その司教は若く、聡明で、なによりもミステリアスである。

アオイが非常に魅力的で、次々に浮かび上がる事実とともに最後まで読者を引っ張っていってくれますした。
エミリアの落ち着いた取材でアオイや彼を巡る真実が明らかにされ、伏線が回収されていく姿は、パズルが組み上がる様を見ているようで心地よかったです。
世界観やキャラにしっかりとした厚みが感じられ、読めば読むほど引き込まれていき、イッキ読みしてしまいました。読み終わる頃にはこの世界が色鮮やかに見え、まるで映画を1本見たかのような満足感が得られます。秋の夜長、ぜひ読んでいただきたい作品。