銀色世界を楽しんでいただいている皆様こんにちは。
山紫薫ではありません。西井ゆんです。本物です。
今回、11月から連載を続けていた『銀色世界』が無事完結したことを受けまして、この場を借りてご挨拶をさせていただきたいと思い、ご報告のところとしたいと考えております。
皆様今日まで本当にありがとうございました。
本当に長い間読んでいただき感無量でございます。
私本人としてもここまでの長編になることは全く予想しておらず、一応冬がテーマな作品であることだし、少なくとも冬の間には完結させようと目論んでいたのですが、しかしまさか気がつけばこうして青嵐の頃合いになってしまいました。
ここまで長々となってしまった一因としまして、私の独特かつ独りよがりな文体があることは疑いのないことなのですが、しかしそれ以上にこの作品を書くことがとても楽しかったからというのがあります。
毎日毎日こうしてPCをタップし純也や黒崎らの日常を描く日々は、私にとって掛け値ないほどに刺激的な時間でした。
他の要因として上がるとすれば私の物語を組み立てるスタイルにあると考えます。
私は基本的に最低限のプロットとテーマだけを定めてあとはキャラクターの動きに任せる形で小説を書いてきているので、その分自分が把握していないキャラクターの行動だったり、台詞だったりが多く噴出してしまいます。
その結果、筆者である私も毎日彼ら彼女らが送る日常を構成するのに苦労させられてしまうというわけです。
確かにとても大変ではありましたが、しかし同時にとても楽しい日々だったことは言うまでもありません。
筆者という立場でありながら一読者のように、毎日彼ら彼女らの日常を楽しみに観れるのは大変面白い日々でした。
時には書いている途中で『お前まじか』と思わず独り言を吐きながらニヤついてしまったほどです。
本当に本当に楽しい日々でした。
一応今作を書く上で私が掲げていた『毎日更新(月のぞく)』がある一定期間を除けば無事達成できたのも、正直、苦労して達成したというよりは、楽しんでいたらいつの間にかゴールしていたという感覚に近いのです。
ランナーズハイみたいなものなのでしょうか。……いえ、それはなんだか違う気もします。
色々と脱線した長々とした挨拶になってしまい大変申し訳ありません。
結局言いたいことは一つなのに、こうやって遠回りの表現になってしまうのは黒崎の病気がうつったせいなのでしょう。それとも元々なのでしょうか。……きっとどちらもなのでしょう。
まあともかく。
とにかく、そろそろ、締めます。
今作『銀色世界』を最後までお読みいただけた皆様、また、これから見るであろう皆様。
——七ヶ月間、本当にありがとうございました。
今後とも様々な作品を書いていくとは思いますが、その節はまた、暖かい目で見守っていただければと思います。(今度は二ヶ月ぐらいで完結させます)
では——またどこかで。
読者様へのご挨拶
『ゆうすけ』さま
もう『ありがとうございます』の言葉以上の感謝を私は知り得ませんのでやはりありきたりにはなってしまいますが、ぜひ感謝の言葉を一つお受け取りください。
最後まで私目の物語に付き合っていただきありがとうございました。
なんどもなんども今まで述べている通りではございますが貴方様がいなければこの作品は完走すらできなかったと思います。
『ゆうすけ』さまは「読者を突き放すような作品」とコメントされていましたが、そんな突き離す作品でも、しかし私はあくまで、「小説は最後まで読者がいるからこその小説である」と私は考えております。
だからこそ、私はこの『銀色世界』を書くにあたって、常に読者を想定してましたし、常に読者に自分の思いや考えを伝えようと筆を走らさせていました。
そういう意味で、この作品はもしかしたらあなた様のために書いていた『手紙』のようなものと言えるかもしれません。(ちょっと気持ち悪いですね)
——私が思う小説は『手紙』で
誰かに届いてこそ、それは小説であり
誰かの心の中に思いを届けられるのが、小説で
その唯一の手段こそが——物語であると考えてます。
その中で私は『ゆうすけ』様の作品にしかり、カクヨムの中における他の小説家様の作品しかりから、私は勝手ではありますが、毎回メッセージのような作品を受け取っているつもりです。
これからもどうか、『ゆうすけ』様におけましてもそんな想いの込められた小説を書いていただけたら大変嬉しいですし、また、私の作品からもメッセージを受け止めていただければこれ以上の喜びはございません。
最後にはなりますが、本当に長い間——通算でいえばおよそ一年にもなりますが——お世話になりました。ありがとうございます。
そして——これからもどうかよろしくお願いします。
では——またどこかで。
西井ゆん