局、噂は噂に過ぎないのでしょう。
私の罪状は『傷害罪』というものでした。
私自身、法律家でもありませんし、その勉強を専門にしていた時期もありませんので、詳しいことはわからないのですが、とにかく弁護士さんから聞いた限りだと、それが私の罪の名前でした。
バカな私でも一応の意味はわかる名前です。
傷害というのは、つまり誰かを傷付けたということでしょう。
つまり私は誰かを傷付けました。
誰かを傷付けた罰で、私は今ここにいます。
どうも他人行儀になってしまいます。
すいません。
こうやって誰かと話すことがとても久しぶりで、どこか私も緊張しているみたいです。
もともと会話が得意なタイプの人間でもありませんので……。
いえ。
きっと、他人行儀なのはそれが理由ではありませんね。
もちろん不得意だからでもないです。
私は実感がないのです。
まだ、現実味がないのです。
息子を殴りつけた、なんて到底信じられることではないです。
もちろん感触はありました。
今でも覚えています。
今でもあの手の感触は覚えています。
叩くような。
弾くような。
打つような。
なんとも表現のしにくい感触でした。
いえ、ダメですね。
これだと私が突発的に彼を叩いたように聞こえてしまいます。
一回だけの暴力のように聞こえてしまいます。
やはり自分を語ると、良く見せようとしていけません。
私は何度も彼を殴っていました。
数はわかりません。
本当に何度も殴りつけていましたから。
数え切れないほど。
数えられないほど。
数えていられないほど。
無我夢中に拳や足を振り上げて
そして、それを彼に下ろしていました。
最初の頃は叩かれたら大きな声で泣いた彼でしたが、慣れてくると次第に一度や二度ぐらいの暴力では涙すら見せなくなりました。
それどころか適切に自分の急所を守るように立ち回るようにすらなりました。
お腹や顔、股間や腕。
服を着たら露出する部分を覆い隠すように彼は丸くなりました。
慣れたんでしょう。
殴られることに。
学んだんでしょう。
泣くことでまた私の暴力の機会が増えると。
いつも腹を抱えてうずくまって、丸まっていました。
歯を食いしばって耐えていました。
限界がくると涙が出てくるみたいで時々流しているのを見たのですが、しかしそれは本当に数度でした。
その時だってほとんど声は出していません。
籠るように呻くように、すすり泣いていました。
あれが我慢の末に出た涙というものなのでしょうか。
最後に泣いたのがいつなのか思い出せない私には、その気持ちはわかりません。
そんなことにおかましなく、私は彼を殴りつけていました。
私に夫はいません。
息子も彼一人なので、二人暮らしでした。
母子家庭です。
そして世の例に漏れず、私の家もそれなりにお金はありませんでした。
こんな中途半端な学歴なんか、社会のなんの証明にもなりませんから。
それなりの稼ぎのところに、それなりに出勤しながら、それなりに頑張るしかありません。
いえ。
また強がってしまいました。
全くそれなりではありませんでした。
それなりに仕事をしたことなんてなかったです。
一生懸命でした。
毎日、毎日、一生懸命でした。
休みが少ないだとか、給料が低いだとか、人間関係に問題があるだとか。
そんな偉そうなことが言える立場ではないのです。
だから、請われれば休日にだって会社に行きます。
残業代が出ていなくても文句は言いません。
上司にお尻を触られても、笑って済ませます。
明日食べるために。
あのアパートに住むために。
あの子を育てるために。
お金は必要でしたから。
もちろんそれを言い訳にしているわけではないのです。
その苦労ゆえに、暴力を振るったと言いたいわけではないのです。
それを免罪符に、自分可愛さの弁護をしているわけではありません。
そもそも私は暴力をあまり好まない人間です。
人を殴った経験も、殴られた経験もありません。
親にだって大切に育てられましたし、妹たちにだって暴力の一つもふるったことはありません。
平和な生活を送ってきました。
だから、それこそ、テレビで流れてくる虐待事件などの話を蔑視していました。
むしろ怒り、憤りすら感じていました。
そんな世界があるなんて、そんな家があるなんて、そんな親がいるなんて。
信じられない、ありえない、子供をなんだと思っているんだと、憎しみを持ってテレビ画面を見ていた自分を思い出せます。
今でも思い出せます。
笑っちゃいますよね。
はは。
最初はしつけのつもりだったんです。
当たり前になった土曜日の出勤を終え、足取りふらつく中、私は帰宅しました。
私が玄関から部屋に入った時、狭い部屋の中、彼はおもちゃで遊んでいました。
部屋に広がる沢山のミニカーやウルトラマンの人形たち。
それらが目の前に入ってきました。
私は帰りに買った半額弁当と大きく膨らんだビニール袋を机に置いて、彼に片付けを命じました。
彼は返事を返さなかったです。
私はそれに構わず洗濯ものを取り込み、それをソファーに投げ込みます。
タオルがベランダに落ちてしまいましたが仕方ありません。これは今日のお風呂で私が使うことにしましょう。
そこで私はまだ彼がおもちゃに夢中になっている姿が目にとまりました。
私はここで再度、彼におもちゃの片付けをするように言いました。
今度はしっかりと返事が聞こえました。
次に私はお風呂場に向かいました。
最近さぼりがちになっている風呂掃除です。
私はそういえば脱いでいなかったパンストと靴下を脱いで、冷水を足に感じながら、洗剤とスポンジで浴槽をこすります。
丁寧に丁寧に、こすりあげます。
一度始めてしまうと、どんなに疲れていても、完璧をこだわってしまいます。
A型だからでしょうか。鏡の水垢が気になるのです。
私は部屋に戻ってビニール袋からクエン酸の袋を持ってきました。
これがなかなか効くのです。
彼はまだおもちゃで遊んでいました。
私はお風呂場に足を向けつつ、また片付けをするように言いました。
今度は少し怒ったように「わかってる!」と、彼は言葉を返しました。
掃除が終わりました。
満足いく結果です。
私は汗が残る額を腕で拭って立ち上がりました。
世界が揺れました。
突然世界が反転するようになりました。
思わず浴槽のヘリにうずくまります。
どうやら立ちくらみを起こしたようです。
貧血でしょうか。
いえ、体温がとても高い気がするので貧血ではないのでしょう。
どこか疲れているようです。
熱気味なのはわかっていますが体温を測ったりはできません。
うちには体温計はないのです。
去年捨てました。
測って仮に熱があったとしても、休めるわけではありませんから。
仕事も、家事も。
休みはありません。
会社に私の代わりはたくさんいて。
私がいなくても会社は問題なく回って。
つまり私はいなくてもいい。
お情けで、働かさせてもらっている立場だ。
そんなことを職場でよく言われる私ですが、
そんな人間が仕事を休めば、明日からどんな顔をすれば良いのでしょうか、私にはわかりません。
家事だって、私がいなければ彼がどうなるでしょうか。
まだ六歳にもなっていない身です。
こうやって一人でお留守番しているだけでも偉い年齢です。
十分に立派だといえます。
なので私はその彼に応えるため、今日もご飯を作らなければいけないのです。
母親なので。
彼を愛さなければいけません。
家事を止めることはできません。
私はなんとか壁伝いにキッチンの方までたどり着きます。
彼がいました。
手には怪獣とウルトラマンの人形。
なぜか部屋はまた一段と散らかっているように見えました。
私はなんとかダイニングテーブルの席に腰掛けると頭を押さえて頭痛を感じながら、彼に片付けをするように言いました。
彼はついぞ返事をしませんでした。
聞こえていないのかと思い、再度名前を呼ぶと、彼は大きな声で「うるさい!」と叫びました。
私はそんな彼に笑いかけながら注意をしようとしましたが、しかし頭痛がひどいです。
私は手で頭をグリグリと押し込むように痛みを紛らわせながら、戸棚から薬を取り出します。
箱の中身は空でした。
そういえば昨日使い切ったのでした。忘れていました。
もちろん今日の帰りに薬局なんか寄っていませんので、ビニール袋を探してもバファリンが入っていることはありません。
私は大きくため息をひとつ、つきました。
どうやら今日はこの頭痛と寝るまで付き合わなければいけないらしいです。
私はだんだんと自覚的になってきた体温の高まりをごまかすため時計に目を置きます。
針は七時半を指していました。
私は焦りました。
昼にお弁当を食べたとはいえ、しかし、今頃、彼はお腹をすかせているでしょう。
それならあの剣幕も納得です。
やはり私が悪かった。
私は彼に謝罪の言葉をかけつつ、冷蔵庫を開けました。
夕飯は極力手料理をします。
私ができる数少ない母親らしいことの一つです。
さて。
今日の夕飯は生姜焼きにしましょう。
速くて便利ですから。
彼を呼びました。
すぐに来ました。
顔はむくれているようで不機嫌な色が感じられます。
私は再度彼に頭を下げつつ、笑顔で今日あった出来事を聞きました。
彼はそんな私の態度を一瞥すると、どうやら気が晴れたのか、外でどんな遊びをしたのかをつまびらかに話し出します。
友達と遊んだこと。
その子の家でお菓子を食べたこと。
公園で泥団子を作ったこと。
鬼ごっこをしたこと。
自分の足が速くて誰も捕まえられなかったこと。
だんだんと調子が出てきたらしく、最後は楽しげに笑いながら、彼は語って私に聞かせました。
頭痛を感じながら、私も彼の話に適度な相槌を挟みます。
どうやら楽しげな日常を送っているようで安心です。
あとでその友達の家に電話はしなければいけなくなりましたが、大した仕事ではありません。彼が寝た後、電話をかけましょう。
あ、それだと遅いですね。
洗い物が終わったらすぐかけましょうか。
私は洗い場を見ます。
そういえば最近さぼりがちな食器たちが並んでいました。
あれは確か彼が先週の日曜日に友達を家に連れてきたときの食器です。
たまの休日に寝ていた中、いきなりバタバタと足音が響いて、何事かと起こされたあの日です。
なぜか夕飯まで食べていった彼らでしたが、なんとも楽しそうで良かったです。
おそらくその日の食器たちでしょう。
水つけしてあるのでこびりついてはいないでしょうが、なんとも面倒な仕事が残っているものです。
私はため息をひとつついて、そして、流しの横にある弁当箱に目を向けます。
そこで一つ、気になったことがありました。
私は彼に聞きます。
今日のピーマンの肉詰はどうだったか、という質問です。
今日、本来出勤する予定ではなかった私は朝早くに起き、ピーマンが苦手な彼のため、創意工夫を凝らしてみたのです。
時間は思いの外かかったのと、いきなり臨時招集がかかってしまった二つのせいで、五時おきの苦労が全て水に消えてしまいましたが、結構な力作ができたと自分を自分で褒めたくなったほどです。
だから、今日、帰ったら真っ先にその感想を聞こうと決めていました。
思い出したように「あー」と声をあげます。
左手に持ったお味噌汁を、じっと見つめてテーブルに置きました。
「すてたよ」
一言だけそう言いました。
一瞬彼が何をいったのか頭の中に入ってきませんでした。
私は感想を聞けると思っていたので、「おいしい」か「まずい」かの二つしか耳の準備をしていなかったのです。
だから、私は思考同様体全体も固まってしまいました。
「お母さん、ぼくのきらいなものいれないでよ。ハンバーグたべれないじゃん! あと、このおみそしるもー。とうふとわかめじゃないのー? なめこきらいだってまえいったじゃん!」
そういって彼はそのまま払うようにしてお椀をテーブルから退けました。
当然お椀はひっくり返り、地面に飛び散ります。
汁が先ほど脱いだパンストにまで到達したようで、その水たまりに浸っていました。
「あと、おかあさんかえってくるのおそい! おなかすきすぎてぼくしんじゃう! もっとはやくかえってきて!」
箸を逆手に持ってどんどんとテーブルを叩きます。
彼のコップから数的、麦茶が漏れました。
「あと、かたずけしろしろってうるさい! なんでそんなにうるさくいうの! あとでやるっていってるじゃん! もういいかげんにしてよ!」
そして彼が箸を目の前に投げ捨てます。
それが目の前のクエン酸袋に当たります。倒れたそれから中身がドバッと出てきました。
「あ、あと、りょうやくんとミカちゃん、あしたうちにあそびにきたいあっていってるからよんでいいよね? ミカちゃんのママが『お世話になります』っていってたし、あしたよぶ!」
私は自分が今どんな顔をしているのかわからなくなっていました。
いや、違います。
正確には私は今、何を目の前にしているのかがわからなかったのです。
間違いなく、この子は私の子です。
愛すべき我が子です。
世界で一人だけの、大事な大事な我が子です。
そのはず、なんです。
でも、どうしてでしょう。
一体どうしてなんでしょう。
私にはこの子が、もう、人ではないおぞましい何かに見えてしまっています。
この世のものではない。
私を死の淵に誘い込む禍々しい『何か』
例えるなら、そう。
『悪魔』
私は我が子に悪魔を見えてしまうのです。
どうしてでしょう。
どうしてでしょう。
本当に——どうしてなんでしょう。
私がおかしくなっているのでしょうか。
本当におかしくなってしまったのでしょうか。
きっと熱があるからでしょう。
熱なんて薬を飲んでよく寝れば治るものです。
だから今日は——
あ、そうだ。
薬、なかったんだ。
買ってないんだ。
あ、そうだ。
明日の準備しなくちゃ、
ミカちゃん達がくるなら、早くお菓子の準備しなくちゃ。
あ、そうだ。
お皿洗わなきゃ。
お菓子を作っても食器がなきゃ意味がない。
あ、そうだ。
お風呂入れなきゃ。
まだお湯張りのボタン押してない。
あ、そうだ。
早く洗濯物をたたまなきゃ。
明日着るものがもうないんだから。
あ、そうだ。
早くミカちゃんのお母様に電話しなくちゃ。
いつもお世話になってますって言わなきゃ。
あ、そうだ。
地面に落ちたお味噌汁、片付けなくちゃ。
カーペットにシミが残っちゃう。
あ、そうだ。
早くクエン酸も拭かないと。
変な匂いが部屋に残っちゃう。
あ、そうだ。
早くお弁当食べなきゃ。
というか最後にご飯食べたのいつだっけ。
あ、そうだ。
早く部屋を片付けさせなきゃ。
散らかったままじゃ、お友達が呼べない。
あ、そうだ。
早く叱らなきゃ。
早く、怒らなきゃ。
私は母親なんだから。
私が母親なんだから。
しっかりしないと。
私がしっかりしないと。
ちゃんと親をやらないと。
この子のために。
この子のために。
ちゃんとお母さんやらないと。
次に気づいた時、そこにいたのは横たわっている彼の姿でした。
信じられないものを見る目で、怯えたように見る目で、私を見上げていた彼の姿でした。
私はその後、いったい自分が何をしたのか、全く覚えていません。
それからだんだんおかしくなってきました。
おかしくなった、というのはもちろん私もそうなのですが、彼も同様です。
まず私の言うことを聞くようになりました。
嫌いなものも食べるようになりました。
わがままを言わなくなりました。
気遣ってくれるようになりました。
いい子になりました。
とてもいいことです。
でも——私は暴力を続けました。
それが一番早かったからです。
悪いことをした時には、必ず殴って言うことを聞かせました。
時には蹴り飛ばしたりなんかもしました。
踏みつけたりもしました。
嘘をついた時なんかは日が暮れるまで外に追い出しました。
そしてその暴力の理由は、だんだんと変わっていきました。
最初は確かにしつけのつもりだったんです。
悪いことをしたから。
いけないことをしたから。
嘘をついたから。
だから殴っていました。
蹴っていました。
踏みつけていました。
しかし、それが、その理由が、
『しつけ』から『お手伝いをしなかったから』に変わって
『食器を持ってこなかった』に変わって
『朝起きなかったから』に変わって
『泣き声がうるさかったから』に変わって
——最後、「仕事で疲れてたから」にまで、なりました。
私は最低な母親です。
母親失格です。
いえ。
人間失格です。
死んだほうが良い人間です。
だって、私、今、とてもホッとしているんです。
とても安心しているんです。
もうあの悪魔に会わないで済むと思うと。
あの禍々しい何かと対面しなくていいと思うと。
自分の人生だけを歩めると思うと。
もう安堵が止まらなくて、涙が出てくるほどなんです。
これって、私が異常なんでしょうか。
私だけがおかしいのでしょうか。
毎日仕事をして、帰って、夜遅くまで家事と子育てをして、朝早くに起きてお弁当を作って、仕事に行って、帰ってきたらお弁当は捨てられて、作ったご飯は投げられて、休日はたくさんの子供のお守りをして、熱が出ても喉が痛くても立ちくらみが来ても、踏ん張って笑いかけて、怒鳴り声も上げず、手をあげることもなく、ただ丁寧に諭すように注意だけして、のびのびと育つように見守っていく。
そんな日々を笑って過ごすのが『普通の母親』で。
私みたいな人間が『異常な母親』なんでしょうか。
私は何か悪いことをしたのでしょう。
だから私はここにいます。
じゃあ、私はどうすればよかったんでしょうか。
夫もおらず、親もおらず、頼れる親戚は他になく、友人なんて仕事でできず、頼れるものは何もない。
どうするのが正解で、私はどうすれば過ちを犯さなかったのでしょうか。
どうすれば『犯罪者』でなくいれたのでしょうか。
その程度の責任力で母親になった罰なのでしょうか。
お金がないのに子供を作ってしまったのがいけないのでしょうか。
私にはもう、わかりません。
『虐待なんか許せない』と言う人に向けた1万字弱の小説 西井ゆん @shun13146
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